よく「投資はリスクの高い、ただのギャンブルではないのか?」と言う人がいます。
これに関しての答えは「投資する商品の種類によって異なる」です。
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たとえばFXのデイトレードのようなものと、世界経済に分散投資するファンドのようなものでは、まったくの対極的なスタイルです。
FXデイトレードは、やはりギャンブル的な色彩を帯びてくるのが実情です。
実際FXの価格である為替レートは予測がつきにくく、さらにレバレッジを大きくかければ、まさにギャンブルと言えるものです。
こちらは確かに、みなさんが思うような「いわゆる投資」という感じです。
一方、投資信託という商品で、世界経済に分散投資する「グローバルバランス型」と呼ばれるファンドを使って資産運用する場合は、そのかぎりではありません。
こちらに投資をすると、投資というよりは「銀行預金よりも350倍ほど利回りの高い預金」という感じになります。
もちろん利益が得られない年もでてきますが、FXデイトレードなどに比べると、リスクは完全に低いと言えます。
このように投資では、商品をしっかり選べば、リスクをコントロールすることができます。
投資の初心者から熟練者までオススメとなる、このグローバルバランス型ファンドについてですが、この金融商品が極めて安全と言われることには、理由があります。
まず、グローバルバランス型ファンドに投資するということは、世界経済全体に投資することを同義です。
世界中のあらゆる資産に分散投資しますので、世界全体が総合的に経済成長するかぎり、おとろえることは決してないわけです。
たとえば現在日本は深刻な経済低迷期にありますが、その一方で、中国やインド、ベトナム、ブラジル、南アフリカ、ロシアといった新興国は、経済成長を続けています。
やがてこれらの国も現在の日本のように経済成長がとまるでしょうが、そのときにはまた別の新興国が経済成長をはじめます。
このように世界は一部の国(主に先進国)が不景気であれば、必ず別の国(主に新興国)が好景気になるようにできています。
なので総合的な利益はプラスマイナスゼロになります。
このことについては、以下の記事もご覧ください。
そして全世界としては資本主義社会である以上、経済成長の方向にむかおうとします。
意図的に経済破綻を望むような国など存在しません。
人類には頭脳がある以上、世界全体の利益としてマイナスをだすことは、なにがなんでも阻止しようとします。
またこのことから、たとえ全世界から経済格差がなくなったとしても、全世界に投資しておけば相変わらず経済成長による恩恵は確実に享受できる、ということになります。
さらに世界人口は発展途上国を中心に今も急激に増え続けていますから、単純にそのぶんの労働力も増えますし、つきつめていけば、人の欲望が増える、ということでもあります。
欲望(需要)があるかぎり、仕事(供給)というものもなくなりません。
世界人口と世界経済は、比例関係にあると言っていいでしょう。
<世界経済分散投資ファンドの強み>
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以上が年利7%という驚異的数字を見込める、グローバルバランス型ファンドの長期的安定性の裏付けです。
もちろん海外投資ですから、日本の震災・経済破綻によるインフレ・円安・円ショック対策にもなります。
正直根拠もなく好みだけで買うような単体の株よりも、上記のように説得力があり、かつシンプルな説明で完結する投資信託のほうが、利益はより確実的になります。
世界の資産に全体的に投資することで、マイナスになることはほとんどありません。
普段銀行しか使っていない人から見れば、バランスファンドは優良なものすら手数料が多いという感覚は否めませんが、すくなくとも銀行にお金をあずけているよりは、手数料のことをさしおいても、全然パフォーマンスがいいことだけは確かです。
銀行の普通預金でお金を放置しておくくらいなら、優れたバランスファンドで資産運用させて、効率よくお金を増やしたほうがいいでしょう。
特に本業持ちの忙しい人でキャッシュポイント(収入源)がかぎられている場合は、徹底的に利用していくべきです。
とはいえ上述のグローバルバランス型ファンドも、投資である以上、当然リスクがあります。
基本的には年利7%を見込めるグローバルバランス型ですが、2008年のリーマンショックのように世界全体の経済がおちこむ事件が起きると、その年だけは赤字になってしまうことがあります。
ですので確実に利益を狙っていく場合は、最低10年間の長期投資を覚悟します。
可能であれば、必要なときだけ必要なぶんのお金をとりだすという形にして、生涯ずっとグローバルバランス型ファンドと、おつきあいしていく形が理想です。
世界経済は一時的に数年間停滞しても、長い目で見れば必ず成長しています。
多少おちこむ年があっても、あまり気にしないようにすることが重要です。
実際数十年前から世界の株式・債券に分散投資している投資家は、2008年前後のサブプライムローン・リーマンショック等によって世界経済がおちこんだときを含めて、総合的にこれまで元金がわれることはいっさいなかった、というデータがあります。
人間というのは行動経済学上、将来大きな資産を形成するために、現在の時間を犠牲にすることよりも、すぐに手にはいる小さい利益のことばかり考えます。
実際現代の日本の労働者ほど、投資をするにしても、分配金ありの短期・外債ファンドを買うことが多いのが、その証拠です。
これは投資にかぎったことではなく、あらゆるビジネスにおいて言えることですが、21世紀では時間投資を制したものがお金稼ぎを制します。
特に投資の場合は「時間をかけてなにかをやれ」ということではなく、「お金を放置する時間を作れ」ということになります。
これは貧乏な人だろうと忙しい人だろうと、誰でもできる簡単なことのはずです。
着実に資産を形成したいのなら、分配金を自動で再投資し、運用手数料が低く、インデックス運用されたグローバルバランス型ファンド(セゾン投信など)で、長期投資するように心がけましょう。
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