2013年、アメリカの米国債がデフォルトの危機に晒されました。
デフォルトとは債務不履行のことで、それまで貸し借りしていた借金(債券)が、一気にチャラになることです。
たとえばアメリカの国債がデフォルトすれば、米国債の債券は無価値になりますので、米国債に投資していた人達は、投資したぶんのお金がすべてパーになります。
そして国債が価値を失えば、実質上その国の貨幣価値もなくなりますので、急激なインフレ、自国の貨幣価値の低下、銀行預金の高金利につながります。
日本政府も2013年で借金が1000兆円を越え、国自体の収入(税収)も年間50兆円程度。
本来なら日本国債もすでにデフォルトしていておかしくありません。
簡単に言ってしまえば、日本人の多くが資産運用をせずに銀行預金をしているため。
本質的に言ってしまえば、日本人が「右へならえ」の付和雷同的ライフスタイルを好み、かつリスクをおかしたがらない種族であるためです。
世界では投資があたりまえになっている中、基本的に日本人は投資という行為をしません。
お金の管理については、すべて銀行預金ですましてしまう人が多いわけです。
そして銀行にあずけているお金というのは、銀行によって自動的に資産運用されます。
その運用先というのが、だいたい債券、すなわち日本国債(日本国の借金)です。
ようするに日本の借金は、国民全員の銀行口座の預金を担保にして、まかなわれているわけです。
もちろんこれだけというわけではありませんが、これが日本のデフォルトしない、大きな強みのひとつになっていることには違いありません。
日本人の銀行口座でのお金の死蔵が、現日本のデフレ社会と自分たちの低賃金体制を支えるのに、一枚噛んでいる。
その事実に気づけている日本人は少ないです。
ただしそれは現在の話であって、今後、日本人の意識が変わってくる可能性もあります。
逆に今後、アメリカのように、証券口座で株の運用をはじめる日本人が多くなれば、国債は支えを失いますので、デフォルトしてインフレ・円安になる可能性は高いです。
(もっとも日本人の性質上、当分はありえないと私は確信しています)
アメリカがデフォルト危機におちいったのは、もうすでにアメリカでは投資があたりまえで、国民の半分以上が株で資産運用をおこなっているため、ということもあるのです。
アメリカでは国民の半数以上が資産運用をおこなっており、米国債の元手がたりないためにデフォルトの危機が発生している。
そしてその米国債を、日本政府は借金をして買おうとしている。
すなわちみなさんの銀行預金は、この米国債にも使われることになります。
そして肝心のアメリカ国民は、資産を株などで安全に運用しているわけです。
そう考えるとなんとも馬鹿らしい話で、資産運用しているアメリカ国民を支えるために、日本政府が手を貸しており、その日本政府を無自覚のうちに支えているのが、銀行預金をしている日本国民です。
ここまでくると、私には日本の国民が人柱のように見えてなりません。
この馬鹿らしい悪循環をたつには、やはり日本国民のひとりひとりが無知を自覚し、資産を銀行や政府に依存するのをやめ、自分で財産管理する必要があると思います。
アメリカ人は完全に資産を自分で管理する力があるので、得をしますが、銀行預金に頼りっきりの日本人は、今後本当に搾取されつづけるだけの人生になってしまいます。
実際経済や投資の知識がある若者達の中には、お金のある人は資産運用し、一回日本国債をデフォルトして円を廃止し、日本の通貨を新しくしたほうがいい、そう言う人もいるほどです。
多くの人が銀行預金をしているから、デフレ社会独特の、労働者の低賃金問題が改善されない。
日本人の多くは、自分で自分の首をしめている。
そういう見方ができるためです。
実際インフレによって、労働環境が改善される可能性は、十分あります。
通貨の価値を保証するのは、あくまで最終的には人々です。
その通貨を管理する国があまりに頼りないというのであれば、やがて円が使えなくなる可能性もあります。
従来であれば国債のデフォルトは、新興国や途上国独特のものでしたが、こうして大国であるアメリカまでデフォルトの危機に瀕した以上、いくら預貯金の支えがあっても、日本の国債にも緊張の波が走らざるをえません。
今後はよりいっそう、自分の資産の管理には、慎重になったほうがいいでしょう。
債券に対して株式はインフレ・円安に強いため、当サイトでは世界株への分散投資型ファンドの運用を、オススメしています。
この手のファンドのシステムを使えば、ほぼほったらかしで投資をおこなうことができますので、忙しい人にもオススメできます。
米国債のデフォルト危機をいい教訓にして、「右にならえ」の一方的な預金はやめて、しっかりと自分で投資の勉強をしていきましょう。
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