当サイトでは忙しい人や本業のあるサラリーマンの方には、時間と資金のかからない長期投資法として、グローバルバランス型投信の積立て(あるいは海外ETFの購入)を、一番の投資法としてオススメしています。
しかし時間と資金にもう少し余裕のある方には、このIPOを使った中期投資が、2番目にオススメとなります。
<IPOの最大の特徴3つ>
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IPO(initial public offering)とは、新規公開株・新規上場株のことです。
会社が証券取引所に上場して新しい株をだすときに使います。
新規公開株は初値(上場して最初の株価)がでる前に、まず一時的な株価として公募価格(公開価格)で出資者をつのります。
(初値と始値を混同しないようにしましょう)
公募価格の段階で需要が大きいと、初値は大きくあがります。
この公募価格の決定方法ですが、これもまた前段階として、上場する会社がIPOの購入希望者を調査(ブックビルディング)します。
そのときの希望株価や希望株数の多さの度合いで、公募価格が決定します。
<初心者がIPOで確実に稼ぐための手順>
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なんといってもIPOは、株初心者が中期投資で確実に利益をだそうとする際に使えます。
100万円以上の余裕資金があり、なおかつ即金・短時間の売却益で大きく稼ぎたいという人には、現状IPOの「初値売り」が一番オススメの投資法になります。
ブックビルディングに参加、入金して抽選にとおって公募価格の株を買い、上場後の初値で売るまで、だいたい1か月程度ですみます。
ひとつのIPOを売買して稼ぐのにかける作業時間自体も、分析を含めてせいぜい合計1時間以内です。
傾向としてどのIPOでも、初値は高確率で公募価格より高くなります。
ですので初値が公開されて利益が確定したときにすぐ株を売却することで、ほぼ稼ぐことができるわけです。
たとえばIPOも個別株ですから、ひとつ20万円や50万円といった単位で買うことが多いです。
50万円の公募価格の新規公開株の抽選にとおって購入し、初値で100万円まであがったIPOを売却することで、差額の50万円を稼げる、ということはザラにあります。
そうした確実に稼げる背景から、IPOは非常に人気ですので、だいたい抽選制になっています。
最近では抽選にはずれても証券会社内でポイントがたまり、次回のIPO抽選時には抽選を通過しやすくなる、などのシステムがあります。(SBI証券など)
IPOは「株版の宝くじ」といった感じです。
しかし普通の宝くじと違うのは「事前に大量にお金をかける宝くじ」だということ。
またそれによって多くの人がこの宝くじに参加しないため、ライバルもへります。
ネット証券が一般化した現代では、人件費もかかりません。
そしてあくまで投資ですので、値上がりが期待できます。
そうした意味では、普通の宝くじと比較して還元率はかなり高いと言えるでしょう。
ただし、ほぼ稼げるとは言っても、やはり時々はずれて初値がさがることもあります。
買うIPOについては、最低限の分析をおこなうようにしましょう。
IPO株は証券会社ごとに、株数を限定して配られています。
たとえばある企業のIPO1万株のうち、2000株をSBI証券、1000株を楽天証券、といった具合に、証券会社ごとに配られる株数が制限されています。
つまり、当選枠にかぎりがあるわけです。
別の証券会社で同じIPOを申しこんではいけない、という規則はありませんので、逆を言えば、証券口座をたくさんひらいておき、同じIPOを複数の証券会社で申しこむことで、IPOの当選確率はアップします。
もちろん家族のぶんの証券口座もひらいて、そこから申しこむことで、さらに当選確率はアップします。
また、特定のIPOをあらゆる証券会社の中心となって売りさばく証券会社を、主幹事と言います。
目的のIPOが主幹事となっている証券会社、あるいはそのグループの証券会社では、そのIPOの当選株数が多く設定されています。
同じグループの証券会社については、たとえば三菱UFJフィナンシャル・グループに所属する、三菱UFJモルガン・スタンレー証券とカブドットコム証券などが該当します。
主幹事になる証券会社はまちまちですので、こうした意味でも、証券口座はたくさん作っておくにかぎります。
従来の総合証券であれば、IPOはお金とコネクションのある投資家がひいきされています。
しかし昨今のSBI証券、マネックス証券といったネット証券では、お金持ちだろうと一般人だろうと、平等にIPOの当選権利を獲得できるようになっています。
私達のような一般人がIPOを買うのであれば、ネット証券を使うことが不可欠です。
まずは、ネット系列の証券口座を先にたくさん開設しておくこと。
これがIPOで稼ぐための最大の秘訣です。
ネットの証券口座は開設費も年会費も無料ですが、開設が終了するまで時間がかかります。
買いたい銘柄のIPOがあっても、その証券会社の口座を開設できていなければ、抽選に参加することができません。
とりあえず悩んでいる暇があるなら、家族のぶんも含めて、まずは以下の証券口座をひととおり開いてしまいましょう。
<IPO購入で開設しておくべき証券口座一覧>
またIPOは、資金があまりないうちは、効率よく証券口座間でお金を回転させる必要があります。
ですのであらゆる投資法の中でもIPOではとりわけ、資金移動に使う銀行口座は選ぶべきです。
基本的にオススメできるのは、インターネット上で振込手続きができる、住信SBIネット銀行やジャパンネット銀行といったネットバンクです。
この3つであれば、証券口座への振込手数料が無料になる機会にも恵まれています。
以下にIPOで稼ぐためのノウハウを、3つにわけて紹介します。
IPOを買う上で、一番重要なことになります。
IPO市場には、好調なときと不調なときがあります。
好調なときであれば、どんなに質の悪いIPOでも初値があがることが多いです。
しかし逆に不調なときは、良質なIPOすら初値が公開価格を下回ることが、珍しくありません。
つまり、あるIPOが不調ならだいたい他のIPOも不調ですし、逆にあるIPOが好調なら、他のIPOもほぼすべて好調なわけです。
このようにIPO市場は、全体的に価値が連動しています。
単純にIPOでは「特定の銘柄のIPOを買いたい」という人よりも、「なんでもいいからIPOで稼ぎたい」という人のほうが多いのです。
IPOの人気は鉄のように熱しやすく冷めやすい。
そんなことが言えるのだろうと思います。
いわゆる公募割れIPO(初値が公募価格を下回るIPO)は、抽選がゆるかったり、発行されているIPOが需要以上に多かったりなど、投資家の競争が加熱しない場合につかまされるものです。
なので対策としては、数か月前まで売られていた別のIPOの初値が、しっかり公募価格よりあがっているかどうか。
これを調べることが重要です。
逆を言えば、IPOの分析はこれ以外にする必要がありません。
IPOは最低限の分析が必要と前述しましたが、実際はこんなものです。
株の供給量より投資家の需要量が多ければ、必然的に競争が過熱して初値はあがります。
IPOの売買とこうした分析に慣れてきたら、あとはもう一気に複数のIPOを機械的に申しこんで買ってしまい、時間を節約するのも手とすら言えます。
以下のサイトを使えば、過去のひととおりのIPOの公募価格・初値を調べることができます。
● 東京IPO
IPOというより簡易な株のファンダメンタルズ分析になりますが、単純にその株の企業の事業内容がユニークなものなら、みんな投資したがりますので、それだけで株価はあがります。
また、よく皆さんが耳にしているような企業も株価があがりやすいです。
たとえば2013年11月だと、ツイッターが上場してIPOを発行しています。
公募価格26ドルだったのが、初値は45.1ドル。
さらにその後50ドルまで上昇しています。
非常にお買い得なIPOでした。
ツイッターという有名な事業ならではこその初値上昇でしょう。
他の例としてはオンラインゲーム事業がきらびやかです。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、スマートフォンゲームのパズドラ(パズル&ドラゴン)で有名ですが、この会社も公開価格は120万円、初値は420万円。
上場初日はストップ高の470万円まで上昇したということで、すさまじい成果でした。
IPOは、大株主やVC(ベンチャーキャピタル)と呼ばれるファンドなど、大口の投資家(機関投資家)も売却益目的で参加しています。
こうした大口投資家が株を売ってしまうと、株価も一気にさがります。
なので対応策として、大口投資家はIPOの上場後一定期間(およそ6か月)、株を売却できない仕組みが作られています。
これをロックアップといいます。
ロックアップされたIPOは簡単に株価がおちないため、個人投資家が初値売りを狙うならオススメになります。
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