「アメリカンエキスプレス・セレクト」を中心とし、クレジットカードに付帯しているレストランの割引優待はたくさんありますが、なかでも着目すべきは、プラチナカード以上で付帯する高級レストラン代金の半額化(グルメ半額化サービス)です。
正確には「提携レストランで2人以上のコース料理を予約したさいに、1人分のコース料金が無料化するサービス」です。
このグルメ優待、往々にしてサービス名が定まっていないため、このように長ったらしい説明になるのですが、クレジットカードのレストラン優待では、一番人気のサービスです。
また高級クレジットカードを使ううえでは、一番の節約法にもなります。
提携レストランはどこも高級な場所ばかりで、1人分のコース料金が、最低でも1万円をこえます。
なので本来2人で予約すると、トータル2万円。
しかしこの優待サービスを使うことで半額化し、最低1万円は値引きされるわけです。
値段が値段なだけに、値引きがあってもやはりお金持ちむけのサービスですが、50%割引ということで、頻繁に高級レストランで食事をする人には節約となります。
高級クレジットカードの年会費のもとをとりたい場合にも、率先して使っていくべきサービスです。
提携レストラン1店舗につき、基本的に当優待の利用は年間2回まで。
正確には4月~9月に1回、10月~3月に1回です。
なお1店舗につき年間2回の回数制限があるだけで、当グルメ優待自体に回数制限があるわけではありません。
別の提携レストランを使うことで、何度でもレストラン代金が半額化します。
参考までに、アメックス・ゴールドであれば「ゴールド・ダイニング by 招待日和」というサービス名で、国内外200店舗のレストランが優待の対象。
招待日和は、特に当グルメ優待ではよく見られるサービス名で、本来は年会費税別3万円で医者だけが入会できるサービスです。
アメックス・ゴールドなどに入会することで、クレジットカードの年会費を払うかわりに、このグルメ優待の年会費が無料化します。
以下、レストラン料金半額化のグルメ優待が付帯するクレジットカードと、そのサービス名の例です。
|
アメックスのプロパーカードは、上位のプラチナやセンチュリオンよりも、ゴールドのほうが当グルメ優待の使い勝手がいいことに気をつけます。
変な話ですが、上位カードの「ダイニング・アクセス」になることで、だいぶ利用できるレストランの数が制限されます。
ダイナースクラブではそういったことはなく、上位のプレミアムカードになることで、むしろ優待対象のレストランの数がふえます。
またダイナースクラブではサインレス・スタイルというシステムがあり、クレジットカード所有者がレストランにいかずとも、別の誰かをレストランにいかせることも可能です。
両親へのプレゼントにむきます。
当グルメ優待を目的にクレジットカードを作るなら、一番お手頃なのはアメックス・ゴールドかダイナースカードです。
招待制ではなく、申込で入手できます。
当サイト管理人も、主にこの優待目的でアメックス・ゴールドを作っています。
当サイト管理人も、アメックス・ゴールドですでにこのグルメ優待を何件か利用していますが、やはりデメリットとして感じたのは、前もって予約しないといけない点です。
そのときの気分でいきなりレストランに直行して半額優待を適用、ということはできませんので、気をつけます。
当グルメ優待を適用させるには、原則3日前(3営業日前)までの予約が必須です。
もしも当日、体調をくずしていけなくなった場合も、食事はできずに料金だけ支払う状況となります。
唯一の例外はJCBザ・クラスのグルメベネフィットで、このグルメ優待サービスであれば、直前の予約でもOKなことがあります。
あとはやはり、常に2人以上での食事が前提になるのもデメリットです。
あくまで「2人分以上を予約したときに1人分のコース料金が無料化する」という優待なので、1人で食事にいくときには、この半額化の優待は適用できません。
つまり、当日は自分だけでなく、一緒にいく人も体調に気をつけないといけないということです。
また性質上、変な人をつれていくこともできません。
優待の対象となるレストランは高級レストランばかりなので、ドレスコードの指定があることも珍しくなく、服装に気をつかわない人は、招待するべきではないでしょう。
<クレカ付帯グルメ半額化優待のデメリットまとめ>
|
はやい話が、だいぶ束縛感がある、ということです。
この束縛感が嫌な場合は、当優待を使わず、普通にレストランにいったほうがいいです。
常時予約が前提で、レストランに行っている人向けです。
また当グルメ半額優待は、1人分のコース料金が無料化するだけなので、飲み物などは別料金扱いになることに気をつけます。
他、日曜日や祝日は定休日だったり、優待除外日のレストランが多いです。
ラストオーダーは、だいたい21時。
アレルギーがある場合は、予約するときに伝えれば対応してくれます。
そこは、予約ならではのメリットです。
このサービスが付帯するクレジットカードは、最低でも年会費2万円以上。
お金持ちむけであることに違いはなく、しかも当優待の活用は、高級クレジットカードを最大限節約的に使うための手段にもなっています。
それがかえって浪費をうながすことにもなりかねませんので、気をつけます。
クレジットカードの年会費のもとをとるというよりは、もともとクレジットカードを持っていなくても高級レストランの使用頻度が多いので、高級クレジットカードを作ってこの優待を使うことで節約になった、という形が理想です。
目安として、高級レストランで年間3回以上、誰かと食事する機会がある人は、高級クレジットカードを作ったほうがお得であることは、間違いありません。
1人1万円相当の食事を2人で3回利用すれば、トータルで6万円。
その半額が当優待で無料化するなら、3万円程度の節約。
招待制カードでないかぎり、これでおよその高級クレジットカードの年会費を上回ります。
いずれにせよ、年会費無料クレジットカードで節約志向の人は、半額化されていても、そもそも1回の食事に1人ぶん5000円をかけること自体がご法度のはずですので、当優待のことを考える必要はないでしょう。
ただし、高級レストランを使う機会が多い人は、年会費有料の高級クレジットカードを作って、当優待を使うことでかなり節約になる、というのは覚えておいて損はありません。
自分・恋人・家族の誕生日、クリスマスなど、特別なときのみ使う、というパターンであっても、十分年会費のもとはとれます。
わりと一般人・庶民であっても手の届く生活スタイルですので、当サイト管理人がそうだったように、高級クレジットカードをはじめて作るきっかけとしては、このグルメ半額優待はお手頃です。
当サイト管理人も、しばしば当グルメ優待を使っており、実際にレストランに行ったときの具体的なレポートを書いています。
以下の記事は、アメックス・ゴールドに付帯する「ゴールド・ダイニング by 招待日和」を使用したときのレビューです。
● ゴールド・ダイニング by 招待日和の使用感(六本木・アンディアーモ)
これから高級クレジットカードを作りたいと思っている方は、参考にしてください。
■ 次ページ クレジットカードのコンシェルジュとは?
<関連ページ>
<ほったらかしで月収100万円を継続的に稼ぐ方法>