当ページでは、最初のクレジットカードをなかなか作れない人の対策方法をまとめています。
クレジットカードを作るにあたり、どうしても避けられないのが「審査」です。
審査というのは、主にそれまで利用してきたクレジットカードの信用情報(クレヒス)をもとに、おこなわれます。
変な話ですが、「もともとクレジットカードを持っている人でないと、クレジットカードの審査にはうかりにくい」という事情があるため、一番最初のカードをなかなか持つことのできないクレジットカード難民が、たくさんいます。
そもそも信用情報のないクレジットカード初心者にとっては、最初のクレジットカードを持つこと自体が、一番の関門となっているわけです。
普通に生きているかぎり、審査にうかりやすい楽天カードなどの年会費無料カードであれば、最初のクレジットカードとして問題なく作ることができます。
しかしまれに、正社員で収入に問題のない人でも、楽天カードを作れないケースがあります。
また逆に、無収入の専業主婦が楽天カードの審査にうかるケースもあります。
なかなかどうして、クレヒスの関与してこない審査というのは、基準が曖昧になることがあります。
こうしてなんらかの理由で長年クレジットカードを作れなかった人は、あとあと面倒くさいことになります。
25歳以降、まったくクレカや融資を利用したことのない人よりも、支払い延滞などの金融事故が多少あっても、カード利用履歴がある人のほうが、審査においてマシになることすらあります。
特に30代以降に一度もクレカや融資を利用したことのない人は「スーパーホワイト」とよばれ、カードを作る難易度が一気にアップします。
まったくクレカや融資を利用していないからといって、カード作成・与信において有利になることはありません。
むしろ不利になってしまうことには、気をつけるべきです。
これはかつての私にも言えることですが、つねに現金で買い物をしている現金主義の人や、クレジットカードの毎月の利用限度額や支払日を把握しづらい、面倒くさいと感じて、デビットカードに逃げてしまう人も、おちいりやすい罠です。
目次
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基本的に以下の手法であれば、本人の信用情報は関係なく、無条件にクレジットカードを使うことができます。
家族カード
デビットカード
家族カードは、自分を扶養している親や夫に発行してもらうことで使えます。
しかしこのカードを使っているかぎり、いつまでたっても自分自身の信用情報は形成されず、親や夫に依存することになります。
デビットカードも信用情報がなくても、無条件に作成可能。
ただしこちらでも信用情報は構築されないうえ、使用範囲は狭いものとなります。
どちらも、若いうちの応急策にするぶんには問題ありませんが、将来的に家や車を買うときのローン利用で、融資してもらいやすくなるなど、社会的メリットを考えるなら、少しずつクレジットカードに推移し、信用情報を構築していくのがオススメです。
なお参考までに、アメリカでは信用情報は就職にまで影響。
基本的に日本はアメリカの真似をしていきますので、日本でもいつその仕組みが導入されても、不思議ではありません。
<信用情報がないことのデメリット>
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信用情報があると、新しいクレジットカード作成のときのみならず、人生で様々なメリットがあります。
しかし現金やデビットカードを使いつづけると、いつまでたっても信用情報が構築されません。
「クレジットカードはいろいろと面倒くさい。デビットカードのほうが気楽でいい」と言って、ずっとデビットカードを使っていると、将来足元をすくわれます。
単に「カード決済ができればいい」という発想でなく、信用情報にも目をむけるのが、賢い生き方です。
そして信用情報を作っていくなら、やはりクレジットカードの利用(マンスリークリア)が一番効率的です。
以下に「カード審査で有利になる要素」をまとめてありますので、18歳以上でまだクレジットカードを作れていない人は、ひとつひとつ対策し、楽天カードのような年会費無料カードだけでも、最低1枚は作っておくのがオススメです。
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家族カードを使っていても、信用情報は構築されません。
どんなによい家柄の子供として生まれても、自分自身に支払い能力がなければ信用情報は構築されず、高級クレジットカードは作れない。
また逆に、家族に金融事故のある人がいても、自分にはなんら影響してこない。
そうした意味では、クレジットカードのスタートラインは、生まれや貧富の差に関係なく平等、というのが面白いところです。
原則、最初からアメックスやダイナースといった高級クレジットカードを作れてしまう人は存在せず、みんな最初は年会費の安いクレジットカードからクレジットカードライフをスタートする、ということを覚えておきます。
それまでの融資の利用履歴、金融事故などの信用情報が、問題なく良好(最重要)
携帯電話・スマートフォンの料金を毎月支払っている(重要)
仕事をしている
年収が高い
貯金がある
電話番号がある
賃貸に住んでいる場合、居住年数が長い
申しこむカードのキャッシング枠をゼロにする
リボ払いコースを選ぶ
借金をしていない
申込用紙は丁寧に書く
一気に複数のクレジットカードを申しこまない
再審査は最低半年あける
クレジットカードでは、これらのスコアリング審査が基準となります。
特に重要なのが、前述のとおり信用情報。
融資の利用履歴・金融事故については、クレジットカードのみならず、キャッシング・カードローン、住宅や車のローンも該当します。
これらの信用情報が、やはり審査基準としてはもっとも重要です。
とはいえ、だいたい最初のクレジットカードを作る人は、この要素以外でせめていくしかありません。
信用情報を徹底できないぶん、他の審査基準を考えていきます。
意外と見落とされがちな点ですが、携帯電話の毎月の料金を支払っているかどうかも、クレジットカードの審査にはだいぶ影響してきます。
キャリア携帯の利用料金の支払いのみが、クレジットカードを利用しないで手頃に信用情報を構築できる手段です。
後述のCICの信用情報にも記録されますので、スーパーホワイトの人が最初のクレジットカードを作りたいなら、かならず携帯電話の料金は毎月支払います。
お金がなくて携帯電話を持っていない人は、格安のガラケーでもいいので、ドコモ・au・ソフトバンクなどで携帯電話を契約しにいき、分割払いで口座振替を設定するのがオススメです。
仕事をしているかどうかは、カードローン以上に重視され、勤続年数は多ければ多いほどいいです。
また、年収や貯金もあればあるほど良いです。
年収は高さもそうですが、安定性も重要。
電話番号の有無については、現在は携帯電話が主流なため、携帯電話だけでも十分審査基準を満たします。
ただし固定電話もあるとさらに有利になるのは、言うまでもありません。
どちらも持っていない場合は、前述のガラケーを入手します。
住んでいる場所が賃貸である場合は、居住年数が影響してきます。
短いほど不利で、長いほど有利です。
例外をのぞき、カード申込時は、キャッシング枠がなければないほど、審査にとおりやすいです。
また逆に、リボ払いコースの選択がある場合は、それを選択することで審査にうかりやすくなります。
基本クレジットカード会社の収入源はリボ払いによる金利手数料ですので、リボ払いを選ぶことでカード会社側としては得になり、カード発行をしてくれやすいです。
キャッシングもリボ払いも、どちらも本質的には同じ融資で、金利手数料でカード会社が稼げる仕組みなので、変な話ですが、カード会社にとって現金を直接貸すキャッシングはリスクが高く、購入商品を担保にできるリボ払いはリスクが低い、という認識です。
審査にうかりやすくするなら、キャッシング枠はつけず、リボ払いコースの選択はおこなう、という基準を覚えておきます。
カードが発行できたら、リボ払いコースは解除して通常の一括払いにしてしまえば、余計な金利手数料もかかりません。
<カード審査のとおりやすさ>
キャッシング → 不利
リボ払い → 有利(カード発行後、コース解除)
またキャッシング同様、借金もなければないほど、審査には有利です。
別のサービスで借金や延滞をしている場合は、しっかり完済してからクレジットカードをもうしこむようにします。
申込用紙を直接書く場合は、字を丁寧に書きます。
高ステータスの人であっても、字が下手というだけで「いい加減な性格」と判断され、審査におちることがしばしばです。
最初のクレジットカードを作るときは、一気に複数のカードをもうしこむのではなく、1枚か2枚に限定したほうが無難です。
クレヒスのある人なら、一気に複数のカードを作っても問題ありませんが、カード利用履歴のまったくない人が、いきなり一気にカードをもうしこむと、まとめて審査でおとされることがあります。
一回クレジットカードの審査におちた場合、再度カードをもうしこむのは、最低半年おくことも重要です。
これは同一カードであっても別カードであっても、同じです。
たとえば楽天カードの審査におちたことがわかったあと、すぐにYahoo!JAPANカードを申しこんでも、審査にうかる可能性はかなり低いです。
これは「カードの審査におちた」という情報が、信用情報に記載されてしまうためです。
カードの審査におちたら、とりあえず6か月はあけます。
そのあいだに携帯電話の毎月の支払いなどをこなして、信用情報を構築しておきます。
地道ですが、これらのつみかさねでスコアリングが改善され、カード審査にもとおりやすくなります。
支払いの延滞や債務整理などの金融事故があった場合は「ブラックリスト」として登録され、新しいクレジットカード作成には、原則として「5年間待つ必要がある」ということを覚えておきます。
信用情報を管理する機関として、以下の3種類があります。
CICやJICCからブラックリストの情報が消えるのは、借金の完済がすんでから最長5年後、というのが原則です。
KSCでは自己破産時のみ、ブラックリストが消えるまでに最長10年です。
CIC・JICC・KSC、それぞれの信用情報をクレジットカード会社は審査時に閲覧できますが、KSCを閲覧するのは銀行系クレジットカード会社のみです。
ですので、基本的にはCIC・JICCの基準である「最長5年間」を考えれば、問題ありません。
気になる人は、三井住友カードなどの銀行系カードの作成は、ひかえればいいだけです。
なお、信用情報は情報機関だけでなく、各クレジットカード会社にも残ります。
延滞などをおこしたカードの運営会社では、過去のデータが消えることはなく、「社内ブラック」として記録されます。
なので再度同じ会社のカードを作ろうとする場合は、何年たとうと敷居があがります。
ただし別の会社のクレジットカードでは、この社内ブラックの情報は共有されません。
ですので対策自体は、別の会社のクレジットカードを作るようにすれば、問題ありません。
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しばしば金融事故でカードを作れず、5年たってからようやくカードを作れるようになることを、「喪明け」と言ったりします。
最初のクレジットカードを作れない人にオススメになるのが、以下の2つのクレジットカードです。
楽天カードは、もはや年会費無料カードとしては代名詞。
審査のとおりやすさでも有名です。
従来の三井住友カードやJCBカードといった王道カードと比べて、新しいクレジットカードでありながらも発行数が多くなっており、安定性があります。
楽天カードの場合、楽天市場でプラチナ会員以上になっておくと、さらに審査に通りやすいです。
条件は、直近6か月で15回以上の買い物と、2000ポイントの入手。
楽天市場内でポイント倍増している商品を買えば、トータル2万円程度の出費で達成可能なステージです。
もうひとつのオススメのクレジットカードは、ACマスターカード。
アコムが発行している消費者金融系のクレジットカードで、おそらく全クレジットカードで、一番審査の難易度が低いです。
「在籍確認」などの独自の審査方法をとっています。
ポイント還元や旅行保険がなく、リボ払い専用カードなのが欠点ですが、楽天カードの審査すらとおらなかった場合は、クレヒス磨きの手段として、このクレジットカードが奥の手になります。
ブラックリストで過去に延滞があったり、スーパーホワイトであっても、審査にとおることが多いです。
楽天カードすら審査にとおらない場合は、順序としては「ACマスターカード → 楽天カード → 本当にほしいカード」というように作っていくといいです。
まずはACマスターカードを作って、半年間クレヒスを磨く。
そして楽天カードを申しこみ、審査にうかったらさらに1年以上楽天カードでクレヒスをみがいて、最終的にアメックスやダイナースなど、ほしいクレジットカードを申しこむ、という手法がオススメです。
ACマスターカードすら審査にとおらない場合は、ひきつづき毎月の携帯料金を支払いつづける、仕事をしっかりする、などの基本的な審査基準をこなしていきます。
そしてまた半年たったら、改めてACマスターカードを申しこむようにしましょう。
<最初のクレジットカードが作れない人の対策まとめ> |
ちなみに、私が一番最初に作ろうとしたクレジットカードは、セゾンカードインターナショナル。
審査難易度の低いクレジットカードでしたが、審査におちています。
ある程度期間をおき、次にもうしこんだのが楽天カード。
楽天カードには無事審査がとおり、はじめてのクレジットカードは楽天カードとなりました。
以来、楽天カードでクレジットヒストリーを作っていき、現在ではJCBゴールド、アメックスゴールドといった有名プロパーカードをはじめ、他にもビックカメラSuicaカード、セディナカード、エポスカード、Yahoo!JAPANカードなどを所有しています。
一回強いクレジットヒストリーをがっつり作ってしまえば、ステータスカードも簡単に手に入るようになります。
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