ボリンジャーバンドというのは、移動平均線と、その上にひかれた3本の線(+σライン)、その下にひかれた3本の線(-σライン)、あわせて計7本の線のことです。
移動平均線の上には+1σ、+2σ、+3σの順に、そして下には-1σ、-2σ、-3σの順に標準偏差の線が配置されます。
σ(シグマ)とは標準偏差(リスク)のことで、投資では価格(株価・為替レート)が値動きしえる数値の幅を意味します。
+1σと-1σ | およそ68%の確率で価格がその範囲内にとどまる |
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+2σと-2σ | およそ95%の確率で価格がその範囲内にとどまる |
+3σと-3σ | およそ99%の確率で価格がその範囲内にとどまる |
ボリンジャーバンドを頼りにするなら、株価・為替レートは68%の確率で、-1σラインと移動平均線と+1σラインの間をいきかう、ということになります。
これは逆を言えば株価・為替レートは、32%の確率で1σラインをつきぬける、ということでもあります。
+2σと-2σラインについては、5%の確率でつきぬけます。
移動平均線と各σラインの間隔(バンド幅)は、金融商品の取引額のばらつきの幅によってきまります。
たとえば一日の取引額の平均が1000円で同じA銘柄・B銘柄でも、実際の取引額がA銘柄で1010円、990円、B銘柄で1100円、900円という場合には、A銘柄・B銘柄はまったく性質が異なってきます。
A銘柄のように安定的な株は、ボリンジャーバンドでは移動平均線とσラインの幅が縮まりますし、逆にB銘柄のように大きな幅で値動きする株は移動平均線とσラインの幅が広がります。
バンド幅がひろいときは、特にプラス圏では価格上昇の力が、マイナス圏では価格降下の力が強くなります。
逆に価格が+σラインを上から下にぬける、-σラインを下から上にぬける、という場合には、トレンドが終わったことを意味します。
以下のようなサインで判断できます。
<ボリンジャーバンドの買いシグナル>
価格が下部のバンドに上から近づく(逆張り)
価格が上部のバンドを下からつきぬける(順張り)
<ボリンジャーバンドの売りシグナル>
価格が上部のバンドに下から近づく(逆張り)
価格が下部のバンドを上からつきぬける(順張り)
バンドに到達したら逆張り思考でいくのか順張り思考でいくのか、それが重要です。
目安として、バンドの幅が収縮状態のときから価格が動きだし、バンドが拡大状態に転移していく場合は、順張りが成功する傾向です。
逆にバンド幅の完全な収縮時はボックストレンド化しているので、この場合は価格がバンドに近づくさい、バンドをサポートライン・レジスタンスラインと見なし、逆張りがうまくいく傾向です。
ボリンジャーバンドで順張り・逆張りの判断をするには、出来高のデータなどもよく見る必要があります。
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