ネットFXは基本的に年会費、口座維持費、取引手数料といったものが完全無料です。
ではFX業者はどこから利益をえているのかと言えば、「スプレッド」と呼ばれる手数料からです。
FXでは外貨預金や外貨MMFのような為替手数料がないかわりに、このスプレッドによって手数料を回収しています。
スプレッドとは、外貨の買値と売値の幅のことです。
株でも成行による買値と売値は異なりますが、FX業者はさらに買値(Ask)と売値(Bid)を意図的に離すことで、そこから利益をあげているのです。
たとえば米ドル円レートで「97.67-97.70」と表示されていれば、売値Bidが97.67、買値Askが97.70です。
その差の3銭(0.03円)がスプレッドになります。
基本的にスプレッドは銭単位まで表示され、1通貨ごとにかかります。
たとえば上記の場合であれば、1ドルを買って売るごとに3銭の手数料がかかる、ということになります。
ですので1万ドルを取引する場合はその3銭の1万倍、300円が手数料になります。
これがFX利用者にとっての、主なコストとなります。
米ドルを買う場合は高めの97.70円、売る場合には低めの97.67円ということで、利用者にとっては損ということがわかります。
<AskとBidを混同しないようにしましょう>
Ask(買値) | 私達顧客にとっての外貨を買うときの値段 |
---|---|
Bid(売値) | 私達顧客にとっての外貨を売るときの値段 |
(Askが常にBidよりも上になります)
こうして「97.67-97.70」のように、売り値のBidと買い値のAskのふたつのレートを表示することを、2Wayプライスと言います。
基本的に外貨預金や外貨MMFといった他の海外金融商品の為替手数料よりも、このスプレッド手数料のほうが安くつきます。(その差、およそ10倍以上)
しかし言うまでもなく、このスプレッドはさらに小さいほうが、私達にとってはお得です。
そしてスプレッドはスワップ金利と同じく、FX業者によって異なります。
なのでFXを利用する人の中でも、特に短期取引・デイトレードをやろうとする人は、スプレッドの小さなFX業者を選ぶことが基本です。
スプレッドの高い業者で1日に何度も決済をおこなってしまうと、手数料負けしてしまう可能性があります。
スプレッドが安いFX業者として代表的な口座は、SBI FXトレード、DMM FX、FXネオ(GMOクリック証券)などです。
特にSBI FXトレードは1万通貨以内の取引であれば、業界最安のスプレッドとなっています。
<FX業者の実際のスプレッド表示>
米ドル円 | 0.27銭 |
---|---|
ユーロ円 | 0.69銭 |
ポンド円 | 1.19銭 |
豪ドル円 | 0.77銭 |
上述は2014年時点でのSBI FXトレードのスプレッド表示です。
たとえば米ドル円で取引する場合、スプレッドが0.27銭です。
1万米ドルを買って、そのあとに売る、という形だと、0.27銭を円になおして0.0027円。
それを1万倍して、27円が手数料になります。
このように実際のスプレッド表示は、1通貨ごとにかかる手数料の表示になることに、注意します。
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