クレジットカードは、クレジットヒストリー(クレヒス)を築くことで、カード会社から信用をえることができます。
クレジットヒストリーとは、その名のとおり過去のクレジットカードの利用履歴のこと。
毎月しっかり請求ぶんの支払いをおこなうことで、クレヒスはよくなっていきますし、逆に支払い延滞ばかりしていると、評価の悪いクレヒス(ブラックリスト入り)となります。
クレヒスを正しく築くことにより、以下のメリットがあります。
クレヒスを正しく築くことで、別のクレジットカードを作るときにも有利になりますし、アメックス・ダイナースやプラチナ・ブラックのような高級カードも作りやすくなります。
クレヒスは個人情報の中でも、非常に重視される「信用情報」です。
信用情報は、クレジットカード会社間でCRINによって共有されます。
いわば世間からどれだけ自分が信用されているかを示す尺度ですので、大切にすべきです。
カード作成はもちろん、賃貸を借りるときやローンをくむときにも影響します。
とりわけアメリカでは、クレジットヒストリーをもとに各国民に「クレジットスコア」という偏差値を算出。
就職にまで影響します。
正直、クレジットカードを使う最大のメリット・目的は、金利や手数料なしで、自分の信用情報を構築できる点にある、と言っても過言ではありません。
融資をうけやすくなるのはもちろん、将来的な行動範囲自体が、かなり広がります。
今後も将来的に、いろんなことに影響する可能性がありますので、クレヒスに対して敏感になりすぎるということはありません。
アメリカのように、就職に影響することもありえます。
ぜひ正しく、クレヒスを構築していくようにしましょう。
なお、デビットカードではクレヒスは構築されませんので、気をつけます。
信用情報を構築することを考えるのであれば、デビットカードではなくクレジットカードを使うことが推奨されます。
これは、かつての私もひっかかっていた盲点です。
クレカの毎月の利用限度枠や口座振替日の把握が面倒くさいからといって、デビットカードに逃げるのはよくありません。
クレヒス構築の最大のコツは、毎回クレジットカードの支払いを、一括払い(マンスリークリア)で遅滞・延滞なくスマートにすませることです。
私達消費者側からしても、余計な金利手数料が発生しないですみます。
アメックス・センチュリオンなどのブラックカードを狙っている人は、特に気をつけたい点です。
クレジットカードのリボ払い・分割払いやキャッシングを利用していると、クレヒスはどうなるのかについてですが、これは程度によります。
リボ払いやキャッシングを使っても、すばやく完済しているのであれば、そこまで大きな傷にはなりません。
特に海外で外貨キャッシングをする場合は例外扱いされ、帰国後すぐに繰上返済してしまえば、影響はないです。
とはいえ、リボ払いやキャッシングをちょっとでも使うと、クレヒス的にいい気分になれないのも事実です。
三井住友カード系列のクレジットカードを使っていて、「マイ・ペイすリボ」で年会費を安くしたい、などの目論見がないかぎりは、なるべく使わないようにするのがベストです。
分割払いやリボ払いといった支払い延滞以外にも、家賃、携帯料金、公共料金の延滞、自己破産なども、クレヒスにおけるブラックリスト入りの原因となりますので、気をつけます。
自分のクレヒスは、個人信用情報機関に問い合わせ、有料で確認することができます。
いずれも身分証明のコピーと、500円~1000円程度で照会できます。
各情報機関はそれぞれ情報交流(CRIN)が可能ですが、領分は以下のとおり。
CIC → 信販系カード、消費者金融系カード、携帯会社
JICC → 信販系カード、消費者金融系カード
KSC → 銀行系カード
基本的には、オーソドックスなCICで照会するのがオススメです。
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