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ネット投資の注文方法・売買方法について
<投資でお金を稼ぐ方法・基本マニュアル2>



インターネットの出現で、投資の注文方法も、過去とくらべて格段に選択肢がふえました。

現在では前もって注文・設定しておくだけで、仕事や学校のあいだでも、株や債券、FX外貨などの金融商品の値段の推移にあわせて、自動で金融商品の売買をおこなうことができます

これら自動売買の設定をおこなうことで、感情に左右されない機械的な投資活動ができる、というメリットもあります。


目次
  1. 成行注文

  2. 指値注文

  3. 逆指値注文

  4. IFD注文

  5. OCO注文

  6. IFDO注文

  7. トレール注文

  8. 自動積立(ドル・コスト平均法)


(1)成行注文


一番メジャーな注文方法です。

そのときの価格で、実際に自分の手で売買注文します。

株などは市場がひらいていない場合、注文だけおこない、市場がひらいた際に、その時点の価格で自動売買がおこなわれます。

すぐに売買ができて有利ですが、値段を指定しないぶん、不利な価格で売買がすすむ可能性があります。


(2)指値注文


通称リミット注文

値段を指定して注文をおこないます。

指定した価格以上になったら売り、指定した価格以下になったら買い、という感じで、その値段に商品の価格が到達したとき、自動的に商品の売買がおこなわれます。

ただし、指定した値段に価格が到達することがなければ、売買はずっとおこなわれません。


なお指値注文や下記の逆指値注文、その他複合注文では、一緒に注文の有効期間を設定することができます。

これを設定しない場合、指値の設定が自動的に当日かぎりで消失します。


(例)株価1500円になったら売る設定をしていて、当日中に株価が1500円に達しなかった場合、その売買設定は消失する


(3)逆指値注文


通称ストップ注文

指定した価格以下になったら売り、指定した価格以上になったら買い、という損切り専用の自動売買設定ができます。

現在はだいたいの証券会社で逆指値ができますが、できないところもありますので注意します。


(4)IFD注文


イフダン注文(リバース注文)では、買いの注文と売りの注文(指値)を一緒にだします。

つまり、商品を買う設定をすると同時に、その商品を売るときの設定も決めてしまう、というわけです。


(5)OCO注文


オーシーオー注文(ツイン指値・W指値)では、指値と逆指値を同時に注文します。

買いと売り、両方可能です。


たとえば現在株価1500円の商品を持っているとし、1600円になったら売却して利益確定する設定と、1400円になったら売却して損切りする設定、この2つを設定できます。


(6)IFDO注文


イフダンオーシーオー注文は、IFDとOCOをあわせた注文方法です。

新しく商品を買う設定と、その商品の指値・逆指値の売却設定を同時にくめます

利益を見込んで計画的に投資をおこなうなら、この方法が一番オススメです。


(7)トレール注文


ちょっと難しいですが、トレール注文では、値幅を指定できます。

そしてその値幅と、今後の商品価格の変化に応じて、逆指値注文で設定した値段が推移していきます。


たとえばFXで、1ユーロ140円(ask)のときにユーロを買い、値幅(トレール幅)を5円に設定しておきます。

その上で、逆指値注文で135円になったら売る設定をしておきます。

もし1ユーロが145円になったら、逆指値注文の値段もトレール幅の5円を推移し、135円から140円に上書きされます。

このようにトレール注文を使うことで、逆指値注文の値段設定を、自動でどんどん上に推移させていくことができるのです。

ただし、1ユーロがそのまま135円に降下したら、普通の損切りの売却になります。


もちろん売り注文だけでなく、買い注文でも設定できます。

慣れればオススメの注文方法です。


(8)自動積立(ドル・コスト平均法)


毎月きまった金額のお金を、自動で銀行口座からひきおとし、対象の投資商品に積立てます。

主に純金投信で使える方法です。

たとえば毎月1万円を純金積立てにまわす、と設定したら、あとは指定した自分の銀行口座から、自動的に毎月1万円がひきおとされます


これによってなにができるかというと、ドル・コスト平均法と呼ばれる投資法ができます。

自動的に価格の安いときに多くの商品数を買い、価格が高いときに少しの商品数を買うので、長期で見れば平均単価を低くできる、というものです。


たとえば投資信託(ファンド)を4月から6月のあいだ、毎月1万円ぶん買う場合と、毎月1万口ぶん買う場合で考えます。


4月5月6月
ファンド1万口の値段9000円1万円1万1000円
毎月1万円ぶん買う1万1111口1万口9091口
毎月1万口ぶん買う1万口1万口1万口

<毎月1万円ぶんを3か月買う場合>

買った金額は、毎月1万円なので3か月で3万円。

それによって手に入ったファンド口数は1万1111+1万+9091の合計3万202口。


<毎月1万口ぶんを3か月買う場合>

買った金額はそれぞれ1万口ぶんで9000円+1万円+1万1000円で合計3万円。

それによって手に入ったファンド口数は合計3万口。


毎月1万円ぶん買う毎月1万口ぶん買う
使ったお金3万円3万円
手に入った口数3万202口3万口

ご覧のとおり、毎月1万円ずつ買ったほうが、買える商品数が多くなります

このように毎月同じ商品数を買うのではなく、同じ金額分を買うことで、結果的に手に入る商品数がふえやすいのが、ドル・コスト平均法の特徴のひとつです。


<ドル・コスト平均法と自動積立の特徴>

  • 長期で見たときの商品単価を低くできる(ナンピン買いに近いことができる)

  • いちいち株価や基準価額、為替レートといった商品価格を気にする必要がない

  • クセの悪い忙しい人でも自動的に投資ができる


自動積立を使えば、毎日相場をチェックする必要がなく、勝手に銀行口座からお金がひきおとされるので、忙しい人にはうってつけの方法です。

忙しい人が投信を使って資産形成をしようという場合には、自動積立は絶対に必要になります。

一方、自動積立に対して、一気に一括で商品を購入することを「スポット買い・スポット購入」と言います。

投信・純金などでは、この自動積立とスポット買いが両方できるものが多いです。


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