ミニ株とは単元未満株のひとつで、単元株の10分の1の単位で取引できる株商品のことです。
株は普通に買おうとすると、最低でも10万円を用意しなければならないことが多く、お金のない人にはとっつきにくいです。
そうした意味ではミニ株は非常にお手頃で、ためしに株を買ってみたい人にむいています。
子供でも買うことができるので、小中高の学生むけでもあります。
10分の1でも投資額が1万円と、お子さんにはきついですので、最近では各証券会社で、100分の1・1000分の1で投資できる単元未満株も登場しています。
実質100円前後からでも投資できるということで、これならお子さんでもお小遣いを使って、投資をすることができますね。
<有名所の単元未満株>
SBI証券 | S株 |
---|---|
マネックス証券 | ワン株 |
カブドットコム証券 | プチ株 |
野村證券 | まめ株 |
小額で投資できるぶん、もちろん欠点があります。
単元未満株の欠点は以下のとおりです。
取引手数料が割高となる(一番重要)
注文可能時間や購入できる銘柄が限定されている
単元株が1株など、それ以上株数を分割できない銘柄は買えない
単元株数まで投資しないと株主優待がもらえない
単元未満株で一番注意することは、取引手数料が高くなることです。
たとえばSBI証券の単元未満株であるS株は、約定代金の0.525%が取引手数料となります。
また、最低手数料が52円に設定されています。
もし約定代金がこの最低手数料をしたまわる場合、自動的に売却益は0円となってしまうことに注意します。
また52円より手数料が大きくなるのは、1万円以上をいっきに取引する場合です。
取引金額が5000円だろうと3000円だろうと、1万円以下なら取引手数料は同じ52円になってしまいます。
ですので最低でも1万円の投資をおこなわないと、手数料的には不利というわけです。
単元未満株は「子供向け」と前述しましたし、実際に100円や1000円でも投資ができるのですが、あまりに小額投資すぎると、手数料負けしてしまう恐れがあります。
その点だけは、注意しましょう。
なお、SBI証券の通常株とS株の取引手数料を比較すると、以下のとおりです。
|
その手数料の差は約3~4倍で、手数料的な意味では、通常に株を買ったほうがパフォーマンスは良いのです。
単元未満株を買うときは、これらの不利を覚悟のうえで買うようにしましょう。
こうしたコスト高であっても小額投資をしたい、という場合にだけ単元未満株を使います。
ミニ株・単元未満株でも、通常の株式投資と同様、株主優待や配当金をもらうことができます。
しかし株主優待は、保有している株数が1単元株数に達した場合にかぎります。
株主優待目的の場合は、普通に手数料の安い通常株を使ったほうが、コストパフォーマンスはあきらかに良いです。
また、単元株数が1の株はミニ株・単元未満株で買うことはできません。
ただし市場では100株統一が進んでいるおかげで、これまで1株だった銘柄はどんどん100株になっています。
(ヤフー・NTTドコモ・JR東日本など)
<取引手数料>
SBI証券(S株) → 0.525%(最低手数料52円)
マネックス証券(ワン株) → 0.525%(最低手数料50円)
カブドットコム証券(プチ株) → 約定代金2万円まで105円、それ以降は1万円増加ごとに70円追加
SBI証券とマネックス証券は最低手数料をしたまわる約定代金はすべて没収の利益ゼロとなりますが、カブドットコム証券は最低手数料の105円をしたまわる約定代金では、手数料が0円になります。
<SBI証券(S株)の取引時間>
15時30分~21時30分 | 次回前場始値での注文受付 |
---|---|
21時30分~翌日10時30分 | 次回後場始値での注文受付 |
10時30分~15時30分 | 停止 |
<マネックス証券(ワン株)の取引時間>
15時30分~翌日11時30分 | 次回後場始値での注文受付 |
---|---|
11時30分~15時30分 | 停止 |
<カブドットコム証券(プチ株)の取引時間>
10時~23時 | 次回前場始値での注文受付 |
---|---|
23時~翌日10時 | 次回後場始値での注文受付 |
単元未満株の取引は、次回のザラバの始値にあわせて注文します。
すべて成行注文です。
マネックス証券は後場のみしか注文できないのに対し、SBI証券とカブドットコム証券は1日2回、ミニ株を買うチャンスがあります。
なお非営業日は全時間帯、次回の後場始値での注文受付となります。
■ 次ページ 信用取引で稼ぐ
<関連ページ>
<ほったらかしで月収100万円を継続的に稼ぐ方法>