このページでは、証券会社で扱われている基本的な金融商品、MRFとMMFについて説明しています。
どちらもファンド(投資信託)ですが、ファンドの中でも毎日分配型という、特殊な位置づけになっています。
どちらも類似した金融商品ですが、銀行で言えばMRFは普通預金、MMFは定期預金になります。
なので換金性重視ならMRF、利回り重視ならMMFというのが、ひとつの基準です。
どちらもそこまで魅力的な金融商品ではありませんが、投資をする以上、証券口座にお金を入金するだけで、MRF運用により、普通の銀行口座より利回りがよくなる、ということは覚えておきましょう。
MRFはマネー・リザーブ・ファンド(Money Reserve Fund)の略です。
証券口座に入金すると、自動的にこのMRFで運用されます。
「証券口座の預金=MRF」という認識でOKです。
銀行口座の預金の利回りを少しよくした感じ、と考えればわかりやすいです。
普段は特に意識されないし、また意識する必要もありません。
安全性の高い債券を中心に運用されており、いままで元本割れしたことはありません。
自動運用なので売買手数料は一切無料。
ペナルティーもなく、1円単位でいつでも入出金ができます。
MRF運用されていても、株や投信など、なにか金融商品を買いたいときは、すぐに証券口座のお金を使うことができます。
代表的なMRFにはダイワMRF、日興MRF、野村MRF、三菱MRFなどがあります。
MRFは銀行での普通預金の証券口座版金利なので、単に銀行でお金を死蔵しておくよりは、証券口座にあずけておくほうがオススメになります。
ただしMRF運用はほとんど年利0.1%未満なので、年利0.1%のSBIハイブリッド預金・楽天マネーブリッジで、預金しておいたほうが、年利自体はいいです。
MMFはマネー・マネジメント・ファンド(Money Management Fund)の略です。
こちらもMRF同様、安全性の高い債券で運用されています。
<MRFとの違い>
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特に手続きいらずで自動的に運用されるMRFとは違い、MMFを利用するには申し込む必要があります。
また、あずけてから30日未満でMMFを解約すると、1万口につき10円(0.1%)の手数料(信託財産留保額)がかかります。
30日以上あずければ、あとはMRF同様、手数料なしで銀行口座同様の出金ができます。
代表的なMMFには野村MMF、みずほMMFなどがあり、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで扱いがあります。
2014年時点では、それぞれ利回りは0.06%~0.08%程度です。
やはりこれもSBIハイブリッド預金・楽天マネーブリッジのほうが、年利がよいです。
外貨MMFもありますが、こちらは為替レートの影響をうけます。
またMMFには、2001年に一度だけ、元金割れがおきたものがありますので、注意してください。
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