デイトレードとは、対象の金融商品を買ったあと、1日以内に売りはらって利益をあげる投資手法のひとつです。
基本的に土日・祝日・年末年始などの非営業日を除けば、株は東証の取引時間(9時~11時半・12時半~15時)であればいつでも、そしてFXは1日中いつでもデイトレードをすることができます。
デイトレのメリットは、なんといっても後腐れのなさです。
王道の投資法というのは基本、長期投資や中期投資を前提としています。
ですので利益が確定するまで非常に時間がかかる、というのが難点です。
デイトレは一日で確実に利益がわかりますので、極端な話が、1日1万円以上稼ぐことを基準にしていれば、デイトレで生活をすることもできるわけです。
世界がネット社会となって情報が集めやすくなり、24時間リアルタイムでデイトレ可能なFXが出現することで、FXデイトレードは投資の代名詞として、かなり浸透していきました。
もちろんデイトレにも弱点はあります。
まずデイトレは、どの投資法よりも知識が求められます。
1日の株価や為替レートの値段変動をグラフ化したチャートを、あらゆるテクニカル分析で見定めていく必要があります。
瞬時の判断力も必要ですし、ほぼ一日中、相場にはりつかないといけないので、時間のないサラリーマンの方などには難しいです。
心理学的な要素も絡んできますし、なによりデイトレの成果というのは、多くは運で左右されてしまうのが実情です。
完全にハイリスク・ハイリターンの方法となるため、しばしばデイトレはギャンブルと揶揄されます。
実際のところ、投資のプロですらデイトレでは赤字をだすことがしばしばです。
極端な話が、ノーベル経済学賞受賞者によって作られたヘッジファンドが、破綻するようなことすら、過去にはありました。
プロや権威のある人ですら、投資では失敗することがつきものなのです。
そんな背景から、資産運用のプロの大体は顧客に対して、安定した長期投資をオススメするわけです。
私の知り合いもFXのデイトレを使い、1週間程度で200万円の元金を300万円にしましたが、儲けているにも関わらず「怖いからもう二度とやらない」という言葉を聞いています。
デイトレというのは、そうしたものなのです。
<デイトレードの性質まとめ>
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なにより投資というのは本来、企業や国にお金をあずけ、使わせることです。
短時間でお金を出し入れするようなデイトレでは、企業や国は、お金を有効活用することができません。
つまり投資としての本来の効果がない、ということです。
デイトレのような行為は投資というよりも「投機」と呼ばれ、マネーゲーム(ギャンブル)の一種とされることもしばしばです。
デイトレが投資という行為から、かけ離れたものになっていることは、留意する必要があります。
それだけに「短時間で高収益」というのは投資においては、リスクの高い行為となります。
これは投資にかぎったことではありませんが、時間をかけるというリスクを負うことで、お金を失うリスクというのは大きく軽減することができます。
なので投資の初心者は、やはり最初のうちは長期投資・中期投資が基本です。
初心者は「投資」と聞くと、大体このデイトレのような一攫千金を連想しがちですが、実際の短期投資・デイトレは、知識を十分に吸収、投資に慣れて熟練したのち、ある程度ギャンブルとわりきる気持ちがある人のみ、やっていくべきスタイルなのです。
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