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PERとは?
<投資でお金を稼ぐ方法・株マニュアル14>


PERとは株価収益率のことです。

株式指標では一番重要な数字になりますので、投資の初心者はかならずおさえたい概念です。


<PERの算出法>

  • PER=会社の時価総額÷会社の純利益

  • あるいはPER=株価÷1株あたりの純利益(EPS)

  • (会社の時価総額=株価×発行株数)

  • (1株あたりの純利益=会社の純利益÷発行株数)

  • 株価÷利益という点で類似した株価指標として、PCFR(株価キャッシュフロー倍率)がある


PERは、株価を純利益で割った数字です。

ですので株価があがればPERも比例してあがりますし、逆に純利益があがればPERは反比例してさがります。


たとえば単純に、株価が500円で1株あたりの純利益が20円なら、PERは25倍です。

1株あたりの純利益(EPS)は、会社全体の利益を発行済みの株式の数でわることで算出されます。


PERはもとをとる年数とも言われます。

PERが25倍なら、投資したお金ぶんの値上がり売却益が期待できるのは、25年かかります。

たとえばPER25倍の株に100万円投資したとして、もう100万円を投資の運用で稼ぐには、25年かかる、ということです。

元金をあわせると合計200万円になる)

しかしPERはつねに変動しますので、実際はそんなに単純ではありません


参考までに、2012年~2013年の東証1部全銘柄の平均PERは約18倍で、12倍~24倍のあいだを推移しています。

東証1部全銘柄の平均PERはよく新聞などでも掲載されますが、平均PERは政治経済に左右されがちです。

会社の実績を個別に判断するさいには、あまりあてにはなりませんので、その点だけ注意します。

● 最新の東証1部全銘柄の平均PER


PERの良い・悪いの判断の仕方


世間ではもっぱらPERは高いほうが良い、と言われています。

これは純利益のわりに株価が高いということは、単純に成長性を期待できるためです。

ですのでPERの高い株は流動性が高く、買われがちです。

しかしPERはどれくらいがいいのかについては、投資スタイルによって異なります


<PER高低のオススメ>

  • PERが高い → 流動性が高いので短期投資にむく(傾向としてグロース株)

  • PERが低い → 流動性が低いので長期投資にむく(傾向としてバリュー株)


<PERの高低の判断基準>

  • その銘柄の過去のPERと今のPERを比較する

  • その銘柄のPERと同業の他社のPERを比較する


PERの高低は、きわめて相対的なものです。

たとえばある会社のもともとのPERが50倍で、それが20倍になったのなら、それは割安になったと言えますし、逆に他の会社が10倍から20倍になったのなら、それは割高と言えます。

同じ倍率のPERでも、銘柄の過去のPERによって、PERの高低判断は大きく変化します。


また業種・業界によって平均PERは違ってくることも覚えておきましょう。

ITやバイオテクノロジーなど、その時代によって人気のでる業種というものが存在しており、こうした業種は平均PERが50倍を越えることもしばしばです。

たとえばその業種の平均PERが30倍であれば、15倍の銘柄は割安と言えます。


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