RSIとは相対力指数のことで、全体的な値動きのうち、値上がりがどの程度をしめているかを示す数字です。
チャート分析では、逆張りのオシレーター系分析のひとつとなっています。
RSIの基本的な計算方法は、以下のとおり。
RSI=値上がり幅÷(値上がり幅+値下がり幅)×100(%) |
この数式を基本として、数日間の平均をとったり、当日の数値を強調したりなど、各証券会社・FX会社で、計算にさまざまなアレンジがくわえられます。
たとえばドル円レート100円が、24時間ごとに以下のように推移したとします。
101円(+1) 104円(+4) 99円(-1) 95円(-5) 100円(±0) |
この場合は上昇幅があわせて5円、下降幅があわせて6円なので、
5÷(5+6)×100=45 |
RSIは45%です。
やや上昇幅よりも下降幅のほうが大きいことを示しています。
株価・為替レートが上昇トレンドを形成していれば、RSIは高めになりますし、逆に下降トレンドを形成していれば、RSIは低めになります。
RSIはストキャスティクス等の他のオシレーター系分析同様、0%~100%を移動する指標であり、70%以上になれば買われすぎ(売りシグナル)、30%以下になれば売られすぎ(買いシグナル)、という判断をくだすことができます。
またRSIの変動レンジを分析し、ブレイクポイントを探せば、その後の価格(株価・為替レート)の変動を察知することもできます。
たとえば最低値20%・最高値60%のレンジ(範囲)をしばらく上下に振幅していたRSIが、そのうち最低値30%・最高値70%の振幅に推移すれば、RSIが高値をブレイクしたということで、その後、価格は上昇トレンドを形成する可能性があります。
もちろんこれは、RSIの高値・安値をつないで、サポートラインやレジスタンスラインをひくことでも、分析することができます。
さらにRSIでは、ダイバージェンスと呼ばれる逆行現象が発生することもあります。
価格がさがっているにもかかわらず、RSIがあがりつづけていると、それは上昇トレンドへの転換の兆候になりますし、逆に価格があがりつづけていても、RSIがさがりつづけていると、それは下降トレンドへの転換の兆候になります。
これでテクニカル分析に関するマニュアルはおわりです。
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