忙しい人や、投資の初心者にとって欠かせないものが、この投資信託です。
投資信託(ファンド・投信)では投資のプロが、国内株、海外株、国内債券、海外債券、新興国株、新興国債券、貴金属、不動産など、あらゆる金融商品に分散投資し、投資家の資産運用を代行しています。
<こんな人に投資信託がオススメ>
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なにより投資信託は、銀行預金と同じようにお金を入金するだけの作業ですむ、というのが一番大きいです。
普通に株やFXで稼ごうとすると、どうしても情報収集や分析に大量の時間を使います。
しかし投信では口座からお金を入金さえしておけば、あとはファンドマネージャーがすべて運用を管理してくれるので、手間を大きくはぶくことができるのです。
現在のデフレ社会による低金利を考えて、単純に銀行預金でお金を死蔵するのはもったいない、と考えている本業持ちの人達には、投信は非常にオススメです。
投信の税金については株や債券同様、買ったときには発生しません。
売ったときのみ発生します。
源泉徴収あり特定口座をひらいていれば、税金は売却益・分配金から自動的にひきぬかれます。
もちろんNISA(非課税口座)も使用可能です。
● 投資の税金の仕組み(参考記事)
投信にはMRF・MMFのような毎日分配型、上場しているETF、不動産専門のREIT、分散投資しているグローバルバランス型、日経平均株価などの指数より、良い成績を狙うアクティブ型など、さまざまなものがあります。
この中でも初心者にオススメの投信は、グローバルバランス型投信です。
個別株などでひとつひとつに投資する場合は、ハイリターン・ハイリスクが基本です。
しかしグローバルバランス型と呼ばれるファンドを使えば、世界全体に分散投資できるので、どこかの国がへこむぶん、一方でどこかの国が必ず成長します。
そして世界全体の経済自体は、普通成長傾向になりますので、安定した利息を狙えます。
詳細は以下をご覧ください。
個別に株や債券を買おうとすると、相場の変動によって最低購入額が上下し、不安定です。
しかし投資信託では最低購入金額が一定、しかも株や債券とくらべてかなり安く買うことができます。
個別株はだいたい10万円からの購入ですが、投信では極端な話が、500円からの購入でもOKなものが存在します。
投信はSBI証券や楽天証券など、ネット証券なら必ず取り扱いがありますし、ゆうちょ銀行や三菱東京UFJ銀行といった銀行でも、買うことができます。
基本的には銀行よりも、ネット証券を使って買うことをオススメします。
<投信購入のさいにネット証券を使う利点>
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購入手数料や解約時手数料、ファンド運用費として信託報酬(年間およそ0.5%~2%程度)など、投資信託ではたくさんの手数料がかかりますが、ネット証券を使えば、これらが格安ですむことが多いです。
特に購入手数料については、無料(ノーロード)になることが多いです。
満期のないグローバルバランス型投信を使い、毎月きまった金額を銀行口座から自動引落設定にして、積立てていきます。(自動積立とドル・コスト平均法)
数十年以上の規模で、同じファンドへの長期投資を考えるのが基本です。
インカムゲインとして、一定期間ごとに分配金が発生するファンドもありますが、初心者は分配金再投資の複利型ファンドを選びます。
投信に1回お金をあずけてしまうと、とりだしにくいのが難点です。
ですので「預金していて完全に使わない状態のお金」をあてがうのが、基本的な考え方です。
月収30万円未満のサラリーマンなら、とりあえず月額1万円から積立てていくのが、無理のない投資法となります。
それ以上を投資していくなら、毎月生活費20万円程度を残しておき、あとの収入は普通預金と投資信託に半分ずつ入金する、など、投資のスタイルを工夫していきます。
投信を使った効率的なプランについては、下記をご覧ください。
もともと投資信託は、長期投資を前提に設計されている金融商品なので、やはり忙しい人、投資の手間をはぶきたい人むけです。
ですので逆に、毎日のように情報を収集して売却益で稼ぐという場合は、投信ではなく個別株やFXを使って、中期投資・デイトレードで稼いだほうが、建設的です。
投資信託の具体的な選び方や解説については、専用のマニュアルを用意していますので、そちらをご覧ください。
● 投資信託マニュアル(計13記事)
国内の投資信託は現在4000本ほどあります。
しかし初心者の長期投資でオススメできる国内の投資信託は、せいぜい20本以内にかぎられています。
知識があって短期の売却益を計画的に狙うという場合は別ですが、特に戦略を意識しない初心者であれば、この20本から選んでください。
20本中、特にオススメのファンドは、以下の2本です。
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ともに世界経済に分散投資しており、資産残高が多く、満期なし、分配金再投資の複利型、手数料格安という良質ファンドです。
ふたつを簡単に比較すれば、セゾン・バンガードGBFは、株と債券の比率をそれぞれ50%にして、価格の変動幅を小さく抑えています。
一方で世界経済IFは、新興国投資の比率が大きいので、価格の変動幅が大きいです。
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上記のような基準で買うか、両方とも買ってさらにリスク分散する、という方法でいいでしょう。
上述の投信を買うためにも投資初心者は、少なくともセゾン投信とSBI証券の口座を、必ず開設しておきたいところです。
手数料が安く、良質なファンドがそろっています。
開設はもちろん無料です。
他のオススメファンドについては、以下をご覧ください。
初心者は、ハイイールドとかソブリンとか、毎月分配型・毎月決算型といった名前のついているファンドは、買わないほうが良いです。
満期が設定されていて長期投資むけではなかったり、手数料の高い悪質なファンドであったりすることも多く、銀行の窓口などで相談してしまうと、だいたいこれらのファンドを購入させられてしまいます。
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