PERとは株価収益率のことです。
株式指標では一番重要な数字になりますので、投資の初心者はかならずおさえたい概念です。
<PERの算出法>
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PERは、株価を純利益で割った数字です。
ですので株価があがればPERも比例してあがりますし、逆に純利益があがればPERは反比例してさがります。
たとえば単純に、株価が500円で1株あたりの純利益が20円なら、PERは25倍です。
1株あたりの純利益(EPS)は、会社全体の利益を発行済みの株式の数でわることで算出されます。
PERはもとをとる年数とも言われます。
PERが25倍なら、投資したお金ぶんの値上がり売却益が期待できるのは、25年かかります。
たとえばPER25倍の株に100万円投資したとして、もう100万円を投資の運用で稼ぐには、25年かかる、ということです。
(元金をあわせると合計200万円になる)
しかしPERはつねに変動しますので、実際はそんなに単純ではありません。
参考までに、2012年~2013年の東証1部全銘柄の平均PERは約18倍で、12倍~24倍のあいだを推移しています。
東証1部全銘柄の平均PERはよく新聞などでも掲載されますが、平均PERは政治経済に左右されがちです。
会社の実績を個別に判断するさいには、あまりあてにはなりませんので、その点だけ注意します。
世間ではもっぱらPERは高いほうが良い、と言われています。
これは純利益のわりに株価が高いということは、単純に成長性を期待できるためです。
ですのでPERの高い株は流動性が高く、買われがちです。
しかしPERはどれくらいがいいのかについては、投資スタイルによって異なります。
<PER高低のオススメ>
PERが高い → 流動性が高いので短期投資にむく(傾向としてグロース株)
PERが低い → 流動性が低いので長期投資にむく(傾向としてバリュー株)
<PERの高低の判断基準>
その銘柄の過去のPERと今のPERを比較する
その銘柄のPERと同業の他社のPERを比較する
PERの高低は、きわめて相対的なものです。
たとえばある会社のもともとのPERが50倍で、それが20倍になったのなら、それは割安になったと言えますし、逆に他の会社が10倍から20倍になったのなら、それは割高と言えます。
同じ倍率のPERでも、銘柄の過去のPERによって、PERの高低判断は大きく変化します。
また業種・業界によって平均PERは違ってくることも覚えておきましょう。
ITやバイオテクノロジーなど、その時代によって人気のでる業種というものが存在しており、こうした業種は平均PERが50倍を越えることもしばしばです。
たとえばその業種の平均PERが30倍であれば、15倍の銘柄は割安と言えます。
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