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クレジットカードの毎月の利用限度額
<クレジットカード・融資の基本マニュアル4>



クレジットカードには、毎月単位で利用限度額(利用可能枠)が設定されています。

学生・主婦や個人事業主といった、収入が不安定な人の場合、最初は毎月5~10万円程度しかショッピングのカード決済が使えない状態が、ザラです。


当サイト管理人も与信がつきにくい個人事業主ですので、最初、クレジットカードの毎月の利用限度額は、厳しいものがありました。

2016年4月に入ってからは、年会費無料の楽天カードの利用枠が毎月50万円までふえており、だいぶ安定して使えるようになってきました。

クレジットヒストリー(クレヒス)の構築によって、毎月10万円から20万円、30万円、50万円、という感じに推移してきました。

地道ではありますが、利用枠をふやしたいなら、毎月一括払いでどんどんクレジットカードを使っていって、クレヒスを構築するのが鍵です。

あるいは、年会費のかかるカードであれば、多少利用枠を大きくとってくれるカード会社も存在します。


なお、この毎月の利用限度額の捉え方には、注意が必要です。

毎月50万円の限度額だったとしても、そのまま毎月50万円をまるまるカード決済の買い物に使えるわけではありません。

毎月50万円の利用限度額の場合、結果的に毎月使えるのは、平均して半額の25万円程度です。

これはクレジットカードを買い物に使う月と、口座振替でお金をカード会社に支払う月とで、1か月のズレがあるためです。


たとえば締め日が月末の楽天カードで、毎月20万円の利用枠の場合、4月に10万円の買い物をしたら、残りの枠は10万円。

楽天カードは翌月27日の口座振替ですので、5月27日までに残りの10万円の枠も使ってしまったら、利用枠は0円。

5月27日に4月分の利用額10万円を、口座振替で支払い。

これによって、そのぶんの10万円の利用枠が復活。

6月27日までに利用できる枠は、その10万円分の枠だけ。

6月27日に5月分の利用額10万円を、口座振替で支払い。

その10万円の枠が復活。

以降、毎月それがループしていきます。

結果的に毎月使える額は、平均して利用限度額の半額なわけです。

口座振替でカード会社側に支払いがすんだ時点で、そのぶんの利用枠が復活する、という点に注意しなければいけません。


くれぐれも固定費の支払いにクレジットカードを使っている場合、1か月のうちに限度額をフルに使ってしまい、翌月の利用枠がゼロになって支払いができない、という展開にならないように気をつけます

利用枠に不自由を感じる場合は、複数のクレジットカードやデビットカードを使って、対応するしかありません。


<カードの毎月の利用限度額に不足を感じる場合の対処法>

  • 毎月の一括払いを遅滞なくおこなってクレヒスを構築していく(基本)

  • クレジットカードを複数持って、合計の限度額をあげていく

  • 増枠の申請をする

  • 利用限度額の大きい、年会費が有料のクレジットカードを使う

  • 預金残高があるかぎり無限に使えるデビットカードを使う


多くの人は、クレジットカードの利用限度額が少額であることが原因で、預金さえあれば無制限に使えるデビットカードを、どうしても使いたくなります。

実際、私もそうでした。

無審査かつ無制限に使える以上、デビットカードにメリットがあるのも事実です。

しかし長期的な目線で考えるなら、複数持ちになってでも、クレジットカードを使っていくべきです。


クレジットヒストリーが構築されていないと、将来的にクレジットカードが作りにくくなるのはもちろん、融資をひきだすときや、賃貸を借りるときなど、与信が必要となる行動において、だいぶ不利となります。


短期的な目線で見ると、どうしてもクレジットヒストリーが作られないデビットカードに流れてしまいます。

しかし長期的に人生を考えるなら、「クレジットヒストリー」という概念を忘れずに、使いにくくてもクレジットカードを使いつづける姿勢が大切です。


  • デビットカード → 人生全体で見たとき、短期的な利益となる

  • クレジットカード → 人生全体で見たとき、長期的な利益となる


最初のクレジットカードのカード決済枠が毎月10万円未満しかなくて、不足を感じる場合は、利用限度額の増枠を申請するか、別のクレジットカードをさらに作って枠をふやすのがオススメです。

年会費無料系であれば、楽天カードYahoo!JAPANカードエポスカードなどが基本です。

これらの審査にどうしてもおとされてしまう場合は、しょうがないので最終手段として、デビットカードで補います。


また、一括払いではなくリボ払い・分割払いを使った場合、利用限度額の回復が遅れることにも気をつけます。

あくまでカード会社側にお金を支払った時点で、利用限度額は回復しますので、支払いを細切れにして遅らせるぶん、利用限度額の回復もまた遅れることになります。

金利手数料もかさんでいきますし、いろんな意味でリボ払い・分割払いは初心者にはオススメできません


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