チャートは、時系列順に過去の株価や為替レートを表示します。
短期投資・デイトレードなどで重要になるテクニカル分析は、このチャートを分析することが中心となります。
投資のデイトレードの性質まとめでも述べていますが、テクニカル分析は心理的な要素が強く、不完全なものです。
分析がはずれることも、もちろんあります。
株やFXに慣れていない方は、チャートによる分析は、参考程度にとどめておきましょう。
チャートを分析する上で最初に覚えておきたいものは、四本値です。
始値 | 1日の1番最初の取引額(前場と後場の最初の取引額) |
---|---|
終値 | 1日の1番最後の取引額(前場と後場の最後の取引額) |
高値 | 1日で1番大きな取引額 |
安値 | 1日で1番小さな取引額 |
始値(はじめね)、終値(おわりね)、高値(たかね)、安値(やすね)の4つがあります。
特に始値は寄り付き値、終値は引け値・大引けとも言います。
それぞれ株価や為替レートなどの価格の中でも、特異となる価格を示しています。
代表的なチャートのグラフのひとつとして、ローソク足があります。
白い四角(陽線)であれば、一日の株価・為替レートはあがっています。
この場合、四角の一番上は終値となり、一番下は始値です。
いっぽう黒い四角(陰線)だと、一日の株価・為替レートはさがっています。
四角の上が始値となり、下が終値です。
またそれぞれ、四角の上下につく線(ひげ)の一番上が高値、一番下が安値になります。
ローソク足の種類 | その後の価格の推移傾向 |
---|---|
大陽線 | あがる |
大陰線 | さがる |
小陽線 | あがる |
小陰線 | さがる |
上影陽線 | さがる |
上影陰線 | さがる |
下影陽線 | あがる |
下影陰線 | あがる |
陽の丸坊主 | あがる |
陰の丸坊主 | さがる |
塔婆 | さがる |
トンボ | あがる |
小陽線・小陰線はコマとも呼び、塔婆やトンボのように始値と終値の同じローソク足を、寄引同時線とも言います。
他にも以下のようなローソク足があります。
トンカチ(陽の寄付坊主) | 高値>終値>安値=始値 |
---|---|
トンカチ(陰の大引坊主) | 高値>始値>安値=終値 |
カラカサ(陽の大引坊主) | 終値=高値>始値>安値 |
カラカサ(陰の寄付坊主) | 始値=高値>終値>安値 |
出来高とは、取引量のことです。
たとえば株の売買が500株あれば、500株の出来高です。
出来高を見ることで、その金融商品の流動性を見ることができます。
出来高が高いほど、その金融商品は売買が活発、と言えます。
出来高=売買代金合計÷株価・為替レート |
株価・為替レートなどの価格があがれば、基本的に出来高も増えます。
また多く、価格変動に先行して出来高は動きます。
出来高の高い低額の商品なら価格があがりやすいですし、出来高の低い高額の商品なら価格がさがりやすいです。
テクニカル分析を進めるにあたって、金融商品の買い時・売り時というのが、明確にでてくることがあります。
このとき買い時の特徴を買いシグナル、売り時の特徴を売りシグナル、と呼びます。
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