FX(Foreign eXchange)とは外国為替証拠金取引の略です。
通常の外貨預金と同じように、日本円で米ドルやユーロなど、あらゆる外貨を買えます。
為替レートが円安になったときに米ドルやユーロを円に戻し、為替差益で稼ぐこともできます。
FXをやる場合は、証券口座以外にFX口座を開いている必要があります。
FX専業の取引業者を使うのであれば、証券口座をひらいていなくても、FX口座のみの開設でOKです。
ただし、FX口座は本職や資産のある人でないとひらきにくい、敷居の高い口座でもあるので、注意します。
当サイトで初心者にオススメしているFX口座は、SBI FXトレードです。
<FXの特徴>
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FXが他の海外金融商品と違うのは、証拠金取引であるということです。
FXでももちろん普通の投資と同じように、損をすればお金は減りますし、利益があればお金は増えます。
しかしFXを使って外貨を買うさい、正確には私達は、実際に自分のお金で取引をするわけではありません。
「自分がFX口座にあずけいれたお金の量に見合った取引」をすることになります。
FXは株式投資の信用取引やCFDなどのデリバティブ取引と、非常に性質が似ています。
まず一定量の円貨を証拠金という形で、FX口座にあずけておきます。
そのあずけられた円貨の量にもとづいてFX取引業者が、私達の取引可能額を決めます。
この証拠金取引によって、FXでは普通の投資とは異なる、以下の2つのことができます。
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カラ売りもレバレッジも非常に効率的な、それでいてFX独自の投資法ですので、FXは海外投資のみならず、全投資の中でもあっというまに人気の投資法になりました。
この2つについての詳細は、FXマニュアルにて書いていますので、そちらを参照してください。
FXに「リスクが高い」という印象があるのは、こうしたカラ売りやレバレッジといったシステムがあるためです。
逆を言えば、この2つを使わなければ、あとはもう普通に外貨預金と同じように、FX口座にお金を入れておくことで、為替差益を狙ったり、外貨の高金利による利子を狙ったりすることができます。
FXでも通常の海外口座と同じように、スワップポイント(スワップ金利)という形で利子がつきます。
スワップ金利も、他の外国金融商品の金利と比べると高めに設定されています。
何よりもFXで特筆すべきことは、外貨預金や外貨MMFといったあらゆる海外金融商品と比較して、売買手数料や為替手数料(スプレッド)が格段に安いことです。
実際のところ通常の外貨預金は手数料が高いので、手数料の安いFX口座を、長期の外貨預金の口座がわりにしている人がたくさんいます。
FXでレバレッジ1倍~3倍にして米ドルやユーロを買っておけば、外貨預金と同じような投資をしながら、手数料が格安ですむのもFXの強みです。
またSBI証券のように、FXと他の海外金融商品の取り扱いが同じ運営下であれば、FX口座で交換した外貨が、他の海外金融商品の取引でも使えます。
つまり、FXの格安な為替手数料のシステムを使いながら、海外ETFなどの海外金融商品の取引ができるわけです。
FXで投資をおこなわなくても、海外ETFなどの取引で、為替手数料を安くしたいという理由で、FX口座を持つ人もたくさんいます。
<FXのいろんな使い方とリスクコントロール>
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またFXは非常に人気なので、取引する人が多く、結果どの海外金融商品よりも流動性に富んでいます。
ドルを買いたいのに売ってくれる相手がいないから買えない、ということはまずなく、注文をだせばすぐに成立することになります。(ただしトルコリラなど取引量の少ない通貨は例外)
FXはリスクが高いと言われがちですが、レバレッジを高くしすぎないなど、しっかりコントロールすれば、外貨預金や外貨MMFより、メリットが豊富な海外金融商品と言えるでしょう。
外貨を預金して金利を狙うという場合は、普通の外貨預金よりも、断然FXがオススメです。
ただしFXでまともに取引するなら、最低でも証拠金としてあずけるお金が5万円~10万円は必要と考えてください。
長期投資・短期投資に関わらず、余裕を持って預金・取引をしたいのであれば、50万円あると安心できます。
FXでの最低取引金額の詳細については、こちらから。
FXは24時間取引が可能、かつすぐに取引が成立します。
取引速度のおそい外貨預金や外貨MMFが嫌という人にもオススメです。
また時間が限定された株のデイトレードと比べても、FXは1日中デイトレードをすることが可能、ということになります。
なのでFXはデイトレードに一番むいている金融商品でもあります。
ただしFXも土日は休みなので、土日にはデイトレードはできず、予約注文しかできません。
祝日は取引ができますが、元旦やクリスマスといった特定の祝日には一部制限があります。
株の株価と違い、FXは休みのときでも時差の影響で、為替レートが多少変動することに注意します。
(日本で市場が閉じていても、他国では市場が開いている時間帯があるため)
FXの本質は外貨預金ですので、他の投資方法と比べると、低リスク低リターンになることに注意してください。
証拠金取引でレバレッジをかけて高リスク高リターンにすることはできますが、レバレッジをかけて高リスクにすることと、海外株式に投資して高リスクにすることは、まったく別次元のことです。
やはり過度なレバレッジによる投資は、「投機・ギャンブル」という色彩が強くなります。
それが通貨のように分析しにくい投資対象であれば、なおさらです。
よほどの分析能力・センス・強運がないかぎり、FXの高レバレッジで成果を継続してあげることはできません。
堅実的に海外資産でお金を増やしたいという人であれば、日本円を外貨に変えた上で、海外株式や海外ETFを買うのが一番オススメです。
外貨建てでなくとも、円建ての投資信託を利用して、海外資産で稼ぐ方法もあります。
あくまで初心者は円安・インフレ対策、あるいは金利目的で、低レバレッジのFXを使う程度にしておきます。
日本円を外貨に変えて持つという行為は、円安・インフレ対策としては非常にわかりやすいですし、その外貨預金の方法として使うぶんには、FXは一番すぐれています。
当サイトでは、FXに関しては個別にマニュアルをもうけています。
もっと詳しくFXについて知りたいという方は、以下からどうぞ。
● FXマニュアル(計7記事・テクニカル分析編計6記事)
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