かれこれ当サイト管理人も、ポイントサイト利用歴10年以上となりました。
2000年代であれば、インターネット自体が黎明期ということもあり、ポイントサイトも適当にやっていれば、わりと稼げていました。
私自身もかつて、ちょびリッチのアカウントを複数使い、無料会員登録系の案件をやりまくって稼ぐなんてことをしていましたが、懐かしいものです。
しかし2010年代も後半となり、ポイントサイトもだいぶ変わってきました。
以下の2点が「大きな変化だな」と感じています。
|
前者に関しては、2017年2月のキラキラウォーカーの「牛角事件」。
偽キャンペーンを実施したことでメディア報道され、一気に悪質サイトとして名が広がりました。
それにつられて、似たようなサイトもどんどん消えています。
もっとも私自身、キラキラウォーカーはいつか大問題をおこすだろうと思っていましたので、この展開自体は特に驚くことではありません。
私にとって衝撃的だったのは、前者よりも後者です。
特に2016年2月の「ゲットマネーショック」には、意表をつかれました。
それまで稼げていたゲットマネーが、2016年2月から突然、まったく稼げなくなったんですね。
(当サイトのゲットマネー収入画面。10pt=1円で、最近の平均月収は1万5000円程度)
以下、2010年代現在では「代表的」と言われるポイントサイト。
ゲットマネーの一件をとおして、これらの主要ポイントサイトですら、もっと用心深く見直すべき必要があると感じました。
ちなみにここまでポイントサイトをしぼると、やること自体は一緒です。
<ポイントサイトで稼ぐ手法の例>
|
だいたいこれらのことをやっていれば、ある程度は稼げますし、換金もできます。
どのポイントサイトを使っても、同じなんじゃないの?
なぜ当サイト管理人リコリスは、モッピーをオススメ1位に指定しているの?
結局のところ、それがみなさんの正直な疑問ではないでしょうか。
実際当サイトではさらにしぼり、モッピー、げん玉、ポイントタウンの3つを、ポイントサイトの覇者としています。
<2017年・当サイトのポイントサイト収入>
第1位 | モッピー | 4,763,016円 |
---|---|---|
第2位 | げん玉 | 1,900,000円 |
第3位 | ポイントタウン | 1,044,600円 |
もちろん「当サイトでこれらのポイントサイトを使って実際に稼げているから」というのが、ランキングの最大の根拠です。
しかしこれだけの理由では、「当サイトがこれらのサイトをオススメしているから、単純に友達紹介で稼げているだけ」と考えることも、できてしまいますね。
そこで今回は、だいぶ時代が変わったこともあり、ポイントサイトの選び方をあらためて考えなおし、「どんなポイントサイトが効率的に稼げるか」を明確に書いていこうと思います。
目次
[クリックで開閉]
|
以前私は当サイトで、ポイントサイトの危険性について記事を書きました。
ここでポイントサイトの選び方のひとつとして、「会社情報が掲載されていないサイトは使ってはいけない」ということを書いています。
しかし前述のように時代の変化からか、今後はもう「それだけではたりない」と感じています。
ポイントサイトを運営する会社のウェブページが別にあり、それがしっかり作られているのは当たり前。
それは詐欺サイトですら徹底していることです。
ではさらに深掘りしていき、今後私たちはいったい会社のなにを見ていけば良いのか?
以下の一点に集約されます。
運営会社が毎年利益をあげていないなら、そのポイントサイトは使わないほうがいい |
これ、言われてみれば当たり前のことですね。
ない袖はふれないんです。
アドレス・個人情報の記入で稼ぐ
クレジットカードを作って稼ぐ
ゲームをして稼ぐ
メールのURLをクリックして稼ぐ
どれだけあなたがこれらの作業をそのポイントサイトでがんばっても、どれだけそのポイントサイトのシステムやデザインがよくても、そもそも運営会社がしっかり毎年利益をあげつづけていなければ、私たちポイントサイトのユーザーに、還元するお金自体がありません。
還元ポイントが少ない
現金化させてくれない
換金制限がある
ポイントの有効期限が短い
最低換金額が高い
換金手数料が高い
広告の量が少ない
これらの最大の原因は、以下の2点に集約されると考えて、まちがいありません。
|
私も実際、2016年2月以降のゲットマネーショックについても、まず最初にこの2点を疑いました。
かつては稼げていたのに、そうやって退化していったポイントサイトというのは、たくさんあるわけです。
逆を言えば毎年利益がでていて、資金が潤沢な会社のポイントサイトの下で作業していれば、たいした作業をしなくても、どんどん効率的にお金を稼いでいける、ということでもあります。
つまり「良いポイントサイト」を判別するうえで、これから大切になってくることは、投資家のような視点を持って、ポイントサイトを運営する会社のことを、よく研究することです。
具体的に言えば以下の4点を、最低限見ていく必要があるでしょう。
|
「この会社いいな。今後も成長しそうだな」と思える会社のポイントサイトを、使っていくようにするわけです。
ここからの話は、プロの投資家がやるような「企業分析」の話もふくまれ、やや専門的になります。
しかしポイントサイトへの理解を深めたい方は、読んでおくことをオススメします。
なるべくわかりやすく、お話していきますね。
現在当サイトでオススメしている3大ポイントサイトのモッピー、げん玉、ポイントタウン。
これらはすべて、運営会社が上場企業です。
そしてじつは、「稼げる」と言われる常連ポイントサイトのなかでも、上場している会社は、たったこの3社しかありません。
運営会社名 | 上場取引所 | |
---|---|---|
モッピー | セレス | 東証1部 |
げん玉 | リアルワールド | マザーズ |
ポイントタウン | GMOメディア | マザーズ |
ゲットマネー | インフォニア | なし |
ちょびリッチ | ちょびリッチ | なし |
ハピタス | オズビジョン | なし |
ポイントインカム | ファイブゲート | なし |
この「上場しているか否か」という判断基準だけでも、使っていくポイントサイトを十分しぼっていくことができます。
会社 設立 | ポイント サイト開設 | 上場 (マザーズ) | |
---|---|---|---|
モッピー (セレス) | 2005年 1月 | 2005年 | 2014年 10月 |
げん玉 (リアルワールド) | 2005年 7月 | 2005年 | 2014年 9月 |
ポイントタウン (GMOメディア) | 2000年 10月 | 1999年 | 2014年 12月 |
2014年、示しあわせたように、この3社のポイントサイトは同年上場。
特にモッピー(セレス)は2016年12月に、マザーズから東証1部に市場変更。
東証1部は、日本では最強の市場。
つまり、信頼性の高い銘柄が集まります。
<上場企業のポイントサイトの特色>
|
無論「非上場の会社すべてがダメ」と言っているわけではありません。
これはポイントサイトにかぎったことではなく、どの業界でも同じことが言えます。
しかし「上場している」というだけで、ステイタスになるということも事実です。
ポイントサイト文化が隆盛してから、もう10年以上経過しています。
なのに「いまだに非上場」というのは、それだけで「やる気がない」と思われても、仕方がないことなのです。
こうした点からも、上場しているモッピー、げん玉、ポイントタウンはオススメとなるわけです。
ちなみに上場しているかどうかの簡単な確認方法は、以下のとおり。
|
たとえばモッピーであれば運営会社がセレスなので「セレス 株価」といった具合に、グーグル検索。
それで株価がでてこない企業は、上場していません。
株価がでてくるサイト → 上場している
株価がでてこないサイト → 上場していない
純利益というのは、その会社の実質的な利益です。
これが毎年プラスではない会社というのは、単純に倒産リスクがあります。
できればこの当期純利益は、毎年ふえつづけていることが理想です。
これは会社側に利益がでればでるほど、ポイントサイトをやっているみなさんに還元されるお金もふえるからですね。
純利益以外にも、以下の数字が毎年ふえているかどうかも確認しておくと、より確度の高い企業分析ができます。
売上
粗利益
営業利益
経常利益
税前利益
いわゆる売上高と「5つの利益」。
これらのファンダメンタルズ分析については、当サイト別コンテンツ群・資産運用関連の記事をご覧ください。
● 損益計算書の5つの利益(参考記事) |
<上場企業の利益がのっている本・ウェブページ>
|
SBI証券 |
---|
基本的にはSBI証券などの証券会社で口座開設して、ネット上で財務諸表・決算書の情報を見れるようにしておきましょう。
過去数年ぶんまで、すばやく利益情報を集められるメリットがあります。
目安として、過去5年間の純利益が毎年プラスであれば、安心できます。
なおこれらのデータは、上場している会社では公開義務があります。
なのでだいたい企業のホームページでも、すぐ確認できます。
しかし非上場の会社だと、財務諸表は非公開が普通です。
「上場していない会社のポイントサイトはオススメしない」というのは、これが最大の理由です。
ただでさえ粉飾しやすい決算書が非公開となってしまうと、なおさら「この会社のポイントサイトは大丈夫なの?」となってしまいます。
非上場で比較的に収益がでており、なおかつ稼げるポイントサイトとしては、オズビジョンのハピタスがあげられます。
しかしやはり「月3万円までしか換金できない制限」が、非上場というところに現れてきていますね。
論より証拠。
実際に各会社の利益情報を分析してみましょう。
● モッピー・セレスの業績グラフ(外部リンク) |
● げん玉・リアルワールドの業績グラフ(外部リンク) |
● ポイントタウン・GMOメディアの業績グラフ(外部リンク) |
ごらんのとおり、この3つの上場ポイントサイトでは、毎年の利益を隠さず、ネット上で公開しています。
<各運営会社の毎年の当期純利益>
モッピー | げん玉 | ポイントタウン | |
---|---|---|---|
2017年 | 650,423 | △171,111 | 252,284 |
2016年 | 275,514 | △89,516 | 319,057 |
2015年 | 269,056 | 1,302 | 205,271 |
2014年 | 293,750 | 103,696 | 146,378 |
2013年 | 90,121 | 2,060 | 269,003 |
2012年 | △10,155 | 36,862 | 133,670 |
2011年 | 10,791 | 記録なし | 154,541 |
2010年 | 44,800 | 記録なし | 記録なし |
千円単位で表示
△はマイナス
げん玉のみ決算期間がずれているため、2017年であれば2016年10月~2017年9月の純利益
モッピーとポイントタウンは、2017年であれば2017年1月~12月の純利益
<2013年~2017年の純利益合計額・比較>
1位 | モッピー | 1,578,864 |
---|---|---|
2位 | ポイントタウン | 1,191,993 |
3位 | げん玉 | △153,569 |
● ゲットマネー・インフォニアの財務諸表(外部リンク) |
しかし非上場のゲットマネー(インフォニア)はあいまいで、おおざっぱな貸借対照表しか公開していません。
2016年のユーザーへのポイント還元削減をかんがみても、やはり会社の利益を公開することには、積極的ではないのでしょう。
げん玉(リアルワールド)についても、ここ数年は利益がマイナスに転じており、注意が必要です。
この純利益のマイナスというのも、げん玉での「1日1万円までの換金制限」という性質に、よく現れていますね。
げん玉も上場企業ですので安定性はありますが、このままではゲットマネーの二の舞になることも、予想されます。
|
以上のように「会社の利益とポイントサイトユーザーの利益は比例関係で、大きく関係している」ということが、おわかりいただけたかと思います。
だいたい会社の利益が毎年堅調でないと、なにかしらの形で、私たちのポイントサイト利益に、マイナスの影響がでてくるわけです。
|
かたや、モッピー(セレス)とポイントタウン(GMOメディア)は堅調な純利益を毎年かさねていますので、ポイントサイト利用者は、そのぶんお金をたくさんもらえる可能性が高いです。
特にここ数年のモッピーの躍進はすさまじいものがあり、純利益の額も、げん玉・ポイントタウンとは一線を画しています。
<モッピー(セレス)> 莫大な資本で、2010年代前半に広告宣伝費を投下。 一気にげん玉やゲットマネーより有名になる。 モッピーに収益依存するのはよくないとして、最近は新株発行で資金を調達。 フィンテックなど、新しい事業に積極的。 |
<ポイントタウン(GMOメディア)> もともと広範囲に事業を展開。 ポイントサイト売上・純利益はここ数年で横ばいだが、親会社に東証一部上場のGMOインターネットがあり、非常に安定。 |
かつて栄華を極めていた老舗ポイントサイトである、げん玉とゲットマネー。
この2つが、2010年代後半にはモッピーとポイントタウンにとってかわられた印象は、否定できませんね。
<儲かっていないポイントサイトのユーザーへの対処>
|
やはり非上場企業のポイントサイトでは、こうした制限が顕著となります。
|
これまでは、ポイントサイト運営会社の利益を見てきました。
利益がでている会社は安定していて、ポイントサイトのユーザーも稼ぎやすい。
この事実に、変わりはありません。
しかし利益がでていてもユーザーへの還元が少ない、ケチなポイントサイトというのも、やはりあります。
みなさんもポイントサイト運営会社の立場を考えればわかりますが、結局会社が利益をあげるためには、なるべく原価や販管費といった費用をへらしていかないといけません。
しかし私たちポイントサイトユーザーとしては、会社の売上や純利益がしっかり確保されているいっぽうで、ちゃんとユーザーへ還元するお金が多いことも、確認する必要があります。
ここが会社と私たちユーザーとで、大きく対立する局面なわけですね。
<ポイントサイト運営と私たちユーザーの対立>
|
多くのポイントサイトでは「実際はユーザーにそんなにお金を払っていないけど、とりあえずポイントサイトでの表記は『友達紹介一人につき600円ですよ』とか『リファーラル還元70%ですよ』とか、体のいいことを書いておくか」といった感じに、適当な粉飾をしているのが実情です。
しかし上場企業のIR情報では、そうした数字はごまかしにくいです。
ですので、ここからはさらにふみこんで、ポイントサイト会社の「私たちユーザーへの支払総額」を、IR情報から見ていきましょう。
上場企業のIR情報(有価証券報告書)を見ていくと、じつはポイントサイトによる、私たちユーザーへの実質的なポイント還元率というのも、ある程度わかってしまいます。
● モッピー・セレスのIR情報(外部リンク) ● げん玉・リアルワールドのIR情報(外部リンク) ● ポイントタウン・GMOメディアのIR情報(外部リンク) |
有価証券報告書には、損益計算書の下に「売上原価明細書」があります。
ここに「ポイント原価」とか「ポイント関連費用」という項目が、数字と一緒に書いてあります。
これが「ポイントサイトが1年間で私たちポイントサイトユーザーに与えた実質の合計金額」と考えていいです。
ようするに「真のポイント還元率」を、ここから計算することができます。
ここで見るべきは、以下の数字。
|
言うまでもありませんね。
売上に対して、あまりにポイント支払額が低いということは、そのポイントサイトは私たちへのポイント還元をケチっていることになります。
そしてポイント支払額自体が少ないということは、そもそもそのポイントサイト自体が賑わっていないということです。
そのポイントサイトは、長くは持たないでしょう。
支払額の多さ自体が、ポイントサイトの規模を知るための指標として有効活用できます。
そんなわけで、実際に有価証券報告書のデータをもとに、割合を計算してみました。
<モッピー・ポイント還元率の概算(千円単位)>
売上 | ユーザーへの 支払総額 | 売上にしめる 支払総額割合 | |
---|---|---|---|
2017年 | 5,400,106 | 2,238,132 | 41% |
2016年 | 3,726,395 | 1,922,422 | 51% |
2015年 | 3,167,289 | 1,853,844 | 58% |
2014年 | 2,420,895 | 1,362,956 | 56% |
2013年 | 1,171,986 | 652,760 | 55% |
2012年 | 582,173 | 記録なし | |
2011年 | 718,931 | 記録なし | |
2010年 | 611,260 | 記録なし |
<げん玉・ポイント還元率の概算(千円単位)>
売上 | ユーザーへの 支払総額 | 売上にしめる 支払総額割合 | |
---|---|---|---|
2017年 | 4,335,956 | 1,074,220 | 24% |
2016年 | 4,601,455 | 1,292,224 | 28% |
2015年 | 3,621,546 | 1,198,740 | 33% |
2014年 | 2,756,527 | 1,417,760 | 51% |
2013年 | 2,066,160 | 1,041,042 | 50% |
2012年 | 1,903,742 | 記録なし |
<ポイントタウン・ポイント還元率の概算(千円単位)>
売上 | ユーザーへの 支払総額 | 売上にしめる 支払総額割合 | |
---|---|---|---|
2017年 | 4,377,240 | 865,814 | 19% |
2016年 | 5,304,506 | 896,692 | 16% |
2015年 | 3,855,346 | 471,112 | 12% |
2014年 | 3,324,721 | 463,200 | 13% |
2013年 | 2,462,502 | 記録なし | |
2012年 | 2,230,246 | 記録なし | |
2011年 | 2,663,346 | 記録なし |
ただし会社側の売上のすべてが、必ずしもポイントサイトによる売上のみではないことに注意します。
げん玉やポイントタウンのように、ポイントサイト以外からも売上のある会社では、もっと別のデータを見る必要があります。
有価証券報告書の「販売実績」に、それぞれ以下の項目が、数字と一緒に書いてあります。
|
過去の有価証券報告書を複数読んでみると、文脈的にこれらの数字が「ポイントサイトの売上」であると推定できます。
そのうえで私たちへの還元ポイントを考えると、以下のとおりになります。
<モッピー・実質的なポイント還元率の概算(千円単位)>
ポイントサイト 売上 | ユーザーへの 支払総額 | 真の還元 ポイント割合 | |
---|---|---|---|
2017年 | 4,576,306 | 2,238,132 | 48% |
<げん玉・実質的なポイント還元率の概算(千円単位)>
ポイントサイト 売上 | ユーザーへの 支払総額 | 真の還元 ポイント割合 | |
---|---|---|---|
2017年 | 2,197,213 | 1,074,220 | 48% |
2016年 | 2,657,704 | 1,292,224 | 48% |
2015年 | 2,327,639 | 1,198,740 | 51% |
2014年 | 2,469,637 | 1,417,760 | 57% |
<ポイントタウン・実質的なポイント還元率の概算(千円単位)>
ポイントサイト 売上 | ユーザーへの 支払総額 | 真の還元 ポイント割合 | |
---|---|---|---|
2016年 | 3,854,440 | 896,692 | 23% |
2015年 | 2,949,742 | 471,112 | 15% |
いずれの会社も2014年上場したてですので、ポイントサイト単独の売上公開データは、非常に少ないようですね。
これらの数字をもとに、平均をわりだしてランキングにすると、以下のとおり。
<真のポイント還元率・ここ数年ぶんの平均>
1位 | モッピー | 53% |
---|---|---|
2位 | げん玉 | 51% |
3位 | ポイントタウン | 19% |
現行のランキング1位であるモッピー(セレス)を模範とするなら、過去の数字を平均して、売上に対する私たちへのポイント還元率は50%~60%が理想と考えられますね。
<モッピーの還元率> モッピー運営のセレスに関しては2016年まではわかりやすく、会社の売上はすべてモッピーからの売上で構成されています。 そのため普通に総売上からポイント還元率を計算しても、正確な数字がでてきます。 ただし2017年からは別事業もはじめていますので、それをふまえて再計算すると、2017年の私たちポイントサイトユーザーへの還元率は、48%です。 いずれにせよ、私たちへのポイント還元がケチられはじめている状況です。 |
<げん玉の還元率> げん玉運営のリアルワールドは、会社の当期純利益が悪いわりには、私たちへのポイント還元率は悪くないことがわかります。 純利益を圧迫するほどにポイント還元を多くしても本末転倒ですが、私たちポイントサイトユーザーとしては、悪くない印象ですね。 |
<ポイントタウンの還元率> ポイントタウン運営のGMOメディアはだいぶ微妙な数字、ということが読みとれます。 げん玉以上にポイントサイト売上をあげているにもかかわらず、ユーザーへの支払い総額はげん玉以下ということで、ここはかなりマイナス点ですね。 |
<2017年・当サイトのポイントサイト収入>
第1位 | モッピー | 4,763,016円 |
---|---|---|
第2位 | げん玉 | 1,900,000円 |
第3位 | ポイントタウン | 1,044,600円 |
当サイトのモッピー・げん玉・ポイントタウンからの収益も、このランキング結果に従っている感じですので、私としては非常にしっくりきました。
<ユーザーへの合計支払額・比較(千円)>
モッピー | げん玉 | ポイントタウン | |
---|---|---|---|
2017年 | 2,238,132 | 1,074,220 | 865,814 |
2016年 | 1,922,422 | 1,292,224 | 896,692 |
2015年 | 1,853,844 | 1,198,740 | 471,112 |
2014年 | 1,362,956 | 1,417,760 | 463,200 |
2013年 | 652,760 | 1,041,042 | 記録なし |
単純な支払額についても、モッピー、げん玉、ポイントタウンの順に多い状態ですね。
ポイントサイト上で公開されている還元率というのは、あまり気にする必要がない、ということがおわかりいただけたでしょうか。
そんな「ごまかしのきく見かけ上の還元率」よりも、不正な数字を発表しづらいIR情報から「会社が私たちに実際に支払っている額」がいくらなのかを調べたほうが、より正確なポイント還元率をわりだせます。
私たちユーザーへの付与ポイントというのは、ポイントサイト運営側で完全に操作されてしまいます。
そのいっぽうで「IRで正確な還元率をわりだして各ポイントサイトを比較すること」は、私たちユーザーにとってはポイントサイトへの唯一の対抗手段となります。
なぜならそうした比較情報が蔓延していけば、還元率の悪いサイトが際立っていき、各ポイントサイト運営も、ユーザー配慮を改善していかざるをえなくなるからですね。
ですので私だけではなく、ぜひみなさんも積極的にIRを有効活用していき、できれば当サイトのように情報公開していきましょう。
それが最終的にはポイントサイト業界をよりよくすることにも、つながります。
ポイントサイトの広告利用で稼ぐユーザーにせよ、紹介制度で稼ぐアフィリエイターにせよ、これからはIRなどの確度あるデータから、使用するポイントサイトを考えていくのが、正しいやり方です。
こちらもあまり意識されないことなのですが、各ポイントサイトでは「登録会員数」を表明していますよね?
たとえばモッピーであれば2018年時点で、会員数は600万人突破。
しかしこの数字はあくまで「これまでの会員の登録合計数」でしかないのです。
「実際に現在稼働している会員数」は、まったく異なります。
この現在稼働中の会員数というのも、有価証券報告書の「事業内容」や「事業状況」から、ある程度わかります。
<モッピーの稼働会員数>
2017年 | 344万 |
---|---|
2016年 | 304万 |
2015年 | 267万 |
2014年 | 178万 |
2013年 | 118万 |
注意点として、セレスでは運営サイトであるモッピー、モバトク、お財布ドットコム、すべてのポイントサイト登録者を計上しています。
ですが基本は、セレスの中核であるモッピーの登録者数がメインでしょう。
つまり現段階で登録者数600万に対し、稼働人数は344万人、ということです。
この差に、まどわされてはいけないです。
<げん玉の会員数>
登録数 | 稼働数 | |
---|---|---|
2017年 | 1000万 | 30万 |
2016年 | 979万 | 50万 |
2015年 | 917万 | 61万 |
2014年 | 882万 | 62万 |
2013年 | 370万 | 46万 |
2012年 | 325万 | 39万 |
2011年 | 284万 | 40万 |
リアルワールドではわかりやすく、登録数と稼働数がわけられて発表されています。
ただし2014年からは、ライフマイルの会員数も含みます。
登録数はおそらくポイントサイト業界最大級なのですが、じつは稼働数自体は年々、さがってきてしまっているのですね。
特に2015年から2017年にかけては、ほぼ半減している状態。
これが純利益を圧迫する原因になっているように感じます。
今後もげん玉を使い続けるなら、このリピーターの少なさは注意したいところです。
<ポイントタウンの稼働会員数>
2017年 | 246万 |
---|---|
2016年 | 231万 |
GMOメディアでは、まだあまりデータが開示されていませんね。
当サイト管理人的には、たとえ業績が悪くても、しっかりデータを開示しているげん玉のほうが、ある意味では好感をもてます。
これらのデータから見ることは、以下の2点。
|
この2つの基準から見ても、やはりセレス運営のモッピーが一番秀でていることがわかります。
上場企業には、投資のうえでは無視できない「株価」があります。
しかし株価は、そこまで企業の安定性に関連しません。
もちろん大きな材料がでれば、株価は大きく変動します。
長期的には、良い会社は最終的に株価があがりやすいですし、悪い会社は株価がさがり、倒産リスクが発生します。
しかしだいたいの株価の値動きは、投資家の思惑・需給できまります。
どれだけ会社の業績がよくても、ダウ平均や日経平均がおちれば、連れ安になることなど日常茶飯事です。
これは実際に株式投資をやっていれば、よくわかることです。
実際の会社の業績と株価は別物と考え、必ずしも結びつかないことを覚えておきましょう。
企業の利益や安全性を見るうえでは「ファンダ」ですが、単純に株式投資で稼ぐことを考えるなら「ファンダより需給」です。
当ページを読んで、モッピー運営のセレス(3696)に株式投資しようとする人も多いでしょうが、くれぐれもファンダだけでなく、テクニカルもしっかり見てから投資するようにしましょう。
上場企業の場合、社長が大株主にいれば、今後もその会社を発展させる気がある、と考えることができます。
大株主情報も、SBI証券や有価証券報告書で見れます。
モッピー(セレス) → 社長の都木聡氏、取締の高橋秀明氏の名前が大株主にあり、自己株口もある
げん玉(リアルワールド) → およそ半分の株を、社長の菊池誠晃氏が所有
ポイントタウン(GMOメディア) → 親会社のGMOインターネットが大半の株を持ち、社長の森輝幸氏の名前もある
いずれの銘柄もSBI証券やサイバーエージェント、ベンチャーキャピタルなどの買い支えがあるのが特徴ですね。
各会社の社長のことを調べていっても、面白いです。
モッピー・げん玉の社長である都木聡氏・菊池誠晃氏の両名は、ITベンチャーの代名詞であるサイバーエージェントにかつてつとめており、藤田晋社長の影響をうけています。
あげればキリがありませんが、たとえば以下の会社は、粉飾可能性や倒産リスクがあります。
|
逆に、以下の条件をそろえた会社は、今後も成長可能性や安定性が高いです。
|
その他、決算短信や有価証券報告書だけでなく、決算説明資料などのIR情報を精読して、その会社のことについてよく知るだけでも、ぜんぜん違います。
東証一部に上場。
当期純利益もナンバーワン。
有価証券報告書から計算した、私たちへの還元率も最高。
なにより稼働会員数が毎年ふえている。
セレスのモッピーが、ポイントサイトで一番優れているのはわかった。
では「セレスが運営している事業は、すべて優れているのか?」と言われれば、それはもちろんノーです。
セレスにはモッピー以外にも、他社からひきついだ「お財布ドットコム」「モバトク」というポイントサイトがあります。
しかしモッピーと比べると、正直どちらもそこまで奮っていません。
セレスの本命は、やはりセレスがみずから手塩にかけて育てあげたモッピーで、モッピーが一番の収益源なわけです。
またポイントサイト「ECナビ」を運営する「VOYAGE GROUP」についても東証一部上場企業ですが、「ECナビで稼いでいる」という声は、正直あまり聞かないのが実情ですね。
有価証券報告書を見ても、別の事業を中心に収益をあげている会社です。
そんなわけで、あくまで「お金を稼げるポイントサイト」であることが前提で、なおかつ「そのサイトの運営会社が上場していて、純利益や還元率の裏付けができれば、さらに安心できる」というふうに考えましょう。
これまでモッピー、げん玉、ポイントタウンの3つの上場企業を分析してきましたが、まとめると以下のような感じになります。
モッピー | げん玉 | ポイントタウン | |
---|---|---|---|
2017年 当サイトの収益 | 476万円 (1位) | 190万円 (2位) | 104万円 (3位) |
上場市場 | ◎ 東証一部 | ○ マザーズ | ○ マザーズ |
2013年~2017年 企業の純利益合計 | ○ 15億円 | × 赤字1.5億円 | ○ 11億円 |
2017年 ユーザーへの支払総額 | 22億円 (1位) | 10億円 (2位) | 8億円 (3位) |
全ユーザーへの 平均還元率 | ○ 53% | ○ 51% | × 19% |
稼働会員数の 増加 | ◎ 現344万 | × 現30万 | ○ 現246万 |
モッピー → いずれの数字も優秀。文句なしのナンバーワン。
げん玉 → 還元率は悪くないものの、稼働会員数はへり、純利益は微妙。身銭をきって経営不振になってでもユーザーに還元するスタイル。
ポイントタウン → 純利益もポイントサイト売上も好調だが、ユーザーへの還元率が悪い。ケチっている印象がうきぼりに。
そしてゲットマネー、ハピタス、ポイントインカム、ちょびリッチといった非上場企業のポイントサイトは、正確な財務諸表すら見れない状況ですので、そもそもこうした分析ができません。
つまりブラックボックス化しやすく、長年安定的に稼げるポイントサイトとは言えませんので、メインで使うことはさけます。
なかなかモッピー(セレス)以外は問題点が多い、というのがよくわかる分析結果でした。
まだまだポイントサイト市場は安定せず、今後げん玉やポイントタウンが崩れる可能性も、十分にあるという状況ですね。
ひきつづき当サイトでは、こうした確度の高いデータをもとに、ポイントサイトの格付けやランキングを更新していこうと思います。
<ポイントサイトのユーザーが今後気をつけるべき点>
|
会社の安定性がなかったり、ポイント還元をケチるサイトは、将来への期待が薄いです。
ユーザー視点で「長く使いたい」と思えるサイトには、決してなりませんね。
ポイントサイトを長く使っていこうとするなら、運営企業のこともよく調べて、ポイントサイトを選んでいくようにしましょう。
それだけでも、あなたのポイントサイトでの稼ぎは、グンとあがっていきます。
これらの判定基準をくみこんで、当サイトでは「ユーザー視点で稼げるポイントサイト」のランキングを一新しています。
ポイントサイトで大きく稼ぎたい人は、参考にしてみてくださいね。
● オススメのポイントサイト比較ランキング(参考記事) |
<関連ページ>
<ほったらかしで月収100万円を継続的に稼ぐ方法>