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デビットカードとは?
<クレジットカード・融資の基本マニュアル7>





クレジットカードの「後払い制」によって生じる、不便な部分を補うために生まれたのが、デビットカードです。

日本では2000年代に入ってから、スルガ銀行を筆頭に普及がはじまっています。

デビッド(debid)ではなくデビット(debit)ですので、注意します。


デビットカードは「名義・カード番号・有効期限・セキュリティコード・暗証番号」といった基本情報がある点は、クレジットカードと同じです。

普通にネットショッピングにも使えます。


異なるのは、16歳以上であれば、年収や社会的立場に関係なく、誰でも作れるという点。

これが実に大きいです。

15歳でも、高校生であれば持てるクレジットカードとなっています。(中学生は不可)

無審査ですから、これまでクレヒスや借金・自己破産などで問題があった人や、無職でも作ることができます。


デビットカードでは、クレジットカードのように借金の形をとりません。

買い物すると同時に、連動している口座から口座振替でお金がひきおとされる仕組みです。

つまり口座残高が0円の場合は、デビットカードを使うことはできません。

カード会社・銀行としてはリスクがゼロですので、これが信用ゼロでも、無審査で誰でもデビットカードを作れる最大の理由となっています。

支払い方法は、一括払いのみとなります。

店で使うときも「一括払い」と伝えます。


有効期限は通常のクレジットカードであれば5年であるのに対し、デビットカードでは10年の有効期限を設定されることもザラです。


主に日本で普及しているのはVISAデビットカードで、JCBデビットカードも2010年代に入ってから、徐々に普及しています。


デビットカードでは、連動させる口座は自由に選べないことに注意します

クレジットカードは銀行口座とは完全に分断されていますので、口座振替する銀行口座を自由に選択していいのですが、デビットカードの場合は、まず銀行口座ありきです。

銀行自体がデビットカードの機能を口座につけるシステムになっていますので、デビットカードを使う場合は、あらかじめデビットカードの機能がある銀行口座を、最初に開設する必要があります


<VISAデビットカードの使える口座>

  • スルガ銀行(SURUGA VISAデビットカード)

  • 楽天銀行(楽天銀行デビットカード)

  • ジャパンネット銀行(JNB Visaデビット)

  • りそな銀行(りそなVISAデビットカード)

  • あおぞら銀行(あおぞらキャッシュカード・プラス)

  • 埼玉りそな銀行(りそなVISAデビットカード)

  • 三菱東京UFJ銀行(三菱東京UFJ-VISAデビット)

  • 近畿大阪銀行(りそなVISAデビットカード)

  • イオン銀行(イオンデビットカード)

  • 琉球銀行(りゅうぎんVisaデビットカード)

  • ソニー銀行(Sony Bank WALLET)

  • 住信SBIネット銀行(Visaデビット付キャッシュカード)

  • 北國銀行(北國Visaデビットカード)

  • 三井住友銀行(SMBCデビット)

  • 西日本シティ銀行(NCBデビット)


<JCBデビットカードの使える口座>

  • 千葉銀行(ちばぎんスーパーカード・デビット)

  • 大垣共立銀行(OKBデビット・JCB)

  • 北洋銀行(北洋・JCBデビット)

  • 楽天銀行(楽天銀行デビットカード・JCB)

  • 山口銀行(ワイエムデビットJCB)

  • もみじ銀行(ワイエムデビットJCB)

  • 北九州銀行(ワイエムデビットJCB)

  • 東邦銀行(東邦銀行Alwaysデビットカード・JCB)

  • イオン銀行(イオン銀行キャッシュ+デビット)

  • 福岡銀行(デビットプラス)

  • セブン銀行(デビット付きキャッシュカード)

  • 愛媛銀行(ひめぎんJCBデビット)

  • 西日本シティ銀行(NCBデビット)

  • みずほ銀行(みずほJCBデビット)

  • 七十七銀行(七十七JCBデビット)

  • 秋田銀行(Only Oneデビット)


デビット機能の年会費が無料なものは、赤字表示しています。


オススメは年会費ゼロとなる、ネットバンク系列の住信SBIネット銀行や、ジャパンネット銀行のVisaデビットカードです。

特に住信SBIネット銀行については、SBI証券も一緒に開設することで高金利となり、投資がしやすいです。

楽天銀行デビットカードは、現在であればJCBが年会費無料、ポイント還元率も1%ですが、改悪可能性が高いので気をつけます。

根拠としては、かつてVISAの楽天銀行デビットカードがもともと年会費無料だったのが、やがて有料化したためです。

楽天銀行の前身であるイーバンク銀行時代は、デビットカードの年会費が無料でした。


ネットバンクの欠点としては、税金・公共料金・クレジットカードの各種支払いが、口座振替設定できないことが多い点です。

これらの口座振替もかねて、使う銀行口座をひとつに統一したい人であれば、三井住友銀行がオススメです。

長らく三大メガバンクである三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行のうち、デビットカードが使えるのは三菱東京UFJ銀行だけでした。

しかし三井住友銀行とみずほ銀行でも、それぞれ2016年10月・12月からデビットカードが使用可能です。


<三大メガバンクのデビットカード年会費>

  • 三菱東京UFJ銀行(三菱東京UFJ-VISAデビット) → 税別年会費1000円。年間10万円以上の利用で無料化。23歳以下でも無料化。

  • 三井住友銀行(SMBCデビット) → 年会費無料

  • みずほ銀行(みずほJCBデビット) → 税別年会費1000円。年1回以上の利用で無料化。


無条件で年会費が無料になる三井住友銀行が、一番使いやすいです。


また事業主・起業家としては、確定申告に使う通帳明細が、ネット上でいつまで掲載されるかも重要です。

リアル通帳のないネット通帳コースだと、それぞれ以下のとおりの掲載期間となります。


  • 三菱東京UFJ銀行(Eco通帳) → 25か月

  • 三井住友銀行(Web通帳) → 25か月

  • みずほ銀行(インターネット支店) → 3か月


この点からも、三井住友銀行がオススメと言えます。


ネットバンク、メガバンクでそれぞれメリットがありますので、ネットバンク用に住信SBIネット銀行、メガバンク用に三井住友銀行の口座を作っておくと、便利でしょう。


デビットカードの欠点について


デビットカード最大の欠点は、クレジットヒストリーが構築されないことです。

クレヒス構築によって、世間から得られる信用力ははかりしれません。

そうした意味ではデビットカードの使用はなるべく避けて、クレジットカードの毎月の一括払いでクレヒスを構築していったほうが、有意義です。

結果的に、世の中が生きやすくなります。


またデビットカードの場合は、盗難保険の上限が100万円までのカードが多いことに注意します。

クレジットカードではいくら悪用されても全額補償ですが、デビットカードでは紛失・悪用された場合、100万円までしか補償されません。


その他、クレジットカードに比べて、ポイントがたまりにくい、支払いに使えないサービスがある、という欠点もあります。

代表例をあげれば、インターネットサービスプロバイダーやMVNOといったネット接続サービスでは、デビットカードの支払いはできないところが多いです。

他、高速道路の料金支払いでも使えません。


<クレジットカードと比較したときのデビットカードの特徴>

  • 15歳以上であれば誰でも作れる(中学生以下は不可・高校生以上は可)

  • 年収がなくてもOK

  • 無審査なので主婦、フリーター、無職でもOK

  • 買い物と同時に口座からお金がひきおとされるので、口座残高があるかぎりずっと使え、逆に0円だと使えない

  • デビットカードが使える銀行口座は限られている

  • クレヒスが構築されない

  • 盗難保険の上限は100万円まで

  • ポイントのたまり具合が悪い

  • 決済の使用範囲が狭い

  • 外貨ひきだし時の手数料が割高


様々なデメリットが際立ちますが、いざというときのためにデビットカードを1枚持っておくことは、非常に有意義です。

引っ越し時などの多額なお金を使う機会があって、クレジットカードの利用枠がたりなくなったときには、重宝します。


また個人事業主や主婦・子供など、クレジットカードのショッピング利用枠が毎月10万円以下の人が、クレジットカードだけでやりくりしようとすると、どうしてもカードを複数使わないといけなくなり、管理が大変です。

その点デビットカードは、預金残高さえあればいくらでも使えますので、使用するカードを統一したい場合には、非常にオススメとなります。


デビットカードの是非において一番問題になるのは「クレヒス」と、当サイト管理人は考えます。

クレヒス構築を特に気にしないという方であれば、デビットカードメインでもまったく問題ありません

クレヒスを気にする場合は、面倒ですが、クレジットカードを複数持って、毎月の利用枠の総額をあげる策をとっていくのがオススメです。


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