アメックスやダイナースなどのT&Eカードを中心に、クレジットカードでは、カードの年会費を払っていさえすれば、無償でいろんな保険がつきます。
主に旅行保険が着目されがちですが、他にもいろんな種類の保険があります。
<クレジットカードの保険の種類>
旅行保険(旅行傷害保険)
航空機遅延保険(渡航便遅延保険)
盗難・紛失保険
オンライン不正利用保険(オンライン・プロテクション)
ショッピングガード保険(ショッピング・プロテクション)
リターン・プロテクション
キャンセル・プロテクション
ホームウェア・プロテクション
ワランティー・プラス
交通事故傷害保険
賠償責任保険
外貨盗難保険
犯罪被害傷害保険
シートベルト保険
クレジットセイバー保険
これらの保険の多くが、対象商品をクレジットカードで支払うことで適用となる「利用付帯」と、特にカードで支払っていなくても適用となる「自動付帯」にわかれます。
利用付帯 → 対象商品をカードで購入しないと保険適用外
自動付帯 → カードを持っているだけで保険適用
また、家族特約のあるクレジットカードでは、保険の補償が家族や親族にも適用となります。
家族特約がなくても、家族カードを発行していれば補償が適用です。
往々にして、クレジットカードを作れない18歳未満の子供には家族特約がつきます。
基本的に家族特約や家族カードの保険補償額は、カード所有者本人よりも低くなる傾向です。
家族カード → 18歳以上の家族に保険を適用させるために使用
家族特約 → 18歳未満の家族に保険を適応させるために使用
オンライン不正利用保険、ショッピングガード保険、旅行保険などは基本的なカード保険で、年会費無料カードでも意識的に良質なものを選びとることができます。
対してリターン・プロテクション、キャンセル・プロテクションといったものは、アメックスやダイナースといった年会費高額カードに多い保険ですので、あまり庶民向けではありません。
これらの特殊な保険の詳細については、別記事のアメックス・ダイナースの保険の項目を参照してください。
● アメックスの保険
● ダイナースの保険
なおこれらの保険は、カードごとに名称がよく変わることにも、気をつけます。
たとえばショッピングガード保険であれば、アメックスではショッピング・プロテクションとよばれますし、ダイナースではショッピング・リカバリーとよばれます。
どれも同じ内容の保険です。
旅行時につく保険で、特に海外旅行保険が重要視されます。
詳細は別記事にて。
渡航便遅延保険とも言います。
主にゴールドカード以上の高級カードで付帯する保険です。
具体的には、飛行機でなにか不祥事があった場合に補償される保険です。
旅行保険とあわせて、確認しておきたい保険です。
乗継遅延 → 乗り継ぎする飛行機が遅れた場合に補償。平均2万円。
出航遅延 → 出発予定の飛行機が遅れた場合に補償。平均2万円。
荷物遅延 → 搭乗時にあずけた荷物が、目的地に運搬されなかった場合に補償。平均2万円。
荷物紛失 → 搭乗時にあずけた荷物が紛失した場合に補償。平均4万円。
クレジットカードでの最も基本的な保険です。
この保険が付帯しないカードはありません。
カードを盗難・紛失したあとに不正利用された場合、全額補償されます。
被害から60日以内に申請する必要がある点には、気をつけます。
デビットカードでは補償額がおよそ100万円までという上限がありますが、クレジットカードでは全額補償となるのがメリットです。
「現金よりもクレジットカードを持ち歩いたほうが安全」と言われるのは、この保険のおかげです。
上述の盗難・紛失保険についで、基本的な保険のひとつです。
だいたいのクレジットカードでは、この保険が付帯。
インターネット上で自分のカードが不正利用された場合に、適用となる補償です。
基本的にネットで不正利用されたら、その被害額はすべてもどってきます。
盗難・紛失保険同様、被害から60日以内に申請する必要がある点には、気をつけます。
購入した商品が事故により破損、もしくは盗難にあった場合に適用となる補償です。
1事故につき100万円~500万円程度で、購入後90日まで補償とすることが多いです。
この保険で気をつけないといけないのが、海外での使用や、リボ払いでないと保険が適用されないカードが多い点です。
国内の使用
一回払い
この2つの条件でも適用されてこそ、日常でも使える実用的なショッピング保険と言えますので、ショッピング保険を意識してクレジットカードを選ぶなら、まずはこの点をチェックします。
この2つを確認したうえで、補償額や補償日数について調べます。
ショッピングガード保険では、だいたい以下のものが補償の対象にはなりませんので、気をつけます。
乗り物(船、飛行機、車、自転車など)
装具(義歯、コンタクトレンズ、補聴器など)
現金・金券・チケット・旅行券など
芸術品などそれ自体が価値の高いもの(書画、骨董品、設計書、稿本、帳簿など)
不動産
携帯電話・スマホ
自身の事業経費となる商品
食料
動植物
特にスマートフォンには使えない点に、気をつけます。
セゾン・アメックスはブルーカード以上で、ショッピングガード保険が適用。
購入後120日間まで補償されることが特色で、オススメです。
国内の使用でも一回払いでも、もちろん適用です。
逆に海外利用かリボ払いでないと保険適用にならないカードの代表例は、三井住友カードです。
アメックス・プロパー固有の保険です。
簡単に言えば、買った商品が気に入らなかった場合、返品して返金してもらえる制度です。
主に服のネットショッピングなどでは使えます。
アメックス・ダイナース固有の保険サービスです。
アメックスはゴールドカード以上、ダイナースはプレミアムカードで付帯。
両方、利用付帯です。
自分・家族のケガ・病気で、予定していた旅行・出張が中止になった場合、その旅行・主張費用を補償してくれる保険です。
アメックスとダイナースで、以下のような違いがあることに注意します。
アメックス → 10万円まで補償。ただし出張でも補償。
ダイナース → 20万円まで補償。出張では補償されない。
アメックス独自の保険で、プラチナカード以上で付帯。
ホームウェア・プロテクションは自動付帯で、パソコンなどの電化製品の破損、盗難時に適用となる保険です。
ワランティー・プラスは利用付帯で、購入商品の保証期間を2年間延長するサービスです。
ホームウェア・プロテクションとワランティー・プラス、あわせて年間50万円まで補償されます。
一般人でも、わりと使う機会のある保険です。
ダイナース・プレミアム独自の自動付帯保険で、国内外の場所をとわず、交通事故での死亡・後遺障害が発生した場合、100万円が補償されます。
旅行先でなくとも死亡・後遺障害で補償がおりることが特徴です。
アメックス・プラチナとダイナース・プレミアムに付帯。
前述の交通事故傷害保険と比較すると優れた保険で、日常生活の賠償責任が1億円まで補償されます。
旅行先でなくとも、賠償責任で多額の補償がおりるメリットがあります。
家族にも適用されますので、自分の子供がなんらかの問題をおこした場合にも使えます。
アメックス・ダイナースは基本富裕層向けですが、こうした点は庶民でもわりと活用できます。
欠点は、車の事故での賠償責任は除外され、自動車保険のかわりにはならない点です。
海外旅行先にしても、たとえば空港で借りたワイファイルーターや携帯を、海外でなくしても補償がおり、自己負担がありません。
海外で携行通貨が盗難された場合、日本円換算10万円まで補償される保険です。
アメックス・センチュリオンとダイナース・プレミアムで付帯。
MUFGプラチナアメックスに付帯する、カード付帯保険としてはめずらしい保険です。
何者かの加害者によってケガがあった場合、補償がおります。
前述のダイナースの交通事故傷害保険と似ていますが、加害者が故意であることが前提です。
また補償額が圧倒的に違い、死亡・後遺障害で最高1000万円までの補償。
詳細は別ページ・MUFGプラチナアメックスの解説を参照。
シートベルトをつけた状態の事故で死亡、あるいは後遺障害があった場合に補償がおりるシートベルト保険、カード会社への負債を遺族に残さないクレジットセイバー保険などは、クレジットカードの保険としては過去の保険で、現在ではこれらの保険が付帯するカードは珍しくなっています。
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