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最初のカードを作れないときの審査対策まとめ
<クレジットカード・融資の基本マニュアル6>





当ページでは、最初のクレジットカードをなかなか作れない人の対策方法をまとめています。


クレジットカードを作るにあたり、どうしても避けられないのが「審査」です。

審査というのは、主にそれまで利用してきたクレジットカードの信用情報(クレヒス)をもとに、おこなわれます。

変な話ですが、「もともとクレジットカードを持っている人でないと、クレジットカードの審査にはうかりにくい」という事情があるため、一番最初のカードをなかなか持つことのできないクレジットカード難民が、たくさんいます。

そもそも信用情報のないクレジットカード初心者にとっては、最初のクレジットカードを持つこと自体が、一番の関門となっているわけです。


普通に生きているかぎり、審査にうかりやすい楽天カードなどの年会費無料カードであれば、最初のクレジットカードとして問題なく作ることができます。

しかしまれに、正社員で収入に問題のない人でも、楽天カードを作れないケースがあります。

また逆に、無収入の専業主婦が楽天カードの審査にうかるケースもあります。

なかなかどうして、クレヒスの関与してこない審査というのは、基準が曖昧になることがあります。


こうしてなんらかの理由で長年クレジットカードを作れなかった人は、あとあと面倒くさいことになります。

25歳以降、まったくクレカや融資を利用したことのない人よりも、支払い延滞などの金融事故が多少あっても、カード利用履歴がある人のほうが、審査においてマシになることすらあります。

特に30代以降に一度もクレカや融資を利用したことのない人は「スーパーホワイト」とよばれ、カードを作る難易度が一気にアップします。

まったくクレカや融資を利用していないからといって、カード作成・与信において有利になることはありません

むしろ不利になってしまうことには、気をつけるべきです。


これはかつての私にも言えることですが、つねに現金で買い物をしている現金主義の人や、クレジットカードの毎月の利用限度額や支払日を把握しづらい、面倒くさいと感じて、デビットカードに逃げてしまう人も、おちいりやすい罠です。


目次

家族カードやデビットカードでは信用情報が作れない


基本的に以下の手法であれば、本人の信用情報は関係なく、無条件にクレジットカードを使うことができます。


  • 家族カード

  • デビットカード


家族カードは、自分を扶養している親や夫に発行してもらうことで使えます。

しかしこのカードを使っているかぎり、いつまでたっても自分自身の信用情報は形成されず、親や夫に依存することになります。

デビットカードも信用情報がなくても、無条件に作成可能。

ただしこちらでも信用情報は構築されないうえ、使用範囲は狭いものとなります。


どちらも、若いうちの応急策にするぶんには問題ありませんが、将来的に家や車を買うときのローン利用で、融資してもらいやすくなるなど、社会的メリットを考えるなら、少しずつクレジットカードに推移し、信用情報を構築していくのがオススメです。

なお参考までに、アメリカでは信用情報は就職にまで影響。

基本的に日本はアメリカの真似をしていきますので、日本でもいつその仕組みが導入されても、不思議ではありません。


<信用情報がないことのデメリット>

  • 新しいクレジットカードが作れない

  • 融資をうけれない

  • 賃貸を借りるときに不利

  • 就職のときに不利になる(現在はアメリカのみ)


信用情報があると、新しいクレジットカード作成のときのみならず、人生で様々なメリットがあります。

しかし現金やデビットカードを使いつづけると、いつまでたっても信用情報が構築されません。

「クレジットカードはいろいろと面倒くさい。デビットカードのほうが気楽でいい」と言って、ずっとデビットカードを使っていると、将来足元をすくわれます。

単に「カード決済ができればいい」という発想でなく、信用情報にも目をむけるのが、賢い生き方です。

そして信用情報を作っていくなら、やはりクレジットカードの利用(マンスリークリア)が一番効率的です。

以下に「カード審査で有利になる要素」をまとめてありますので、18歳以上でまだクレジットカードを作れていない人は、ひとつひとつ対策し、楽天カードのような年会費無料カードだけでも、最低1枚は作っておくのがオススメです。


  • クレジットカード → 一括払い(マンスリークリア)で毎月カード決済することで、信用情報を作れる

  • 現金・デビットカード・家族カード → どれだけお金を使っていて支払いがよくても、信用情報を作れない


家族カードを使っていても、信用情報は構築されません。

どんなによい家柄の子供として生まれても、自分自身に支払い能力がなければ信用情報は構築されず、高級クレジットカードは作れない

また逆に、家族に金融事故のある人がいても、自分にはなんら影響してこない

そうした意味では、クレジットカードのスタートラインは、生まれや貧富の差に関係なく平等、というのが面白いところです。

原則、最初からアメックスダイナースといった高級クレジットカードを作れてしまう人は存在せず、みんな最初は年会費の安いクレジットカードからクレジットカードライフをスタートする、ということを覚えておきます。


カード審査で有利になる要素


  • それまでの融資の利用履歴、金融事故などの信用情報が、問題なく良好(最重要)

  • 携帯電話・スマートフォンの料金を毎月支払っている(重要)

  • 仕事をしている

  • 年収が高い

  • 貯金がある

  • 電話番号がある

  • 賃貸に住んでいる場合、居住年数が長い

  • 申しこむカードのキャッシング枠をゼロにする

  • リボ払いコースを選ぶ

  • 借金をしていない

  • 申込用紙は丁寧に書く

  • 一気に複数のクレジットカードを申しこまない

  • 再審査は最低半年あける


クレジットカードでは、これらのスコアリング審査が基準となります。


特に重要なのが、前述のとおり信用情報。

融資の利用履歴・金融事故については、クレジットカードのみならず、キャッシングカードローン、住宅や車のローンも該当します。

これらの信用情報が、やはり審査基準としてはもっとも重要です。

とはいえ、だいたい最初のクレジットカードを作る人は、この要素以外でせめていくしかありません。

信用情報を徹底できないぶん、他の審査基準を考えていきます。


意外と見落とされがちな点ですが、携帯電話の毎月の料金を支払っているかどうかも、クレジットカードの審査にはだいぶ影響してきます。

キャリア携帯の利用料金の支払いのみが、クレジットカードを利用しないで手頃に信用情報を構築できる手段です。

後述のCICの信用情報にも記録されますので、スーパーホワイトの人が最初のクレジットカードを作りたいなら、かならず携帯電話の料金は毎月支払います。

お金がなくて携帯電話を持っていない人は、格安のガラケーでもいいので、ドコモ・au・ソフトバンクなどで携帯電話を契約しにいき、分割払いで口座振替を設定するのがオススメです。

● ガラケーを入手する方法


仕事をしているかどうかは、カードローン以上に重視され、勤続年数は多ければ多いほどいいです。

また、年収や貯金もあればあるほど良いです。

年収は高さもそうですが、安定性も重要


電話番号の有無については、現在は携帯電話が主流なため、携帯電話だけでも十分審査基準を満たします。

ただし固定電話もあるとさらに有利になるのは、言うまでもありません。

どちらも持っていない場合は、前述のガラケーを入手します。


住んでいる場所が賃貸である場合は、居住年数が影響してきます。

短いほど不利で、長いほど有利です。


例外をのぞき、カード申込時は、キャッシング枠がなければないほど、審査にとおりやすいです。

また逆に、リボ払いコースの選択がある場合は、それを選択することで審査にうかりやすくなります。

基本クレジットカード会社の収入源はリボ払いによる金利手数料ですので、リボ払いを選ぶことでカード会社側としては得になり、カード発行をしてくれやすいです。

キャッシングもリボ払いも、どちらも本質的には同じ融資で、金利手数料でカード会社が稼げる仕組みなので、変な話ですが、カード会社にとって現金を直接貸すキャッシングはリスクが高く、購入商品を担保にできるリボ払いはリスクが低い、という認識です。

審査にうかりやすくするなら、キャッシング枠はつけず、リボ払いコースの選択はおこなう、という基準を覚えておきます。

カードが発行できたら、リボ払いコースは解除して通常の一括払いにしてしまえば、余計な金利手数料もかかりません。


<カード審査のとおりやすさ>

  • キャッシング → 不利

  • リボ払い → 有利(カード発行後、コース解除)


またキャッシング同様、借金もなければないほど、審査には有利です。

別のサービスで借金や延滞をしている場合は、しっかり完済してからクレジットカードをもうしこむようにします。


申込用紙を直接書く場合は、字を丁寧に書きます。

高ステータスの人であっても、字が下手というだけで「いい加減な性格」と判断され、審査におちることがしばしばです。


最初のクレジットカードを作るときは、一気に複数のカードをもうしこむのではなく、1枚か2枚に限定したほうが無難です。

クレヒスのある人なら、一気に複数のカードを作っても問題ありませんが、カード利用履歴のまったくない人が、いきなり一気にカードをもうしこむと、まとめて審査でおとされることがあります


一回クレジットカードの審査におちた場合、再度カードをもうしこむのは、最低半年おくことも重要です。

これは同一カードであっても別カードであっても、同じです。


たとえば楽天カードの審査におちたことがわかったあと、すぐにYahoo!JAPANカードを申しこんでも、審査にうかる可能性はかなり低いです。

これは「カードの審査におちた」という情報が、信用情報に記載されてしまうためです。

カードの審査におちたら、とりあえず6か月はあけます。

そのあいだに携帯電話の毎月の支払いなどをこなして、信用情報を構築しておきます。


地道ですが、これらのつみかさねでスコアリングが改善され、カード審査にもとおりやすくなります。


過去に金融事故がある場合


支払いの延滞や債務整理などの金融事故があった場合は「ブラックリスト」として登録され、新しいクレジットカード作成には、原則として「5年間待つ必要がある」ということを覚えておきます。

信用情報を管理する機関として、以下の3種類があります。


  • CIC(指定信用情報機関)

  • JICC(日本信用情報機構)

  • KSC(全国銀行個人信用情報センター)


CICやJICCからブラックリストの情報が消えるのは、借金の完済がすんでから最長5年後、というのが原則です。

KSCでは自己破産時のみ、ブラックリストが消えるまでに最長10年です。


CIC・JICC・KSC、それぞれの信用情報をクレジットカード会社は審査時に閲覧できますが、KSCを閲覧するのは銀行系クレジットカード会社のみです。

ですので、基本的にはCIC・JICCの基準である「最長5年間」を考えれば、問題ありません

気になる人は、三井住友カードなどの銀行系カードの作成は、ひかえればいいだけです。


なお、信用情報は情報機関だけでなく、各クレジットカード会社にも残ります。

延滞などをおこしたカードの運営会社では、過去のデータが消えることはなく、「社内ブラック」として記録されます。

なので再度同じ会社のカードを作ろうとする場合は、何年たとうと敷居があがります。

ただし別の会社のクレジットカードでは、この社内ブラックの情報は共有されません。

ですので対策自体は、別の会社のクレジットカードを作るようにすれば、問題ありません。


  • CIC・JICCのブラックリスト → すべてのクレジットカード会社で参照される。ブラックリストは5年で抹消。

  • 社内ブラック → 問題をおこしたクレジットカード会社でのみ参照される。ブラックリストはずっと残る。

  • 過去に金融事故がある人のクレカ作成対策 → 完済から5年経過後、問題をおこしたカード以外のクレジットカードを作る


しばしば金融事故でカードを作れず、5年たってからようやくカードを作れるようになることを、「喪明け」と言ったりします。


審査にとおりやすいオススメのクレジットカード


最初のクレジットカードを作れない人にオススメになるのが、以下の2つのクレジットカードです。



楽天カードは、もはや年会費無料カードとしては代名詞。

審査のとおりやすさでも有名です。

従来の三井住友カードJCBカードといった王道カードと比べて、新しいクレジットカードでありながらも発行数が多くなっており、安定性があります。


楽天カードの場合、楽天市場でプラチナ会員以上になっておくと、さらに審査に通りやすいです。

条件は、直近6か月で15回以上の買い物と、2000ポイントの入手。

楽天市場内でポイント倍増している商品を買えば、トータル2万円程度の出費で達成可能なステージです。


もうひとつのオススメのクレジットカードは、ACマスターカード

アコムが発行している消費者金融系のクレジットカードで、おそらく全クレジットカードで、一番審査の難易度が低いです。

「在籍確認」などの独自の審査方法をとっています。

ポイント還元旅行保険がなく、リボ払い専用カードなのが欠点ですが、楽天カードの審査すらとおらなかった場合は、クレヒス磨きの手段として、このクレジットカードが奥の手になります。

ブラックリストで過去に延滞があったり、スーパーホワイトであっても、審査にとおることが多いです。


楽天カードすら審査にとおらない場合は、順序としては「ACマスターカード → 楽天カード → 本当にほしいカード」というように作っていくといいです。

まずはACマスターカードを作って、半年間クレヒスを磨く。

そして楽天カードを申しこみ、審査にうかったらさらに1年以上楽天カードでクレヒスをみがいて、最終的にアメックスやダイナースなど、ほしいクレジットカードを申しこむ、という手法がオススメです。


ACマスターカードすら審査にとおらない場合は、ひきつづき毎月の携帯料金を支払いつづける、仕事をしっかりする、などの基本的な審査基準をこなしていきます。

そしてまた半年たったら、改めてACマスターカードを申しこむようにしましょう。


<最初のクレジットカードが作れない人の対策まとめ>

  • ACマスターカード楽天カードを申しこむ

  • 申込時、キャッシング枠はゼロにし、リボ払いコースを選ぶ

  • カードが届いたらしっかり毎月使っていき、クレヒスを磨く

  • クレヒスを作ったあと、本当に自分がほしいクレジットカードを申しこむ

  • 再審査の申しこみは半年たってから

  • 携帯電話の料金を毎月はらいつづける

  • 仕事をする

  • 借金などの金融事故があった場合は、完済後5年はカード作成を保留する


ちなみに、私が一番最初に作ろうとしたクレジットカードは、セゾンカードインターナショナル。

審査難易度の低いクレジットカードでしたが、審査におちています。

ある程度期間をおき、次にもうしこんだのが楽天カード。

楽天カードには無事審査がとおり、はじめてのクレジットカードは楽天カードとなりました。


以来、楽天カードでクレジットヒストリーを作っていき、現在ではJCBゴールド、アメックスゴールドといった有名プロパーカードをはじめ、他にもビックカメラSuicaカード、セディナカード、エポスカード、Yahoo!JAPANカードなどを所有しています。

一回強いクレジットヒストリーをがっつり作ってしまえば、ステータスカードも簡単に手に入るようになります


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