何十年と長期保有して株主優待目的で株を買うのであれば、株の「買い時」はあまり意識しなくても問題ありません。
しかしどうせなら、なるべく含み損は避けたいものです。
当ページでは気分よく株を持ち続けられるよう、最低限見ておくべき「株の買い時」について、簡単に書いています。
当サイト管理人も長期保有目的で、オリエンタルランド(4661)の株を持っています。
いわゆる「東京ディズニーランド」の株です。
株主優待の代名詞とよべる株で、年に1回ディズニーランド・ディズニーシーへの入場チケットが無料でもらえます。
このオリエンタルランドの株(100株)を、2017年2月にNISA口座を使って62万円ほどで買っており、2018年2月現在で+43万円(+70%)ほどの含み益。
1年間で1.5倍以上になっています。
日本の大型株のキャピタルゲインとしては、なかなかのパフォーマンスと言えるのではないでしょうか。
この株を買うとき、最低限意識したことがあります。
こちらはオリエンタルランドの月足チャート。
ここで注目してほしいのが、株価6000円のラインです。
株価が上から6000円にタッチしたあと、1回目の赤丸で囲った部分では、はねかえるようにまた上に戻っています。
そして2回目の赤丸では、6000円からちょっと上あたりでうろうろして、レンジ(値動きのあまりない、もみ相場)を形成しています。
つまりこの6000円というラインは売買回数が非常に多く、オリエンタルランドを買っている投資家には、今後もだいぶ意識されるラインとなります。
この線を下値支持線(サポートライン)と言います。
買い圧力がたくさん集まっているラインですので、多少の売り注文をぶつけられても、そう簡単に株価6000円を下回ることはないわけです。
私の場合、2017年2月にこのオリエンタルランドの株を買ったわけですが、まさにこの下値支持線を見て、6200円くらいのときに買いました。
ちょうどそのころには2回目の赤丸に突入して6000円あたりでもんでいましたし、1回目の赤丸でもはねかえっていることを確認しましたので、それらから「6000円を下回ることはない」と考えての、買いの判断です。
逆を言えば、それ以外の買いの判断は、特におこなっていません。
長期で持つこと前提であれば、そんなものです。
結果として2017年2月に買ったあと、株価は一気に上昇。
2018年2月現在で、あっというまに株価1万円以上となりました。
なお参考までに、2013年~2014年であれば、オリエンタルランドの株価は4000円あたりでもんでおり、基本は下から4000円にタッチするたび、下にはねかえっている状態。
これは上値抵抗線(レジスタンスライン)と言います。
この4000円を上にブレイクしたあとの赤丸も、まさに買い時になりますね。
たくさんあった4000円ラインの売り圧力をぶちぬくほどの買いエネルギーがたまっていますので、その余波でしばらくは、上昇トレンド相場がつづくわけです。
また株の場合は特に、いったんレジスタンスラインを突破すると、それ以降そのラインがサポートラインになります。
これをロールリバーサルと言います。
これによりオリエンタルランドの株価が4000円以下になることも、そうそうなくなります。
他の金融商品と違い、基本的に株は業績がしっかりしていれば、どんどんあがっていくものです。
ですのでブレイクでサポートがレジスタンスに変わるより、レジスタンスがサポートに変わることのほうが多いことは、おさえておきましょう。
現状オリエンタルランドの月足ベースの場合、ぱっと見で意識される株価は4000円、6000円、8000円、1万円という感じです。
長期運用するにせよ、ここらへんの株価で買い・売りをおこなうことで、だいぶうまい取引ができるはずです。
なおオリエンタルランドの節目はだいぶわかりやすいですが、他の株では、こう簡単にはいかないことが多いですので、気をつけます。
支持線・抵抗線は、トレンドライン、三角持ち合い、移動平均線、ボリンジャーバンドといったテクニカルチャートからも見出だせますが、今回紹介した「同一価格帯の水平線による支持線・抵抗線」のテクニックは、相場で稼ぐうえでは初歩の初歩。
短期・中期・長期、どんな人でも知っている基本知識です。
投資は転売と同じで「安く買って高く売る」が基本です。
特に私たちのような非富裕層は、インカムゲインよりもキャピタルゲインを意識して投資をおこなう必要があります。
資産運用をするなら、初心者であってもぜひ、支持線・抵抗線を意識しながら売買してみることを、オススメします。
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