クレジットカードには、それぞれのカードに対応したポイント還元機能があります。
ショッピングによるカード決済で、毎月の口座振替のたびにポイントがたまっていきます。
入手したポイントは、各カード会社のサービスで使うことができます。
たとえば楽天カードで、4月に10万円をカード決済。
5月27日の引落日に10万円が口座振替されることで、1000ポイントの楽天スーパーポイントが付与されます。
この楽天スーパーポイントをためて使うことで、楽天の各種サービスを無料・割引で利用できます。
参考までに、以下は当サイト管理人の楽天カードの還元ポイント画像。
楽天トラベルにポイントを使うことで、かなりの格安で旅行をすることができました。
このようにクレジットカードではカード決済ごとにポイントをためることができ、そのポイントで、いろんなサービスを無料・割引で利用できるわけです。
ポイント還元は、クレジットカードを選ぶ上で節約派が重視する点です。
多く、年会費無料のクレジットカードではこのポイント還元の仕組みが充実しているため、庶民向けでもあります。
1%還元であれば、100万円の使用で1万円分のポイント付与。
1億円の使用で100万円分のポイント付与。
こうしたポイント還元による節約も投資と同じで、つもっていけばそれなりに大きいです。
目次
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クレジットカードをポイント還元という側面から選ぶのであれば、以下の3点が重要です。
カード決済の還元率
商品交換のレート
ポイントの使用可能範囲
一番見なくてはいけないのが、カード決済時のポイント還元率です。
たとえば楽天カードは基本還元率が1%なので、カード決済100円利用につき1ポイントの付与となります。
ここ数年のクレジットカードを分析すると、ポイント還元率は、おおむね0.5%が基本。
1%が多く、1.5%~2%がマックス、という感じです。
<2010年代・クレジットカードのポイント還元率の多さ>
0.5% → 普通
1% → 多い
1.5%~2% → マックス
1%あれば、多いと考えていいでしょう。
むしろ1%超の還元率だと、改悪リスクやサービス終了リスクが高いため、注意が必要です。
昔であればもっと還元率の高いクレジットカードがありましたが、年々還元率は各クレジットカードで改悪される傾向です。
次に、商品交換のレート。
各クレジットカード公式サイトでは公開されないことが多いですが、各ポイントには、それぞれ明確に価値(標準レート)が設定されてます。
たとえば楽天カードの楽天スーパーポイントであれば、1ポイント=1円。
JCBカードのOki Dokiポイントであれば、1ポイント=5円。
ポイントを商品に交換するとき、これよりも円の数値が大きくなるなら得をしますし、逆に小さくなれば損となります。
JCBカードのOki Dokiポイントはいろんな商品と交換でき、とりわけ得をするのは、nanacoポイントやTポイントへの交換時です。
Oki Dokiポイントの交換商品の詳細については、別記事にて。
nanacoポイントとTポイントは、両方1ポイント=1円。
どちらもOki Dokiポイント1=5円の通常レートで、交換できます。
ディズニーランドチケット交換時のみ、Oki Dokiポイント1300で7400円相当の交換になるため、全体の還元率はおよそ0.56%となります。
逆にOki Dokiポイントをアマゾンで使おうとすると、1ポイント=3.5円の価値となり、全体の還元率が0.35%にさがります。
このように交換レートに高低のある商品をポイント交換する場合は、全体の還元率が変動します。
<JCBカードの全体のポイント還元率>
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つまり還元率を考えるときは、カード決済時のポイント還元率と商品交換時のレート、この2つを考えて全体の還元率をだす必要がある、ということです。
さらに、ポイントの使用可能範囲。
いくら上記の還元率がよくても、ポイントの交換に使える商品・サービスが少なかったり、交換したい商品・サービスがない場合には、ポイントは無駄になります。
この点でもっともすぐれているのは、マイルです。
マイルは飛行機の無料搭乗(特典航空券)に使え、旅行に行く機会が少しでもある人なら、必ず消化できるポイントです。
高級座席の特典航空券と交換することでポイント単価が高くなり、結果的に全体の還元率も10%~30%と高くなるので、ポイント還元を極める人は、だいたいマイルに流れつきます。
マイルについては、別記事にて詳しく解説しています。
目安として、マイル単価は最低でも1マイル=1.5円。
高級座席の特典航空券に交換するなら、ANAマイルなら最高1マイル=13円、JALマイルなら最高1マイル=20円まで単価があがります。
なおマイルのたまるクレジットカードは、年会費1万円をこえる高級カードが多くなることに注意します。
一番安くてすむカードは、ソラチカカード(年会費2000円)とエクストリームカード(年会費3000円・条件次第で無料化)のくみあわせです。
この2枚で、ANAマイル還元率1.35%を維持できます。
マイル以外で使用範囲の広いポイントは、以下のものがあります。
楽天スーパーポイント
Tポイント
Dポイント
ポンタ
マイルもそうですが、いずれのポイントも別ポイントからの交換で入手できるものが多いため、たまりやすくなっています。
合算先のポイントとして、オススメです。
楽天スーパーポイントは主に楽天カードの使用で獲得でき、楽天市場や楽天トラベルなどで使え、使い道が豊富です。
TポイントはYahoo!JAPANカードやソフトバンクカードなどのクレジット機能つきTカードで、ためることが可能。
ソフトバンクの携帯料金、ツタヤ、ファミリーマート、マルエツ、ウエルシア、ガストなど、使用範囲については、どのポイントよりも群をぬいています。
Tポイント提携店でTカード系クレカを使えば、いわゆる二重取りも可能です。
Tポイントについては、単純に各店舗の店員から「Tポイントカードはお持ちですか?」と聞かれることが多いです。
いちいち断る労力を考えると、あらかじめ還元率の高いYahoo!JAPANカードのような年会費無料カードを、Tカードがわりに持っておくのが賢明です。
ポイント統合も、ポイントによっては可能です。
Tポイントであれば、別の場所でたまっているTポイントをYahoo!JAPANカードに集約することができます。
本来使用範囲という意味では、次回のカード決済の割引にポイントを使える、キャッシュバックが一番いいです。
ポイント交換の手間を、完全にはぶけるメリットがあります。
ただし当然レートが悪くなりがちな点には、気をつけます。
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他、P-one Wizのように、買い物のときには常時料金が1%割引となるクレジットカードも存在します。
つまり毎回、商品価格の99%だけクレジットカードで支払えばいいことになります。
割引は還元ポイントをそのまま現金化に使っている状態と同じになるため、ポイント交換の手間もはぶけてオススメです。
なおカード決済のポイント還元は、毎月の合計決済額からされるカードと、毎回の買い物ごとにされるカードがあります。
還元率1%の場合、前者のパターンであれば、たとえば1か月で合計10万円のカード決済をしたら、そのまま1000ポイントが付与。
後者のパターンであれば、たとえば199円の買い物をしたとき、100円決済分の1ポイントだけが還元され、残りの99円の部分の還元がきりすてになってしまう点に注意します。
言うまでもなく、後者のパターンのほうが損です。
たとえばアメックス・プロパーは、この後者のパターンをとります。
その他、ポイントの有効期限は、毎月ポイントを入手しつづければ更新されるカードもあれば、厳格に2年・3年と決まっているカードもあります。
こまめにポイント交換しておくのが重要です。
だいたいのクレジットカードでは、以下の条件で還元率がプラスされます。
年間の決済額
特約店での使用
モール経由のネットショッピング
クレジットカードでは、年間の決済額に応じて翌年のポイント還元率があがります。
たとえばJCBカードでは「JCBスターメンバーズ」という制度があり、JCB一般カードの場合、年間の決済額が30万円以上なら、翌年の還元率が+0.05%。
基本還元率の0.5%にプラスして、0.55%となります。
三井住友カードでも、ボーナスポイントが付与。
たとえば三井住友クラシックカードであれば、年間50万円以上のカード決済で、翌年の還元率が結果的に+0.05%。
基本還元率の0.5%にプラスして、0.55%となります。
<決済額による翌年のポイント還元率変化>
年間決済額 | JCB 一般カード | 三井住友 クラシックカード |
---|---|---|
30万円 | +0.05% | |
50万円 | +0.1% | +0.05% |
100万円 | +0.25% | +0.075% |
300万円 | +0.15% |
JCB一般カード、三井住友クラシックカード、どちらも年会費税別1250円、基本還元率0.5%。
この点だけを見れば、JCB一般カードのほうが条件が良いことがわかります。
このように、クレジットカードでは決済額が多いほど、還元率がよくなります。
また年会費の高いクレジットカードの場合、決済額を多くして還元ポイントでしっかり元をとる、という発想も重要になってきます。
しかしクレジットカード初心者やお金持ちでない一般人には、無理に決済額を多くするのは難易度が高いです。
ですので初心者は、この「決済額をあげて還元率をあげるシステム」のことはあまり考えないほうがいいですし、年会費の低いクレジットカードを使うのが無難です。
他、特約店の使用でもポイント還元率が上昇。
たとえばJCBカードは、イトーヨーカドーやセブンイレブンで使うと、還元率が3倍の+1%。
スターバックスでの使用は、5倍の+2%となります。
特約店や後述のモール経由による還元率上昇は、前述の年間決済額による還元率上昇とも併用できます。
たとえばJCB一般カードで年間50万円決済のあった翌年に、スターバックスでカードを使うと「0.5+0.1+2」となり、還元率が2.6%になります。
ポイントモールを経由したネットショッピングでも、還元率があがります。
JCBカードであれば、アマゾンで+1%。
モールを経由したアマゾンでのネットショッピングで、還元率があがるクレジットカードは多いです。
<モール経由でアマゾン還元率があがるカードの例>
カード名 | ポイントモール名 |
---|---|
JCBカード | Oki Dokiランド |
三井住友カード | ポイントアップモール |
エクストリームカード・レックスカード | ジャックスモール |
セゾン・アメックス | 永久不滅.com |
セディナカード | セディナポイントモール |
オリコカード・ザ・ポイント | オリコモール |
セゾン・アメックスのような例外をのぞき、還元率上昇のためのモール経由は、買い物するたびにおこなう必要があります。
アマゾンを多用する人は、毎回のこの一工夫でだいぶ節約となりますので、覚えておきましょう。
アマゾン以外にも、楽天市場、Yahoo!ショッピング、LOHACOといったネットショップの還元率もあがるモールが多いです。
その他、楽天カードでは、単純に楽天市場を使うことで還元率が最低でも4倍になります。
クレジットカードにかぎったことではありませんが、ネットショッピング系で節約を重視するなら、モールやポイントサイトといったものは、うまく利用していきます。
どこかのサイトを経由して買い物をするだけで、ポイントの二重取りが狙えます。
特にANAマイル高還元などの用途で、非カード会社系のポイントサイトはしばしば利用されます。
詳細は別記事。
ソラチカカードのソラチカルートを使ってANAマイル高還元率を確保する術もありますし、三井住友カード系では、「マイ・ペイすリボ」とよばれるリボ払いシステムで毎月の金利調整をおこなうことで、還元率が上昇する仕組みもあります。
注意点として、いずれのポイント還元率アップの手法も共通して言えるのは、「時間がかかる」ということです。
ネットショッピングのたびにポイントモールを経由する程度であれば容易で、初心者にもやりやすいです。
しかしソラチカルートでポイントを交換するなら、交換終了まで最低でも2か月は待つ必要があり、なおかつ交換作業が手間。
三井住友カードの毎月の金利調整も高度かつ、手間。
これらの還元率アップのアクションをおこなうなら、それに見合った利益がポイント還元によって得られるか、しっかり吟味するようにします。
上述の「特約店での使用」による還元率上昇をさらに深めて、特定分野の商品・店・サービスそのものに最適化したクレジットカードもあります。
<Suica・PASMO機能の連動クレカ>
いわゆるビューカードの使用で、鉄道・バスの改札をとおるときに、自動的にチャージがおこなわれます。
専用ポイントの還元もあり。
オートチャージ時のみ、還元率があがることが多いです。
基本は関東圏でのみ使えるカードですが、関東圏以外でもやり方次第で活用できるカードです。
詳細はビューカードの項目にて解説しています。
結果的にお金と時間を節約できるので、普段使っているクレジットカードとは別に、鉄道用として1枚は作っておくといいです。
オススメはSuicaのビックカメラSuicaカードと、PASMOのソラチカカード。
ソラチカカードは、マイルをためている人向け。
還元率が一見悪いように見えますが、使い方次第でマイルは高単価となるため、選択肢としてアリです。
ビックカメラSuicaカード・ソラチカカード共に、ポイントが2種類以上たまることでも有名です。
使うサービスによって、たまるポイントが変わります。
ビックカメラSuicaカード → ビックポイント・ビューサンクスポイント
ソラチカカード → Oki Dokiポイント・メトロポイント・ANAマイル
<アマゾン高還元カード>
アマゾンでの高還元を狙うなら、以下の3つのカードが鉄板です。
ただし、JCBカード・エクステージは年齢制限があることに注意します。
各カードでポイント還元の改悪が目立つ中、めずらしくアマゾンマスターカードは2016年10月に還元率が改良。
オリコカード・ザ・ポイントに並ぶ使いやすさとなりました。
以下、アマゾン還元率の比較。
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<特定日のスーパー代金5%割引>
毎月の特定の優待日で、スーパーの代金が割引になるクレジットカードも存在。
以下のクレジットカードでは、提携店で代金5%の割引となります。
割引ということで、節約派にとっては還元よりも、うまみがあります。
日々常用しているスーパーのある主婦には、使い勝手がいいです。
割引対象店 | 優待日 | |
---|---|---|
ウォルマート・セゾンアメックス セゾンカードなど | 全国の西友 リヴィンなど | 毎月5日 20日 |
イオンカードセレクト イオンカードなど | 全国のイオン マックスバリュなど | 毎月20日 30日 |
セブンカードプラス | 全国の イトーヨーカドー | 毎月8日 18日 28日 |
セブンカードプラスでは、さらにイトーヨーカドーやセブンイレブンでの使用で、ポイント還元率が3倍になります。
<各百貨店>
各鉄道沿線・百貨店ごとに強いクレジットカードというものも存在。
関東地方であれば、以下のようなカードで優待があります。
東急線沿線・東急百科店 → TOKYU CARD ClubQ JMB
小田急線沿線・小田急百貨店 → OPクレジット
京王線沿線・京王百貨店 → 京王パスポートカード
西武線沿線・西武百貨店 → クラブオン・ミレニアムカード
東武線沿線・東武百貨店 → 東武カード
<ホテル優待>
ホテル優待であれば、以下のクレジットカードが優れています。
One Harmony VISA
ヒルトンHオナーズVISAカード
ザ・ペニンシュラ東京提携のアメックス・ゴールド
スターウッドプリファードゲスト・アメックス
その他、遊園地、競馬、野球、サッカー、ゴルフ、登山、自動車などに特化したカードもありますので、自分のライフスタイルによって、それらのカードは作っていきます。
ただし、こうして目的別にクレジットカードを作りまくることは、基本オススメしません。
なぜなら提携カードの複数持ちによって乱雑になり、「カード貧乏」になりやすいためです。
財布もカードでパンパンになりがちで、ポイントが分散され、把握できなくなっていきます。
ポイントの有効期限がきて、ためたポイントも無駄になりがちです。
そういった本末転倒な状態になるくらいなら、持ち歩くカードはせいぜい2~3枚程度にしぼるべきでしょう。
基本はブランド別で「VISA・Master」から1枚、「JCB・アメックス・ダイナース」から1枚作っておけば、問題ありません。
年会費が高くてアメックスやダイナースを持てない場合は、VISAとJCBがあれば、原則はそれでいいです。
ポイント還元率1%超のクレジットカードは、いわゆる提携カード・非プロパーカードといった、新しめのクレジットカードに多いです。
やがて改悪され、目立たなくなっていく、というのがパターン化しています。
代表例で言えば漢方スタイルクラブカード、リーダーズカード、レックスカードを中心とした、ジャックス社のクレジットカードなどです。
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カード決済によるポイント還元率自体が改悪されることもそうですが、他の要素で、間接的に改悪されることもあります。
<ポイント還元率の高いカードで際立つ改悪>
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たとえばJCBカード・Oki Dokiポイントのディズニーチケット交換は、必要ポイント数が1200、1300、1400と、どんどんあがっています。
エクストリームカードでは2016年4月以降、交換先のGポイントをメトロポイントに交換するとき、5%の交換手数料が発生。
ダイナース・プロパーでは、ポイント交換できるマイレージの数が年々減少。
ANAマイルの交換上限も、年間8万マイルまでさがっています。
ここ数年を見ていると、アメックス・ダイナース・JCBといったプロパーカードだからといって完全に安心できるわけではなく、改悪されるときは改悪される、という状態です。
ソラチカカードのANAマイル高還元についても、あまりに「メトロポイント10=ANAマイル9」のレートがおいしすぎるため、いつ改悪されても不思議ではありません。
節約やポイント還元を意識するなら、年会費の高いプロパーカードではなく、年会費無料の提携カードを選ぶのが正しいです。
しかし改悪リスク・サービス終了リスクが常につきまとうため、使っているクレジットカードは年1回間隔でこまめに調べ、改悪されたときには別のカードにきりかえる、という作業が必要になります。
こうした作業が面倒くさい場合は、還元率を考えず、長年つづいているプロパーカードを使ったほうが正しいです。
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これは実際によくある話で、私の知人もそうでしたが、ずっと同じクレジットカードを何年も決済に使っていて、ひさびさにそのカードのことを調べようとすると、自分がいったいなんのクレジットカードを使っているのかわからない、カードの名前がわからない、という事態がおこります。
提携カードだと、サービス終了にともないカード運営の権限が知らないうちに別企業にひきわたされ、クレジットカードの名前が変わっている、ということもよくあります。
改悪どころかサービス終了といった状況になると、こういったことはしばしばです。
年会費も高くなり、還元率も悪くなり、搾取されまくりのふんだりけったりな状態になりますので、気をつけます。
著名でない提携カードを、長期間調査せずに使用しつづけるのは危険です。
最近では「LINE Payカード」が新しいプリペイドカードで還元率2%ですが、やはりそのうち還元率がおちる可能性は高いです。
「必ず還元率がさがる」と断言はできませんが、「ポイント高還元率クレジットカードの改悪」は、ある程度、法則化された現象として覚えておきましょう。
ポイント高還元のクレジットカードの例を、年会費無料・有料別に以下で紹介しています。
<年会費無料クレジットカードのポイント還元率>
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P-one Wizは、割引1%をあわせれば実質1.5%の還元率です。
ライフカードは例外的に、自分の誕生日の月だけは2.5%還元になります。
誕生日の月限定で使うのがオススメです。
還元率1%超のクレジットカードは、改悪可能性が高いです。
レックスカードライトは2015年12月に1.5%から1.25%へと、ポイント還元率が改悪。
リクルートカードシリーズについても、2%の還元率があったリクルートカードプラスが2016年3月に申込終了。
改悪がつづいています。
還元率1%超のカードについては、いつ1%以下になっても不思議ではない、という感覚で使っていたほうが、精神衛生上いいでしょう。
あまり高還元を狙いすぎても仕方がないことを、覚えておきます。
初心者は原則、年会費無料の還元率1%固定カードを狙うといいでしょう。
<年会費有料クレジットカードのポイント還元率>
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カッコ内は税別年会費です。
以下の条件で、年会費が無料化します。
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レックスカードは2015年12月に1.75%から1.5%へと、ポイント還元率が改悪。
ブラックカードであるダイナースクラブ・プレミアムカードは、クレジットカードの中でも最高峰のポイント還元率2%を誇ります。
しかしポイント交換制限が年々強化され、改悪傾向にあることだけは気をつけます。
年会費がかかったりプロパーカードだからといって、還元率の改悪がないとは言いきれなくなっているのが、ここ数年のクレジットカード事情です。
還元率重視で年会費有料カードを作るなら、単価の高いマイル重視で見ていくのがオススメです。
またANAマイルをためるなら、ソラチカカードをサブカードとして作っておきます。
セゾンゴールド・アメックスはJALマイル還元用。工夫でマイル還元率1.125%までのびます。
ANAワイドゴールドカードはANAマイル還元用。
ソラチカカードと併用して様々な工夫をすることで、マイル還元率は1.71%までアップします。
年会費ありのクレジットカードでポイント還元を考えるときは、年会費をカバーすることも考慮にいれます。
年会費が1万円のカードであれば、1年間のポイント還元で1万円相当以上のポイントを稼がなければ、もとをとれません。
たとえばブラックカードであるダイナースクラブ・プレミアムカードなら、年間400万円以上のカード決済があれば、年会費をポイント還元によって無料化できる、と考えることができます。
400万円のカード決済で、8万マイルが入手可能。
1マイル=2円として、8万マイルの価値は16万円。
カードの年会費は税別13万円ですので、消費税8%をプラスして14万400円。
入手ポイントの価値である16万円を、下回っています。
年間400万円以上使うのであれば、ダイナースクラブ・カードのホールドを考えていくのも節約となります。
コンシェルジュなどのブラックカード独特のサービスを、無料で使えるも同然の状態となります。
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マイルがたまるカードについては、別記事でも解説しています。
上述のように、初心者へオススメする還元率の高いクレジットカードは、基本的に以下のような条件のカードとなります。
年会費無料
常時ポイント還元率1%
クレジットカード初心者が節約重視、かつ安定重視でいくなら、還元率は多すぎても少なすぎても駄目です。
還元率は1%の、無難なものを選ぶのがいいでしょう。
以下、オススメの4枚です。
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<楽天カード>
やはりポイント還元における一番のオススメは、楽天カードです。
還元率は1%で、カード決済で毎月10万円使っていれば、1か月につき1000円分のポイント付与。
楽天市場などで使えば、還元率は4%~7%。
ポイントは物販・旅行など、楽天市場のあらゆるサービスで使うことができます。
楽天はアマゾンについで、多ジャンルの商品を買える通販サイトですので、使用範囲が広く、融通がききます。
また楽天カードは新しい提携カードのわりには発行数が多いため、プロパーカード並の安定性があります。
印象として改悪リスクやサービス終了リスクが少なく、還元率1%も長続きしてくれる可能性が高いです。
還元率1%でここまで安定しているカードも、そうそうありません。
カード初心者の節約派は、楽天カード一択です。
● 楽天カード
<オリコカード・ザ・ポイント>
アマゾンを多用する人には、オリコカード・ザ・ポイントがオススメです。
こちらも、年会費無料の還元率1%。
モール経由でアマゾン使用時には、2%となります。
ポイントはAmazonギフトカードと交換でき、アマゾンに使用可能。
毎回のモール経由が面倒でなければアマゾン高還元となり、悪くないカードです。
<Yahoo!JAPANカード>
年会費無料でTポイントが1%還元されます。
Tポイントの使用範囲は広く、ファミリーマートやマルエツといったコンビニ・スーパーでも使用可能。
Tポイント提携店なら、Yahoo!JAPANカードの使用でポイント二重取りも可能。
ファミリーマートやマルエツであれば、通常のTカードぶんの還元で0.5%。
そこにYahoo!JAPANカードの還元率1%ぶんをくわえて、合計1.5%となります。
リアル店舗の買い物でカードを多用する人には、Yahoo!JAPANカードがオススメです。
<レックスカードライト>
年会費無料の1.25%還元クレジットカードです。
年々改悪されていますが、それでもなお年会費無料で1.25%の還元率ですので、悪くはないカードです。
ポイントの使い道も、キャッシュバックで次回カード決済からの値引きに使えるので、一番効果的。
交換商品選びに時間をかけることもありません。
ただし使う場合は、今後の改悪リスクだけは覚悟しておきます。
ポイント還元率は、クレジットカード選びで主軸になる基準のひとつですが、大まかに以下のことが言えます。
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還元率にこだわると様々なリスクがありますが、やはり「カードを作りすぎてポイントが無駄になるリスク」と「還元率改悪リスク」の2つが大きいです。
長期的に見るなら、ポイント還元に踊らされすぎてはいけない、ということです。
初心者であれば、やはり安牌は楽天カードで、楽天カードをVISAかJCBで作っておくのが一番スマートです。
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