● バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
1回につき30万円以上を投資できるなら、忙しい人が稼ぐさいに一番オススメになる放置系投資法。
バランス型投信の中でも信託報酬が世界最安。(2014年2月28日、さらに年率0.18%にさがる)
信託報酬が安いかわりに、一律の購入手数料がかかる。(下記詳細)
ETFであるため、株のように指値注文などで売買できる。(かわりに積立設定ができない)
配当金の再投資は自分でおこなう必要がある。
税金は確定申告をして自分でおさめる必要がある。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFは、ティッカーコードで略称「VT」とよばれる海外ETFです。
長期運用の預貯金型バランス投信としては一番安定しており、なおかつ一番低コストで稼げる投資信託です。
その効率のよさは、他記事で紹介している世界経済IFや、セゾン・バンガードGBFといった投資信託を上回ります。
海外ETFの投資信託であるため、さまざまな制約がありますが、基本的に30万円以上を一気に投資できるのであれば、忙しい人が手間をかけずに資産形成するさいには、このVTが一番オススメになる放置系投資法です。
忙しい人は、ぜひSBI証券やマネックス証券などで口座開設の上、利用してみてください。
海外ETFについては、ETFで稼ぐをご覧ください。
国籍 | アメリカ |
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ETF純資産総額 | 31億米ドル |
ファンド純資産総額 | 47億米ドル |
運用管理費年率 | 0.18% |
買付手数料・売却手数料 | 26.5ドル=2650円(一律) |
為替手数料 | 1ドルにつき25銭(SBI証券のFXでは1銭) |
最低購入額 | 10口以上(SBI証券) |
設定日 | 2008年6月24日 |
ベンチマーク指数 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
VTは「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」で、2012年と2013年に第1位を獲得しています。
● 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2013
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」は、一般人視点でオススメ投信を分析しており、私達が投信を選ぶうえで非常に役立つ評価基準のひとつです。
そこで何度も1位になっているのですから、信憑性は抜群のファンドと言って間違いありません。
<近年のVTのおおざっぱな投資配分>
アメリカ | 45% |
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ヨーロッパ | 25% |
太平洋 | 15% |
新興国 | 15% |
太平洋には日本も含まれます。
この数字は非常に良好で、バランスよく世界分散投資がなされている、と言っていいです。
このポートフォリオでさらに株式100%のリスクをいかせば、若年層は大きく資産形成するチャンスにつなげることができます。
株はデフレからインフレに推移するさいに強い資産です。
2010年代の日本はデフレからインフレに推移していますので、このような株100%様式のファンドは非常に重宝します。
そうした点からも、世界経済の株100%で投資したい、という人には、VTがオススメになります。
ただしインフレからデフレに推移するときは、債券投資の幅があるセゾン・バンガードGBFなどのほうが、効率が良くなります。
VTを買う人は、インフレ・デフレといった経済状況によって将来リバランスをしていく、などの工夫をすると、さらに利益を見込めます。
また、アセットアロケーションのほぼ半分がアメリカ株ですので、アメリカ経済に大きく基準価額が左右される点にも注意します。
なお、株100%のバランス投信は少なく、当サイトでオススメできるのはこのVTと、セゾン資産形成の達人ファンドの2つくらいです。
<VTの騰落率>
1年 | 17.87% |
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2年 | 34.90% |
3年 | 29.05% |
5年 | 166.89% |
設定来 | 34.42% |
<FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの騰落率>
2003年 | 36.20% |
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2004年 | 17.00% |
2005年 | 12.00% |
2006年 | 22.50% |
2007年 | 12.30% |
2008年 | -42.20% |
2009年 | 37.50% |
2010年 | 14.80% |
2011年 | -7.60% |
2012年 | 17.20% |
上述はVTそのものの期間ごとの騰落率と、ベンチマークであるFTSEの年ごとの騰落率です。
リーマンショックのあった年以外は基本的にプラスなので、基準価額(株価)は全体的に上昇。
上々な結果と言えるでしょう。
<VTの年間管理手数料(信託報酬)の推移>
2009年 | 0.3% |
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2010年 | 0.25% |
2013年 | 0.19% |
2014年 | 0.18% |
2009年以前は純資産残高が3億米ドルだったのが、現在では40億米ドルをこえています。
その影響で、手数料である信託報酬は過去何度もさがっており、この調子ならまたさらに頻繁にさがっていくでしょう。
実際はもっと複雑ですが、目安として、グローバルバランス型ファンドは、年率平均7%の利益がでます。
なので100万円投資すれば、1年に7万円がふえ、その手数料として信託報酬を1800円払う、ということになります。
効率だけならピカイチのVTですが、当サイトではVTを、忙しい人に最前線でオススメできるファンドとしては、紹介していません。
以下のような制約があるためですが、逆を言えば、これらの障害に対処できさえすれば、どんな人にでもVTはオススメになります。
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海外ETFは積立ができないため、つねに自分でまとめ買いする必要があります。
VTは10口から購入可能(SBI証券の場合)で、2014年時点では1口60ドルの株価を上下しています。
すると最低購入額は600ドル。
為替レートが1ドル100円として、日本円になおすとおよそ6万円が最低購入額です。
VTは信託報酬が低いかわりに、海外ETFなので、買付手数料・売却手数料がかかることにも注意します。
ただし買付手数料・売却手数料は、何口の購入でも手数料はそれぞれ26.5ドル(およそ2650円)で一律です。
なのでVTをうまく使うには、一回の購入額をより多めにすることが重要です。
手数料負けしないよう、当サイトでは最低30万円以上でのまとめ買いを推奨しています。
またSBI証券と楽天証券の場合、1000口以上の購入はさらに手数料が追加されるため、購入額は1000口以下(600万円以下)におさえます。
なお2014年時点では、海外株式や海外ETFは、特定口座の源泉徴収ありに対応していないことが多いです。
各ネット証券では今後徐々に対応していく姿勢を見せていますが、現状基本的には、海外ETFで利益がでたら、自分で確定申告をする必要があると考えてください。
VTを買うなら、オススメはSBI証券です。
これは日本円を米ドルに変えるときの為替手数料が、FXを使えば安くなるためです。
<VTを買う人が注意すべき2つのこと>
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この2点に気をつけます。
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<ほったらかしで月収100万円を継続的に稼ぐ方法>