当記事は、継続的にネットビジネスで収益をあげている、上級者向けの記事となります。
サイトやメルマガでの記事が十分にストックされていること、ブランドがあることなどが前提です。
また、サーバーとドメインの知識が必要になりますので、この記事がわからないという方は、以下の記事を先にご覧ください。
病気になったり、極論、誘拐・逮捕されたりなどの諸事情で、10年単位でパソコンにふれられなくなる、そんな事態がありえます。
そこで今回は10年以上パソコンにまったくふれなくても機能しつづける、本当の意味で「完全にほったらかしでOKな自動収益システムの構築」というテーマで、話を進めます。
具体的には、サーバー、ドメイン、メルマガスタンド。
ネットで稼ぐ上で主要となるこの3つのサービスの料金支払いを全自動化する方法について、主に検討していきます。
正直この3つのサービスの料金支払いさえ全自動化できれば、あとはどうにでもなります。
ネットビジネスで収益をあげていて、刑務所に入った人物として思い浮かぶのは堀江貴文氏、通称ホリエモン。
彼の場合は、刑務所にいつづけてもなおメルマガで年収1億円の収益を、あげつづけていました。
これは「宅下げ」などで刑務所にいながらも外注を使ったから、ということが大きいです。
たしかに確定申告などを考えれば、刑務所における外注にかぎらず、なにかしら毎年単位で作業をすることは必須と言えます。
しかし、だからこそこの記事では発展的に、そうした毎年の作業をなるべく最小限にとどめる方向で、方法を考えていきます。
目次
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大前提として、ネットビジネスで稼いだ収益の入金に使う銀行口座と、ネットビジネスで使う主要サービスの固定費の出金に使う銀行口座は、一致させます。
「収益>固定費」であれば、この入金と出金を全自動化させることで、完全に勝手にお金が増える仕組みが作れます。
収益入金の全自動化についてですが、収益源がアフィリエイトのASPであれば、ほぼ問題ありません。
A8.netやインフォトップで確定した収益は、事前に登録した銀行口座へと、毎月自動的に入金されます。
ポイントサイト収入の場合は、自分で入金作業をしないといけないうえに、ポイントに利用期限があります。
ただしポイントサイトによっては、ポイントを獲得しつづけているかぎりポイントは消えない、などの独自ルールもあります。
万一長期間パソコンにふれられない場合でも、あとで一括で入金することも場合によってはできる、ということです。
インフォプレナーで情報商品を自分で販売する場合は、インフォトップやペイパルなどの決済サービスを使いますが、こちらについても入金が全自動です。
あとは収益、固定費、銀行口座、この3つのサービスのいずれかが倒産しないかぎり、全自動収益システムが壊れることはありません。
<稼ぐために最低限必要な3つのサービス>
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固定費出金の全自動化については、サーバー、ドメイン、メルマガスタンドごとに、以下で書いていきます。
まずウェブサイト運営(サイトアフィリ)をやる場合に、必ずと言っていいほど必要となるのがサーバー契約とドメイン契約です。
そしてこちらの2つの利用料金支払いは、現状ではクレジットカードによる自動決済が基本です。
しかしクレジットカードというのは、原則5年おきに更新されます。
クレジットカードの16桁の数字自体は更新されなくても、使用期限が更新されるのです。
ですのでサイト運営を継続する場合は、サーバー会社とドメイン会社に登録されたクレジットカードの情報を、5年おきにネット上で更新する必要があります。
これがなされない場合いわゆる「更新忘れ」となり、サーバーとドメインが機能せずにサイトが消える恐れがあります。
そして使っていた独自ドメインが他人に奪われ、いちからやりなおし、という事態になるのです。
最低5年ごとに1回はパソコンをいじる必要がある、というのは「全自動」と言うには、やはり心もとないです。
また、サーバーでのウェブメールの容量が少なすぎても問題です。
サーバーに設置した独自ドメイン直下のメールアドレスに登録するサービスを、ASP、ポイントサイト、決済代行サービス、サーバードメイン、メルマガスタンドといった、稼ぐために必要な最低限のものに制限していっても、ウェブメール容量が2GB程度だと、わりとすぐにマックスになってしまいます。
そうした稼ぐために最低限必要なサービスのメールというのは、ある程度調整できても、受け取りが必須なものも多いです。
たとえばA8.netであれば、サーバーのメールボックスがマックスになれば、A8.netのメールが届かなくなり、それによりA8.netから「もうこの人はA8.netを利用していない」と見なされ、自動的にA8.netの登録を削除されてしまう可能性もあります。
結果、A8.netで稼いでいた人は収益がストップします。
これでは完全に自動で稼げる状態とは言えませんし、当然のことながら固定費にお金を払うこともできなくなり、売上の入金と固定費の出金をひとつの銀行口座で一元管理していても、「売上→固定費→売上→固定費」の循環が崩れ、やがてはサイトも映らなくなります。
メールボックス容量の少ないサーバーを使いつづける場合、以下の方法で対処するしかありません。
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どちらも手動で作業する必要がありますので、全自動という観点から言えばアウトです。
基本的にはメールボックスの大きいサーバーを利用する必要がある、と考えてください。
<サイトアフィリエイトの完全不労収入化の問題>
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これらを解決する手段として、いろいろ調査した結果、以下の2つを使うのが理想、という結論にたどりつきました。
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不労所得という点で言えば、サーバーはさくらインターネットが非常に優秀です。
まずはメールボックスの解決策からふれていきます。
以下は、ひとつのメールアドレスにつき設定可能な、メールボックスの最大容量です。
主要レンタルサーバーであるさくらインターネットとエックスサーバーで、比較しています。
<ひとつのメールアドレスに設定可能な最大容量の比較>
プラン名 | 設定可能最大容量 | 1年の一括払い利用料金 |
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さくら・ライト | 2GB | 1,543円 |
さくら・スタンダード | 10GB | 5,142円 |
さくら・プレミアム | 40GB | 15,428円 |
さくら・ビジネス | 60GB | 25,714円 |
さくら・ビジネスプロ | 100GB | 46,286円 |
エックス・X10 | 5GB | 12,960円 |
エックス・X20 | 10GB | 25,920円 |
エックス・X30 | 20GB | 51,840円 |
1年での一括支払いの料金は2015年現在、消費税8%のものです。
ロリポップ!はコロリポで1GB、ロリポ、チカッパ、ビジネスで2GBですので、ここでの比較対象からは、はずしています。
(参考までにグーグルのウェブメール容量は、15GBでマックスです)
コストパフォーマンス上、基本的にはさくらインターネットのプレミアムプラン以上を使うくらいなら、エックスサーバーを使ったほうがオススメ、と別記事で書いていますが、このメールボックスの最大容量に限っては、さくらインターネットのほうが圧倒的に優れています。
スタンダードプランの10GBでは心もとないですが、プレミアムプランの40GBもあれば、そうそうメールボックスがたまるものではありません。
数十年以上サーバーのメール削除をおこなわなくても、まったく問題はないでしょう。
画像はさくらインターネット・プレミアムプランでの管理画面です。
ご覧のように、ひとつのメールアドレスにつき、容量を最大40GBまで設定できます。
残りの支払い方法の問題についてですが、こちらもさくらインターネットとエックスサーバーを比較してみましょう。
<サーバーの支払い方法の比較>
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● さくらインターネット・支払方法の種類(参考)
注目すべきは、さくらインターネットの自動口座振替です。
こちらはサーバー代金にかぎり、利用できる支払い方法です。
さくらインターネットに銀行口座登録の書類を郵送することにより、サーバー利用料の支払日に、指定した銀行口座から、自動的にお金をひきおとす設定ができます。
書類郵送後、さくらインターネットからは自動口座振替の承認お知らせがきません。
心配な人は、郵送から4か月経過したあたりで、さくらインターネット運営にメールを送ると、承認のお知らせをしてくれます。
この自動口座振替の設定によって、クレジットカードの支払いで問題となっていた「5年ごとの情報変更」が、不要となります。
あとはもう、支払いに使う銀行とさくらインターネットが倒産しないかぎり、アフィリエイトの売上入金とサーバー代の経費出金に使う銀行口座を同じにすることで、完全にずっと存続するウェブサイトの運営が可能になる、というわけです。
そんなわけですから、徹底的にほったらかしでサイト運営することを考えるのでしたら、さくらインターネットのプレミアムプラン以上がオススメ、ということになります。
さくらインターネットは昔からのレンタルサーバーの代表格、しかも耐震性も抜群です。
プラン変更時は融通がきかないなど、いろいろデメリットも目立ちますが、そのぶん倒産する可能性は極めて少ないと言えますから、不労所得を目指すなら、なんだかんだ王道と言われるさくらインターネットが、一番安心できると考えていいでしょう。
当サイトも、現在はさくらインターネットのプレミアムプランで運営しています。
もともとはライトプランで運営していましたが、上述のメールボックスの問題に直面し、プレミアムプランへの移管を決定しました。
さくらインターネットでのプラン変更時は注意が必要です。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
● 当サイトのサーバー移管事情とさくらインターネット・プラン変更時の注意
独自ドメイン利用料の支払いは単純です。
ムームードメインはおさいぽ!という決済サービスと連動しており、あらかじめそこに入金しておくことで、おさいぽ!から自動的にドメイン利用料がひきおとされます。
当サイトであればcomを使っていますから、ドメインについては年間およそ1000円程度の固定費。
3万円もおさいぽ!に入金しておけば、それだけであとは手付かずで、30年間は独自ドメインが継続することになります。
万一おさいぽ!のお金がなくなっても、クレジットカードを登録しておけば、オートチャージによる自動支払いもできます。
入金をしたうえで、保険という意味でクレジットカードも登録しておくことで、いざというときに備えることができます。
メルマガで重要なのは、以下の4点です。
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詳細は以下の記事をご覧ください。
● メルマガアフィリエイトで稼ぐためのメルマガスタンドの選び方と比較
この4点を満たす代表的なサービスは、エキスパートメールとアスメルです。
以下は、その支払い方法と月額料金です。
支払い方法 | 月額料金 | |
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エキスパートメール・クラウド | クレジットカード 銀行振込(非自動) | 1,970円 |
アスメル | クレジットカード 銀行自動引落 | 3,333円 |
アスメルがさくらインターネットのように、銀行自動引落に対応しています。
全自動でウェブサイトに集客し、全自動でメルマガに誘導してステップメールで稼ぎ、いざというときにそなえてリストも全自動で確保しておく、というスタイルであれば、アスメルは有効です。
ただステップメールではなく、普通にメルマガを送って稼ぐ、というスタイルであれば、結局メルマガを毎回作成して送信する時点で、全自動にはなりませんから、メルマガスタンドの支払い方法の全自動化には、こだわらなくて良いと言えます。
2015年現在、当サイトは機能性やコストパフォーマンスから、エキスパートメール・クラウドを使っています。
エキスパートメール・クラウド | アスメル |
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ありえないとは思いますが、さくらインターネットが倒産する可能性も考えて、書いておきます。
自動銀行引落が使えないのであれば、結局はクレジットカードを使うしかありません。
オススメの方法は、クレジットカードを5枚持っておくことです。
1年に1回ごとにクレジットカードを作り、5枚作り終えた時点で、有効期限が1年ずつずれたカードが、5枚できあがっています。
そして1年ごとに、サーバー、ドメイン、メルマガといった固定費サービスのクレジットカード情報を、もっとも有効期限の長いカードへと、書き換えるのです。
そうすることによって、いざ自分の身になにかあったときには、最低4年間はもちこたえてくれます。
あとはクレジットカードの代わりに、デビットカードを使ってみるのも有効です。
クレジットカードの有効期限が基本的に5年なのに対し、デビットカードは10年間です。
10年もあれば、だいぶ余裕ができますね。
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<関連ページ>
<ほったらかしで月収100万円を継続的に稼ぐ方法>