2016年、DeNA運営の医療系まとめサイト「WELQ」が、いわゆる「ウェルク問題」で非常に話題になりました。
ウェルクは法人規模で、健康・医療系のウェブコンテンツ記事を大量生産。
グーグルなどの検索エンジンに上位表示させ、アフィリエイトで稼ぐ策をとっていました。
しかし根拠のない情報を上位表示させまくった結果、炎上。
2016年に閉鎖しています。
● DeNA・WELQ・休止まとめサイトの問題点と背景は(外部リンク)
● WELQ問題「医師監修」だから安全とは限らない(外部リンク)
ウェルクの問題点は、以下の二点に集約されます。
安い人件費でライターを使いまくった結果、コンテンツ執筆者のブランドがまったくない
それにより検証と根拠が不十分な記事が大量生産され、信頼性がない
こういった閲覧者に対する実益性のない記事をウェブマーケティング(SEO)によって、検索エンジンに上位表示させてしまったことが、炎上の原因でしょう。
法人規模のアフィリエイトによる、検索エンジン情報操作の一例と言えます。
このように、自分の利益化ばかり狙って情報に信憑性をもたせないアフィリエイターは、やがて袋叩きにあうケースもあります。
このウェルクの事件から、ウェブコンテンツが薬機法(薬事法)に従っているかを調査代行するサービスが、当たり前に利用されるようになってきたほどですので、今後健康・美容系のアフィリエイトは、キュレーション(自己の経験を使わないアウトプット)だけでは、やりにくい分野になったことは間違いありません。
あらゆる情報の中でも、特に健康・美容系の情報をネット上で探している閲覧者は、上述のようなアフィリエイターによるSEO情報操作に気をつけます。
美容品、化粧品、サプリ、健康食品、クリニック、育毛剤、精力剤。
これらの情報・商品をインターネットで探すと、アフィリエイト広告が頻繁にでてきます。
そしてだいたい上位表示ページで紹介されている商品というのは、実際に健康・美容効果のある商品よりも、サイト執筆者であるアフィリエイターがお金を稼げる商品であることのほうが多いのが、実情です。
よく考えればわかることですが、会社側からすれば、すでに有名で売れている商品というのは、アフィリエイトを使って宣伝する必要がありません。
たとえば資生堂の商品であれば「ああ、あの資生堂ね」となり、みんな勝手に買っていきます。
知名度の低い商品だからこそ報酬の高いアフィリエイト広告にだされ、アフィリエイターのウェブマーケティングでもちあげられ、グーグル検索の上位表示の対象とされます。
たとえばいま「育毛剤」でインターネット検索すれば、真っ先に上位表示されるのが「チャップアップ」という商品。
いっぽう従来から効果のある有名な育毛剤と言えば、リアップです。
もっと言ってしまえば、すばやく育毛効果を実感したいのであれば、AGA治療クリニックにおけるミノキシジルタブレットやプロペシア(フィナステリド)の処方・利用が、メジャーです。
しかしグーグル検索の上位表示でリアップやミノキシジルがでてくることはあまりなく、基本的にでてくる情報はチャップアップばかり。
そしてその肝心のチャップアップという商品ですが、普通に購入すると1本9000円程度。
かたやアフィリエイターが紹介すると、1本につき1万5000円のアフィリエイト報酬を入手できます。
アフィリエイト報酬のほうが、商品の値段よりも高く設定されているわけです。
チャップアップに実際の育毛効果があるかどうかはさておき、このことはよく知っておいたほうがいいです。
前述のウェルク問題にもあるように、2010年代に入ってなおグーグル検索は完璧なものではありません。
顧客のメリットを無視して、お金を稼げるアフィリエイト商品をウェブマーケティングによって上位表示させる手法は、じつは新しいブラックSEOの形と言えます。
上位表示されているからといって、そのサイトの情報を鵜呑みにするのは危険です。
健康・美容分野は、検証もなしにお金を稼ぐことだけを目的とするアフィリエイターがいるため、情報の選択には気をつけないといけません。
情報をまとめただけのキュレーションサイトを作ってそれで終わり、というアフィリエイターも多いわけです。
また人間の体質によって商品の効果が違うことから、実際に自分で使ってみて効果がでなくても、文句は言えません。
それが健康・美容分野における情報・商品の、なによりのリスクです。
ひどい話ですが、これは富裕層レベルの人々でも同じことです。
富裕層の人も、自分の健康・美容のために自分の体を実験台にして、いろんな方法を試しています。
結局は自分で試してみないと、わからないことだらけなのです。
なので今後、健康・美容系のサイトでユーザビリティを考慮するなら、以下のことが重要視されます。
サイト執筆者が自分でしっかり情報・商品を長期間ためしていて、その効果をレビューしている
サイト執筆者が血液検査・健康診断の結果や乾燥肌・敏感肌など、自分自身の体質のことを書いている
この2点が守られている健康・美容系サイトが、今後は人気になっていくでしょう。
情報を探す側としても、この2点の守られたサイトを参考にしていくべきですし、またアフィリエイターとしても、こうしたサイトを作っていったほうが、効率的な不労所得を狙えます。
マーケティングも大切ですが、閲覧者にとって実益性の高いサイトを作っていくほうが、最終的に労力は少なくすみます。
当サイトのようにお金稼ぎのノウハウ紹介サイトであれば、基本的にお金を稼げるものしか紹介していないので、自動的に情報の信憑性は高くなります。
なぜならばお金稼ぎ系であれば、サイト執筆者と閲覧者の目的が、どちらも同じ「お金稼ぎ」で共通だからです。
アフィリエイトは自分が稼げるものを紹介してなんぼの世界ですが、お金稼ぎ系であれば、サイト閲覧者もその紹介されたものを利用することで、お金を稼ぐことができます。
たとえば当サイトの場合、メインの収益源のひとつとなっている広告として、ポイントサイト。
当サイトはこのポイントサイトを「友達紹介」という形でアフィリエイトすることで、自動で稼げる仕組みを作りあげています。
ですので閲覧者も同じようにサイト執筆者を真似して、紹介されたポイントサイトの友達紹介を使うことで、最終的には当サイト管理人のように、自動でお金を稼げる仕組みを作れるわけです。
アフィリエイターはお金を稼ぐために、広告主にとってもアフィリエイターにとっても閲覧者にとっても、実益性の高い情報・商品を紹介する。
そして閲覧者はその紹介された情報・商品を使って、お金を稼いでいく。
サイト執筆者と閲覧者の利害が一致するので、問題ないわけです。
これがお金稼ぎノウハウ系のアフィリエイトサイトが、そこまで世間から非難されずにすむ最大の理由です。
いっぽうこれが健康・美容系となると、閲覧者は健康・美容効果のある情報・商品を探しているにも関わらず、サイト執筆者はお金稼ぎばかりが目的となっているケースが多い。
サイト執筆者と閲覧者の目的が、一致しないわけです。
こういったケースではサイト執筆者であるアフィリエイターのマーケティングにより、まったく効果のない情報・商品がでっちあげられていることもしばしばです。
ですので閲覧者サイドとしては、情報の真偽をしっかり区別するために、そのサイト運営者がサイトを作っている目的を考える必要があります。
アフィリエイターは「本当に効果のある情報・商品をオススメする人」と、「効果を誇大表現、でっちあげてでも稼げる情報・商品をオススメする人」に大きくわかれます。
完全な善意で情報を提供しているサイト執筆者なら、信憑性が高い。
いっぽう健康・美容系でアフィリエイト広告が入っている場合には、警戒する精神を持ったほうがいい。
この点を忘れないようにします。
これは各種ASPから設定される「特別単価」のアフィリエイト広告についても、同じことが言えます。
特別単価の設定された商品というのは、しばしばユーザビリティを無視したアフィリエイターとASPの癒着をうみます。
短期的には稼げても、長期的にはSEOの排他対象となりがちです。
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