当ページでは、水道代の全体的な節約方法についてまとめています。
まず大前提として「一人暮らしの水道代の節約にあまり意味はない」ということを、おさえておきます。
水道料金・下水道料金には、どんなに節水していても「基本料金」という最低使用料金を、毎月支払う必要があります。
東京都23区であれば、水道料金は呼び径(メータ口径)20mmとし、1170円が基本料金。
下水道料金は560円が基本料金。(2016年現在)
あわせて1730円が、毎月の最低固定費となるわけです。
毎月の水道代・下水道代=基本料金(1730円)+従量料金 |
一人暮らしの場合、この最低固定費が、全体の水道代・下水道代を占める割合が大きくなります。
普通に使用していても節水していても、結局同じような料金を支払うことが多いわけです。
基本的に節水は、基本料金外の「従量料金」が大きく変動する、家族暮らしで考えるものです。
また、水道代をケチる人ほど、不潔な人が多くなることにも注意します。
結果、健康を害しやすかったり、他人や社会に迷惑をかけやすいです。
公園の蛇口からペットボトルで水を自宅に運ぶ、トイレは毎回外出先ですますなど、あまりに時間効率の悪い節水術もオススメしません。
なお、電気代やガス代とは違い、水道料金・下水道料金は原則2か月に1回の請求であることに注意します。
参考までに、以下は2016年4月の当サイト管理人の水道代・下水道代です。
東京都23区の呼び径20mmで、使用量は35立方メートルとなります。
基本料金が水道代で2340円、下水道代で1120円。
支払いは2か月分ですので、それぞれ2で割り、1170円・560円。
基準額になっていることがわかります。
この基本料金に従量料金をあわせて、2か月の35立方メートル利用で総額8304円。
目安にしてください。
鉄板の、昔からある水道代節約法です。
家のメインバルブやサブバルブを調整することで、結果的に普段使っている水の量をへらすことができます。
家の外に配置された「水道メーターボックス」にあるバルブがメインバルブ。
台所・蛇口シンクの下にあるバルブや、トイレの下にあるバルブ(止水栓)がサブバルブ。
これらを手やドライバーでまわすことで、調整します。
究極的には「使った水のぶんだけ水道料金を支払うことに変わりなし」ということは、忘れないようにします。
またこの手法をやってしまうと、シャワーの出が悪くなるなど、日常生活において「じれったい」と感じる局面が当然多くなることにも、注意します。
古い順に2バルブ水栓、シングルレバー水栓、そして最新のサーモスタット水栓の3種があります。
● 2バルブ水栓
昔ながらの、青色と赤色の丸が中央にかかれた、2つセットの蛇口。
温度調整する必要があるので、調整中は無駄な水を流すことになります。
レバー部分を左右に動かすと温度調整ができ、上下に動かすと水量の調整ができます。
一度左右の位置を固定すれば、あとは同じ温度の水がでますので楽です。
温度調整の数字つきレバーがついているので、すぐに温度調整ができます。
もっぱら浴室用です。
2バルブ水栓は、時代的な意味でも節約的な意味でもアウトです。
まだ使っている方は、キッチンと洗面台はシングルレバー水栓に、浴室はサーモスタット水栓にすることをオススメします。
使用した食器や調理器具は、水で満たした桶につけておき、汚れを落ちやすくしておきます。
このときに使う水は「米のとぎ汁」でも有効です。
つけおきをするときは、鍋のなかに皿をいれるなど、大きいモノの中に小さいモノを収容していくよう、工夫します。
汚れはそのまま放置してしまうと、強力な洗剤を使う必要がでてくるので、注意します。
頑固な汚れには、ヘラやスチールたわしを使います。
余裕のある方は、食器洗い乾燥機を導入してみると、時間も水も節約できます。
なお台所の蛇口には、節水泡沫器をつけると大幅な節水になります。
台所(シンク)自体の掃除は、白い汚れの場合は石鹸カスなので、重曹をスポンジにつけて洗います。
水アカの場合は、クエン酸で。
基本的にはクリームクレンザーなどのアルカリ性洗剤をスポンジにつけて、シンクを洗います。
排水口についても、重曹やクリームクレンザーを歯ブラシにつけて洗います。
「お風呂の残り湯を有効活用する」というのも、昔ながらの節約法ですね。
風呂の残り湯を、掃除や洗濯に使えます。
洗濯に使う場合は、洗濯機の組み上げ用ポンプを用意しておきます。
残り湯であれば、洗剤もとけやすいのでオススメです。
入浴剤の入った残り湯も使えますが、硫黄の入浴剤だけは、洗濯用の水として使うのはひかえます。
においや色が、洗濯物についてしまうためです。
しかし究極的な節約を考えるのであれば、そもそも湯船をはること自体がナンセンスです。
「浴槽入湯とシャワー入湯、どちらが節約できるか」という話ですが、じつはトータルで入浴時間が20分以内ですむのであれば、シャワーのほうが時間もお金も節約できることが多いです。
目安として、浴槽にお湯をいれるとおよそ200リットル。
シャワーは毎分10リットルの消費です。
浴槽の水を使って頭や体を洗う、ということは、よほどの大家族でないかぎりする必要がありません。
どのみち水道代とガス代の両面から考えると、どんぐりの背比べ程度の料金差しかないことは覚えておきます。
とはいえ、湯船をはる本来の目的は、普通に体を湯につからせ、体の疲れをとったり代謝を促したりする、そういった健康のためです。
節約派の皆さんも、できるだけ湯船につかるようにすべきでしょう。
その他、節水用のシャワーヘッドを使えば、キッチンの節水泡沫器と同じ理屈で、シャワーの水量を抑制できます。
また、節約するなら追い炊きはなるべくしないようにします。
掃除に関しては、浴槽の皮脂などの汚れには重曹などのアルカリ性洗剤がききますし、石鹸汚れなどはクエン酸・バスクリーナーなどの酸性洗剤がききます。
まずは「大」と「小」を使いわけること。
旧式トイレだと大で8リットル、小で6リットルの水が流れるのに対し、最新トイレだと大は6リットル、小は5リットルですみます。
そうした意味でも、極端に古いトイレを使っている人は、最新トイレに買い換えたり、新築物件への引っ越しをするのがオススメです。
また節約を意識するなら、当然暖房便座はやめておきます。
ペットボトルをタンクに入れる節水術が昔からありますが、現代では故障の原因なのでやめます。
ウォーターセーバーや節水器ロスカットといったグッズも使えますが、これらもトイレとの相性を考えて使います。
トイレの掃除には、サンポールなどの酸性系洗剤がオススメです。
基本的に、常時オンにしておきます。
お湯を使わないときは電源をオフにすることで節約を狙う人がいるのですが、その節約効果はほとんどありません。
強いて言えば通常の水を使うとき、少しでもお湯がでる状態になると、ガス代がかかってきてしまうため、完全に水で使用するのがコツ、という程度のものです。
なんであれ冬場など、無理して給湯器の電源をオフにしたところで、いちいちつけなおすのが面倒だったり、冷たい水で手を洗ったりすると結果的に手洗いに時間がかかったり、手がかじかんで、その後のいろんな作業が非効率的になったりするので、オススメしません。
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